- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041304020
感想・レビュー・書評
-
トロントに持ってって読んでたけど雰囲気が怖くて後悔した一冊・・・。
「おりんでございます」のばあちゃんが誰だったんだー!ってくだりがぞっとした。
でも全体的には登場人物が多くて複雑で、いまいち整理できないまま事件が終わってしまった。犬神家のイメージがあったから、事件がけっこうあっさり終わってしまったような印象が・・・。
サンショウウオがそんなに大事な伏線じゃなくてがっかり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリーの古典的名作の一つ。岡山の山間の村で手鞠歌をモチーフに起きる殺人事件。それに挑む金田一耕助。昔のことだけにトリックというほどのトリックはないが、解決する金田一の手腕がスカッとして気持ちいい。こういう因習が絡んだ殺人って暗いし、後味悪いね。
-
見立て殺人は大好物なんだけど、動機がもうひとつかも。
-
最大の謎のトリックがこないだ読んだ同著書の短編とおなじだったのでやや拍子抜け。
おどろおどろしさは盤石。 -
金田一耕介シリーズ・ファイル14の本作が扱うのは、鬼首(オニコベ)村で起きた手毬唄殺人事件だ。
村に伝わる手毬唄の考察という切り口で物語が始まり、名家の美少女が立て続けに殺害され、その死体が奇妙な構図をとって置かれる、というセンセーショナルな事件の謎に金田一が迫る。
暗くおどろおどろしい事件を描きながらも、淡々とした語り口調の中に人情味や滑稽さを感じられるのが横溝文学の魅力ではないだろうか。
(映像で見るのは怖すぎるので、私は文字の世界で充分。だから表紙のデザインも復刻版じゃなくて大路浩美さんの漢字一文字バージョンがいい。日本人形の表紙だったら手に取れない。) -
「横溝正史生誕110年記念」ということで、角川文庫に、あの、おどろおどろしい表紙が「期間限定」で復活している。
本当に久しぶりに読み直してみた。
ああ。
面白いっ!
「殺人」、しかも若い娘を犠牲にする連続殺人事件を取り上げた小説なので、不謹慎なのだけれど、でも、フィクションなので言わせてもらえば、美しい。
文学史に「耽美派」ってあるけれど、本作品は「耽美派推理小説」とでも称すべきか。
「獄門島」と同じく「見立て殺人」をテーマにしているわけだが、発想がすごい。
「枡で量って漏斗で飲んで」
それをああいう形にしてしまうとは。
それに比べると、
「大判小判を秤にかけて」
という方は、インパクトが弱いのだけれど。
この作品は、昔、中学生のころに読んだのだけれど、当時は、錠前屋の娘の話は意味がわからなかったと思う。まあ、下品な内容ですから(笑)。すくなくとも意味がわかるようになったというのは、歳をとった証。
ストーリーは。
ああ。
何と哀しい話なのだろう。
もちろん、殺人は許されないのだけれど。
でも、別に殺したくて殺したわけではない。
どうしても、やむにやまれぬ、そして決して人には言えない事情があったわけで。
ああ、何と哀しい話なのだろう。 -
金田一耕助ファイル以前の版
-
私が作った人物相関図を付録に付けたら良いと思う。