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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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人はみんな、道はたくさんあって、自分で選ぶことができると思っている。選ぶ瞬間を夢見ている、と言ったほうが近いのかもしれない。私も、そうだった。しかし今、知った。はっきりと言葉にして知ったのだ。決して運命論的な意味ではなくて、道はいつも決まっている。毎日の呼吸が、まなざしが、くりかえす日々が自然と決めてしまうのだ。そして人によってはこうやって、気づくとまるで当然のことのように見知らぬ土地の屋根の水たまりの中で真冬に、カツ丼と共に夜空を見上げて寝ころがらざるをえなくなる。
/満月――キッチン2
― 134ページ -
すべては息づいて、柔らかな陽ざしに守られながら輝きを増してゆく。生命にあふれ出すきれいな光景の中で、私の心は冬枯れの街や、夜明けの川原を恋しく思う。このまま、こわれてしまいたいと思う。
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なぜ、人はこんなにも選べないのか。虫ケラのように負けまくってもごはんを作って食べて眠る。愛する人はみんな死んでゆく。それでも生きてゆかなくてはいけない。
― 113ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ばななさんの作品で最初に読んだのがこの本でした。当時は学生で、栄養学専攻していて、料理を作る機会が多かったこともあって、とても影響をうけました。20年経って読み返すと、当時よりも、もっと深い感情が伝わってきました。選ばれていることばのならびが、とても好きです。
キッチンの冒頭は、文体としてすばらしい、と思う。とても簡潔で、素直な言葉。身近な人の死、孤独、そういうものを描いていながらも希望のあるお話。
【読み返し】 ・キッチン 久々にレビューを書いて、もう一度読みたいと思って深夜に読了。 いやー良かった。やっぱり一番好きかも。 キッチンとムーンライトシャドウ両方好きなんだけど。 今回は、キッチンのほうがぐっときたなー。 大切な存在なんだけど、なんとなくそういうタイミングを逃して って大切な友達でいるってやっぱりあるし。 それがいいという場合もあると思う。 でもみかげと雄一みたい... 続きを読む »
初ばなな。
心に空いてしまった二度と埋まらない大きな穴と共に生きる勇気。
泣いて、もがいて、苦しんで、彷徨った後の強さ。
寄り添って傷を舐め合ったって何が悪い、と思った。
何度絶望に落とされても生きていけるかもしれないと思えた作品。
ほのぼのとする感じがあった みかげ(私)と雄一とえり子さんのお話 終わり方も想像を膨らませるような締めであった 友情の中に隠れる恋愛模様なのかな 長年の友情から恋愛に発展させる難しさを実感するこの頃だったので少し引き込まれた感があった 本文引用 今が一番つらいんだよ。死ぬ時よりつらいかもね。でも、これ以上のつらさはたぶんないんだよ。その人の限界は変わらないからよ。またくりかえし... 続きを読む »
昔、読んだ記憶はあるんだけど、どんな内容だったか思い出せない。TSUGUMIも読んだ。やはり誰かにすすめられたか、仲の良かった友達が読んでいたかで、手に取った記憶が。なんか、底の方が薄暗くて、独特の雰囲気がある感じがした、かも・・・。ああ曖昧。読み返したい。
ファーストばなな。
なんかほんわかした。
でも、じぶんのへやでよんでしまったので、ないようがろくわりぐらいしかはいってこなかった。つぎはどっかのきっさてんでよみます。そうします。
圧倒された。
20年も前に書かれた話なのに、全然褪せてない。
キッチンも良かったけど、ムーンライト・シャドウはもっと好きだった。
感情移入しすぎて、彼を失ったらどうしようとか、そういうことばかり考えてしまって。
もっともっと時間をかけて、もう一度読みたいと思った。
まず、森田芳光の映画『キッチン』が、とってもキュートに出来ていたので、久々に原作読み返してみよう!と思ったのだった。 とっくに読んだつもりになっていたのだが、もしかしたら初見だったのかも。 意識して色んな人の小説を読むようになった私は、やっぱりばななが好きだ。数ある小説のなかに、それぞれ色んな感動や味わいがあると思うが、どの味が好き?と聞かれたら「ばなな味」と答えたい。 料理に好みがある... 続きを読む »
今まで手が出なかったが、薦められ読破。みかげ雄一えりこサンの話。ばなな節はやはり、同じで読みやすいね。参考にしたい文体の一つ。
ピュアな気持ちになれる本。
文章に透明感があって好き。
それに二人の愛の育み方がロマンチックでいい(*´∇`)
距離感も絶妙で、私はその距離感がとても好き♪
ムーンライト・シャドウもいい話だった☆
どちらの作品も、大きな挫折を味わった主人公が、立ち直って一歩踏み出すというストーリーで、作品を通して主人公が成長していく。
なので読後にとても前向きで清々しい気持ちになれるのもこの作品の魅力の一つだと思う!
感情の起伏が、主人公のみかげと一緒に流れていきました。
突然の出来事で心にぼっこりと大きな隙間ができると、じつは涙って出ないもんですよね。で、その隙間を埋めてくれる何かがあって、だんだんと満たされていく過程で、ふと忘れていた感情が湧いてきて、思いもよらないタイミングで涙が溢れてくる。隙間があるうちは、きっと人間的にはいられないのかもしれないと、キッチンを読んで思いました。
最近は小説を読んで「淡々と流れていく」という感じ方が多くなりました。淡々としていて静かな感情が揺れる作品は、読んでいて切ないのと同時に虚しくなることもありますが、こんな小説をしばらくは読みたいです。
まず「みかげ」っていう名前がなんか好き。
物語が全体に透き通ってる感じがして、読んでてすごく心地いい。内容もおんなしようにすっと通り抜けていったけど、不思議とまた読みたい気分にさせてくれる本。
読んでて自然と心が温まり、ちょっと前向きになれる作品。
結構前の作品だけど「色褪せない」という言葉があってます。
因みに私の卒論の題材ですw
ここに表現されている世界は、とても小さな領域だ。それでも、小さな世界の流れの中に見える、登場人物たちの感情は、とても豊かだ。まるで、小さな世界の中に、巨大な宇宙を見るかのような感覚。人の心の内部の豊かな感情の流れが、乾いた世界の端くれで、小さな花を咲かせている。しかし、とても綺麗な花だ。現代のような、島宇宙化してしまった世界の中で、孤立し、狭い部屋に閉じられた場所がいくつもある。その中で、外の世界... 続きを読む »

カツ丼からの発想が、とても面白い。 





