- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041304020
感想・レビュー・書評
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岡山県に位置し周囲を山にかこまれた”鬼首村(おにこべむら)”。この村に、突如として殺人事件が起こった。金田一の推理は真相に迫れるのか?「獄門島」と並ぶ、見立て殺人の傑作。
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そりゃ孫も出てくるだろう。この人のシリーズを読むたびに本心からそう思う。
確かに細かい伏線やらハッとさせられる心理描写という点では、現代作家の方が上手いだろう。
だけど読ませるっていう力とか印象の強さって、そうそう手に入るもんじゃない。それこそ小手先のトリックとかどうでも良くなってくる。
笑えるくらいに。
もったりとした暗闇に潜む、人間関係の縺れた糸。それらが冷たく光っている。
ぞっとする中にはきっと、今の時代でもずっと変わらない人の心の薄暗さが隠れている。 -
「八ツ墓村」や「犬神家の一族」でおなじみの金田一耕介シリーズ。
岡山の閉鎖的な村、謎の庄屋さん、腹違いの姉妹たち、昔の事件、村に伝わる手毬歌、旧赤痣の美少女とか、おどろおどろしい要素が一杯!特に手毬歌になぞらえた殺人は・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
テレビとかで映像化して見てみたい作品だなー。イメージに合えばだけど・・・。 -
久しぶりの横溝正史でしたワー。
なぜかもっと昔の時代設定だったような気がしていて「酒に酔ってグロッキーな〇〇が…」みたいな文章にオオウ、グロッキー!?などとびっくらしてしまいました。
たまに読むと面白いけど、私は推理モノにハマりはしないですね。
11.08.01 -
横溝正史の作品で1番ドキドキしながら読んだ
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「ちょっと一貫貸しました」 獄門島に並ぶ「見立て殺人」の代名詞。
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予想以上に地味だった。『獄門島』がすごすぎたのか……。
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岡山などを舞台とした作品です。
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犬神、女王蜂の次に好きな金田一作品です。
特に、手毬唄を使った見立て殺人のトリック
が最高です。これを超える作品があったら、
教えてほしいです。 -
再読。因習的な山村、旧家をめぐる諍い、過去の未解決殺人、怪しげな手毬唄と見立て殺人、このおどろおどろしい雰囲気だけでお腹いっぱい。よく練られた構成とロジックが見事。エピローグでの金田一の言葉も味わい深い。