オペラ座の怪人 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042840015

感想・レビュー・書評

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  • ・怪人、どんだけ歌うまいのよ!!(笑)

    ・はじめ、出てくる奴が全員ワガママ&自分勝手すぎて、「やっぱフランス人とは仲良くなれない!」と思いながら(笑)読んでた。

    ・でも、そのエゴイストな人物たちが、この物語を通して、終盤、ほんの少し、相手にふっっと思いを添わせる。。。真意はわからない。上辺だけなのかもしれない。その一瞬だけなのかもわからない。わからないくらい、かすかな描写。

    ・でも、わずかばかりの思いやりを感じたエリックは、嬉しくて嬉しくて、ホッとして、そのまま自殺してしまう。

    ・孤独が癒されたとたん、エリックには、横暴に振る舞う快感を得つづけたいという怪人的欲望が、ちっとも湧き出てこなくなった。ライバルを殺してでも手に入れたいクリスティーヌが、永遠に自分のもとに来ないとわかったのに、心が満ち足りている。その焦り、混乱。

    ・僕のさみしさを思い計って欲しいという、ほんとうの渇きが癒された後、、、手当たり次第の暴挙をやめ、別の生き方をはじめるには、エリックはあまりに疲れすぎていた。もう、無理だったんだ。

    ・幸せになりたい、満ち足りたい、その境い目に立ち往生し、生きる力の迸り先を見失った人に、どう手を差し伸べたら良いかわからない。悲しいな、と思った。

  • Linker No.20
     農学部3年
     trumpetさん

    19世紀末のパリ。ある夜、オペラ座の若手歌手クリスティーヌは舞台を無事に務め、拍手喝采をあびる。彼女は音楽の天使の指導により、歌唱力をつけていたのである。一方、オペラ座の舞台裏では、奇々怪々な出来事が続発していた。オペラ座の怪人の仕業と噂されるがこの男は一体何者なのか…。少しホラーテイストではありますが、燃えるような愛と深い悲しみが描かれた物語です。映画やミュージカルとしても人気のある作品ですが、それぞれ少しずつストーリーが異なっています。これらを観たことがある方はぜひ違いを楽しみながら読んでいただきたいです。

  • かなり前に読んだけど、昨日劇団四季のミュージカル見てきたので再UP。
    色々回収していない伏線とか大雑把なところとかあるけれど、ネタが好み。

    頭が良くて才能があるのに本人がどうしようもない理由(性別とか外見とか)で思うように生きられない話はry

  • あらすじは知っていたはずなのに、あれ?こんな話だったんだと思った。地下室のシーンが結構好き。ラストは結構せつないなぁ。2011/017

  • ミュージカルでお馴染み。
    ある新聞記者が、オペラ座にまつわる怪奇現象と、それに関わった人々の数奇な運命を調査し、真実を明らかにしていく形式をとっている。
    壮大な推理物として読むこともできるが、怪人とクリスティーヌ、ラウルの悲恋として読むこともできる、まさに怪奇ロマン。
    恋愛は心の投げ合い。取り損ねれば粉々に砕ける脆いもの。理解がなければ始まらない危険な遊び。でも、ちゃんと投げれば、必ず相手は受けとめてくれる。
    怪人の心はその投げ合いに耐えきれないほど繊細で純粋だった。

  • 映画が好きで漸く原作にも手を伸ばしたものの、ラウル、クリスティーヌ、怪人がよく喋る分みんな喧しいなあと思える。
    特にラウルはクリスティーヌを救出するにあたり何をしたのかさっぱり。

  • 映画を鑑賞後、そのままなだれ込むように原作へ!訳が苦手だったのか、本作の味なのか、何度も何度もツッコミをいれてしまいました…。
    ファントムの生活感溢れる台詞や行動、なんともいえない手作業感、クリスティーヌの心情、などなど。

    けれどファントムはとても魅力に溢れているし、展開に胸を躍らせながら読めました。

    別な訳も読んでみたいです。

  • 映画が好き過ぎて原作も読了。ドキュメンタリータッチで描かれるオペラ座の悲劇。歌姫クリスティーヌとファントム、ラウル子爵の三角関係。人の愛情を知らずに生きてきたファントムは愛し方がわからなかっただけじゃないのかな…ファントムが愛しくなる。

  • 映画化や舞台化もされているけれど、ドキュメンタリータッチで描かれるこの原作が一番気に入っている。
    ファントムが生身の人間だからこそ恐ろしく、史実と前置きされているからこそ惹きつけられる。

  • 昔NHKで映画を見て、あまりの素敵さに次の日図書館で借りて読んだ本。
    本は、怪人の過去とか、心情とかがよくわかって、とってもよかったけど、オペラのシーンとかがあるので、映画も好き。
    原作がある映画で、映画も好き。と思える数少ない作品。

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著者プロフィール

Gaston Leroux(1868-1927)
パリ生まれ。「最後の連載小説家」と称されるベル・エポック期の人気作家。大学卒業後弁護士となるが、まもなくジャーナリストに転身。1894年、《ル・マタン》紙に入社し司法記者となり、のちにこの日刊紙の名物記者となる。評判を呼んだ『黄色い部屋の謎』(1907年)を発表した年にル・マタン社を辞し、小説家として独り立ちする。〈ルールタビーユ〉〈シェリ=ビビ〉シリーズの他、『オペラ座の怪人』(1910年)、『バラオー』(1911年)等のヒット作がある。その作品の多くは、演劇、映画、ミュージカル、BDなど、多岐にわたって翻案されている。

「2022年 『シェリ=ビビの最初の冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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