夜歩く (角川文庫)

著者 : 横溝正史

• 角川書店(角川グループパブリッシング) (1973年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[no73mさんの感想 · 2011年6月19日]

再読。『犬神家』や『獄門島』に比べると知名度では劣る気もするけど、これも名作だよね。怪しげな登場人物たちが織り成すドロドロとした情念の世界がタマラナイ。「顔のない死体」の処理も見事。

[tattyammさんの感想 · 2011年6月7日]

横溝作品らしい要素がふんだんに入った作品。

タイトルはカーの「夜歩く」から持ってきた？ようだ。

[Pukasanさんの感想 · 2011年4月2日]

再読。やっぱりこの作品も岡山の旧家に舞台が飛ぶのでしたか！すっかり忘れていました。
白痴ぎみの美しいヒロイン、酒乱気味の父親、尼さん、傴の男×２、離れに監禁されていた謎の女、どれが誰の親子なんだか判らない複雑な血縁関係…と横溝お得意のガジェット満載。
まー、普通に楽しめましたよ。作品の性質上、金田一の出番が少ないんですけどね。

[kusegenさんの感想 · 2011年3月11日]

滅法面白かった。田舎の旧家のどろどろした感じの血縁関係だとか、首を切断された死体だとか、読者の興味をひきつけつつ、最後にはアッと驚く真相が。更には読みやすくも雰囲気たっぷりな文章が見事にマッチし、実に味わい深い作品。

[シップさんの感想 · 2011年3月10日]

残酷な話が続く。
ミステリー的にも、いわゆるアンフェアな展開。

[えみりんさんの感想 · 2011年2月14日]

人を外見で判断すると痛い目を見るね。

[musamusashiさんの感想 · 2011年2月5日]

このような内容の作品は横溝正史が得意とするところだから、評価は厳しめに星４個。

[gushikengushiさんの感想 · 2011年1月17日]

がっちり本格で、かつ一族話も動機も面白く思える。次は父さん家にあった母さんの夜歩くを読みたいな。いや、父さん家にあったカーさんの夜歩くだ。

[kurikeiさんの感想 · 2010年11月26日]

読まなきゃ読まなきゃと思っていた大御所の一作。
正直、作中の金田一もそんなに魅力的なわけじゃないし、
どこか特定のイイ場面があったわけでもない。
それでも24時間以内に読み終わるんだから、やっぱりストーリに引き込まれたんだなあ。
読み終わった感想は（というよりラスト数章にから）「ちょ、あれ？あれ？なんか飛ばした？ん？」・・・「こういうの知ってる！あること知ってた！でも・・・！」
「やられた・・・！！」おもしろかったな、自分の頭がぐちゃぐちゃってなるのが。

っていうか、ミステリーってレビュー難しい。

とりあえず、次も金田一シリーズ読もっと。

[ohanamamaさんの感想 · 2010年10月10日]

おもしろかった。ちょうど寝台列車の長旅の友として
持っていったのだが、途中購入の東野圭吾『悪意』と
一部かぶった気が・・・

著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史（まさし）。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」（46）で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」