悪魔の手毬唄 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304020

感想・レビュー・書評

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  • トロントに持ってって読んでたけど雰囲気が怖くて後悔した一冊・・・。

    「おりんでございます」のばあちゃんが誰だったんだー!ってくだりがぞっとした。
    でも全体的には登場人物が多くて複雑で、いまいち整理できないまま事件が終わってしまった。犬神家のイメージがあったから、事件がけっこうあっさり終わってしまったような印象が・・・。

    サンショウウオがそんなに大事な伏線じゃなくてがっかり。

  • ミステリーの古典的名作の一つ。岡山の山間の村で手鞠歌をモチーフに起きる殺人事件。それに挑む金田一耕助。昔のことだけにトリックというほどのトリックはないが、解決する金田一の手腕がスカッとして気持ちいい。こういう因習が絡んだ殺人って暗いし、後味悪いね。

  • 見立て殺人は大好物なんだけど、動機がもうひとつかも。

  • うーん。
    村の地図と家系図が欲しいです。
    定番のドロドロさで面白いんだけれど、登場人物と関係が少し複雑で回転の遅い私の頭では難しかった…
    しかし、同じようにわからん!となってもネットで家系図と検索してはだめです。
    軽いネタバレになってしまいますので…
    がんばって真っ白な状態で読むと最後びっくりします

    本陣~でも思いましたが、金田一シリーズって映像化に向いてるなあ

    2012/10/24-25

  • 最大の謎のトリックがこないだ読んだ同著書の短編とおなじだったのでやや拍子抜け。

    おどろおどろしさは盤石。

  • まず、表紙が怖い。
    だ・か・ら!このシリーズは食わず嫌いだったんですってば・・・
    なのに読み始めたら引き込まれてしまうじゃないですか。
    クセになりそうで怖い。

    たまたまこれは、偶然犯人を知っていました(^_^;)
    映像で観たとき(だいぶ昔、恐る恐る指の間から)
    それでも結末がすとんとパズルがはまるようにまとまるのは凄い!

  • 金田一耕介シリーズ・ファイル14の本作が扱うのは、鬼首(オニコベ)村で起きた手毬唄殺人事件だ。
    村に伝わる手毬唄の考察という切り口で物語が始まり、名家の美少女が立て続けに殺害され、その死体が奇妙な構図をとって置かれる、というセンセーショナルな事件の謎に金田一が迫る。
    暗くおどろおどろしい事件を描きながらも、淡々とした語り口調の中に人情味や滑稽さを感じられるのが横溝文学の魅力ではないだろうか。
    (映像で見るのは怖すぎるので、私は文字の世界で充分。だから表紙のデザインも復刻版じゃなくて大路浩美さんの漢字一文字バージョンがいい。日本人形の表紙だったら手に取れない。)

  • 「横溝正史生誕110年記念」ということで、角川文庫に、あの、おどろおどろしい表紙が「期間限定」で復活している。
    本当に久しぶりに読み直してみた。

    ああ。
    面白いっ!

    「殺人」、しかも若い娘を犠牲にする連続殺人事件を取り上げた小説なので、不謹慎なのだけれど、でも、フィクションなので言わせてもらえば、美しい。
    文学史に「耽美派」ってあるけれど、本作品は「耽美派推理小説」とでも称すべきか。
    「獄門島」と同じく「見立て殺人」をテーマにしているわけだが、発想がすごい。
    「枡で量って漏斗で飲んで」
    それをああいう形にしてしまうとは。
    それに比べると、
    「大判小判を秤にかけて」
    という方は、インパクトが弱いのだけれど。
    この作品は、昔、中学生のころに読んだのだけれど、当時は、錠前屋の娘の話は意味がわからなかったと思う。まあ、下品な内容ですから(笑)。すくなくとも意味がわかるようになったというのは、歳をとった証。

    ストーリーは。
    ああ。
    何と哀しい話なのだろう。
    もちろん、殺人は許されないのだけれど。
    でも、別に殺したくて殺したわけではない。
    どうしても、やむにやまれぬ、そして決して人には言えない事情があったわけで。
    ああ、何と哀しい話なのだろう。

  • 金田一耕助ファイル以前の版

  • 私が作った人物相関図を付録に付けたら良いと思う。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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