- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041835111
感想・レビュー・書評
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あとがきでは、八木悦子が主人公とあるが、私は遠藤さんと都築くんの話だと思って読んでいた。
いやらしい女性をかかせたら、やはり姫野カオルコさんにかなう人はいないですね。ミポリンのキャラは秀逸だと思います。ホイホイ引っかかる男性も頷けます。
ただ、私が共学出身じゃなくて同世代じゃないからでしょうね、所々「そういうものなんですかね?解らない」箇所があり躓きました。よって星は三つです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校時代を共に過ごした4人の男女の物語.設定は昭和50年代が舞台だろうか.僕よりも一回り前の世代の主人公たち.それでも今みたいに携帯やインターネットが無いということではあまり変わらないだろう.全編が手紙の形で物語が進むので慣れるまでちょっと苦労したが,なんともノスタルジックな雰囲気が良かった.そして今も昔も若者は変わらないなぁと少し安心しました.初読みの作家さんでしたが満足.
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すべて手紙形式なのでスルスル読めました。次へ次へどんどん読めるので退屈がありません。
この時代を自分自身で体験していたら雰囲気も感じ取れてもっと面白かったのかな、と思います。
内容は同級生たちの大人になってのストーリーで、縁やタイミング、男の性質、女の性質など色々感じさせる場面も多くありましたが、全体的には残念ながらそんなに面白い内容ではなかったです。時間がある時にでももう一度最初から読んでみます。そしたら何か変わるかな…? -
最初はなんか文章は読みやすいのに読みづらくてなかなか入り込めなかったけど、段々と面白くなってきて最後の方はあっという間に読んでしまった
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8/1
p168
ラクってなにかっていうと、他人と深く接触しないですませる、ってことです。それがぼくらの世代の美意識だって言ってしまうのは簡単だけど、逆に言えば、他人と接触することや自分の内面を直視することを、前の世代よりもはるかに怖がるようになってるんでしょうね。
p342
あのころ。なんて単純で、なんて、一日一日が新鮮で、なんでもドキドキしてたんだろう。なんて、一年が長かったんだろう。体育祭での優勝がなんて大事なことだったんだろう。夜まで教室に残ってる日がなんて「特別な」日だったんだろう。体育祭の夜、チャリンコで神社に行って興奮して笑った。〜〜〜なんて、なんでもないことがきらめいてたんだろう。テストがなんてこわかったんだろう。 -
男女の縁はタイミングなんだなぁ。
ままならなさにグッと来てしまう。
遠藤さんと都築くんの絶妙な距離感がなんともです。
書簡形式の小説って読みやすいし面白いなと改めて思った。前に読んだ森見登美彦の「恋文の技術」も書簡形式で面白かったなぁ。 -
一番好きな本です。まず構成に驚かされ、内容にも惹かれてしまう。後味が悪いわけではないですが、読み終えた後は切ないもやもやが残り良い意味で引きずりました。年代でいうと、私よりもっと上の方々の青春でしょう。しかし人間の感情と言うものはどの世代でも変わらないもので
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すごく良かった
地の文がないから状況を掴むのに少し時間がかかるが、読み進めるうちにこうだったのか!となる展開
大好きな本になりました -
全編手紙形式。
こんな時代もあったんだろうか?
中高と携帯がなかった世代やけど、手紙はラブレターをもらったくらい?知り合いと文通みたいな事はしなかったな。
こういうコミュニケーションも今のデジタル世代より重みがあっていいかもしれない。
不便そうやけど。。
結婚がタイミングっていうのは、ほんまやなぁってうなづけたのと同時に残酷さを感じる。