検事の死命 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 195
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041066607

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    心を掬う
    業をおろす
    死命を賭ける「死命」刑事部編
    死命を決する「死命」公判部編

  • 購入して即読み始めて三時間、久しぶりの一気読みでした。連作短編というよりは短編と中編構成で読み応えたっぷり。そしてこのシリーズの刊行順が持つ意味がじわりと沁みてくる。

    左方シリーズを一気に読んで、一気に忘れたい…
    だって再読するのが楽しみになるから。

  • 読んでよかったです。

    1話2話 祖父母 身内 知人達の優しさに感動
    3話4話 登場人物の繋がりが面白く裁判の行方も気になりいっきに読みました。証言の信憑性の判断
    難しいですね。

  • 佐方シリーズ第三弾!!面白いしかっこいい!!ドキドキしながら読んだ。早く続きが読みたい

  •  解説を読んで、著者の作品がグローバルなテーマ選定なのを知った。
     酒好きな主人公達が集う店に行ってみたい。そして、会話をせずに酒の旨さを噛みしめながら場の雰囲気に溶け込んで深みのある燻し銀の一人として盃を傾けたいと思った。
     前作で綴られた佐方さんのお父さんの事実を裏付ける背景と根拠を紐解く法事では霞がかった空がスッと晴天に変わったような爽快感があった。
     暴挙を選ぶ学閥組織に立ち向かう平常心は、正義を好む人にとっては読む前から期待が膨らむ物語である。

  • 涙が溢れて文字が見え辛くなる、前作までの無念が一気に解放されたり、「心」とは大きく考えすぎずシンプルに自分に置き換えるだけで人間の深みを感じる事が出来る、言葉や文字にならない感情の変化を自覚できた。後半では胸の高鳴りが自覚出来るほどの臨場感、素晴らしいとしか言いようがない。どんどんシリーズに引き込まれていく。
    また、著者の他の作品も読んでいこうと強く思う。

  • 恩田陸さんが解説に書かれてます。
    「なんだろうこの懐かしさ、この安心感、安定感は」
    「かつての懐かしい昭和のテイストを残しつつも…」

    まさにそれ!
    佐方父の話なんてそれだけで上下巻出せるでしょ?
    ってくらいドラマチックで感涙です(/ _ ; )
    昭和の東映のオープニングが見えるようです笑

    ちなみに私の中で佐方は椎名桔平になってます(//∇//)

  • シリーズとしては3作目だと思うが、存在を最近知り、順番が逆になってしまった…
    4作からなる中編集。
    1作目は多分何かのアンソロジーに収録されていたので、読むのは2回目。
    2作目は佐方の獄中死した父の罪の真相が明かされる。
    そして3作目、4作目は痴漢事件を扱った作品。
    刑事部に所属していた佐方が担当した痴漢の容疑者は、地元の有力な家系の男で、起訴を巡って、あちこちから圧力をかけられる佐方。一方被害者である女子高生は過去にも万引きや恐喝事件などを起こし、問題児として見られているため、今回の事件も冤罪かと思われたが、佐方は容疑者への嫌疑を深めていく。
    3作目では刑事部に所属していた佐方が、調査をし、起訴に持ち込むまでを、4作目では公判部に異動した佐方が同じ事件を裁判で闘う様子が描かれる。
    特に4作目の容疑者の弁護士との駆け引きは、法廷シーンとして、手に汗握る展開で息を呑むほど。
    最近の佐方よりも若い頃が描かれており、冷静な中にも熱いものを感じさせるところは、このシリーズの醍醐味だと思う。

  • 痴漢で逮捕された男は県内有数の資産家一族の婿
    痴漢は冤罪なのか?
    権力に挑む佐方に勝算はあるのか?
    正義感あふれる男の執念を描いた傑作ミステリー

    『業をおろす』の話もこのシリーズファンの私としては描いて欲しかった内容

    柚月裕子さんはやっぱりすごい!!

  • この本、ずっと読みたいと思っていた一冊。
    佐方シリーズ第3弾。

    『最後の証人』『検事の本懐』と、シリーズ第2弾までは既読だが、この第3弾だけが手に入らなかった。
    2013年に宝島社から文庫化されていたのだが、その後、書店には在庫なし。
    アマゾンや楽天ブックスでも在庫なし。
    さらに、出版社にも在庫なし。
    これは日本に帰国後、図書館で探すしかないと思っていたら、2018年、角川文庫からこの佐方シリーズが発刊された!
    この第3弾『検事の死命』は2018年8月24日発売。
    念願かなって、ようやく手することができた。
    やっぱりこのシリーズは面白い!

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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