遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 1984
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043083206

感想・レビュー・書評

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  • 遠野地方の伝承・民間信仰などを土地の人から聞き書きしたもの。山人や河童・神隠しに会った娘などとの遭遇譚が多くを占める。
    ヨーロッパの昔話で不思議なことが起こる場所といえば森であるが、日本では断然、山。本書は、異郷との境に暮らす人々の物語である。常ならぬものを身近に感じる生活。われわれが失ってしまった豊かなものがそこにはありそうだが、その一方で、自分でコントロールできないなにやら恐ろしいものに取り巻かれた暮らしはさぞたいへんだろうと思う。助けてくれそうなものならなんでも信心してしまいそうだ…。

  • 愛読書はなんですか? と訊かれたら、
    「遠野物語です」
    と答えたい。(希望)

    具体的なきっかけはなかったんですが、ある日ふと、
    「あたしは今日遠野物語を読まなきゃいけない」
    と思い込みましてな。なんだかよく分からないまま本屋に走って買った一冊。
    この言葉遣いにびびるなかれ。おっもしろいよー!!
    そして部屋で一人で読んでいたら、途中で猛烈に怖くなり、階下にいた母の隣りに座って続きを読んだりもした。
    遠野に旅行に行ったりもした。
    河童捕獲証を作ったりもした。←関係ない。

    角川のは拾遺も付いていてお得感があります。
    拾遺は折口信夫が書いているのだ。
    この人もおっそろしく文章の上手い人なのに、あえて先生に似せた文体にしなかったのが、「ははー」と考えさせられました。

  • 柳田邦夫によって、岩手県の一地域の説話をまとめられた作品。

    ある意味現代の「都市伝説」に通じるような内容ではあるが、魅力的で妙にリアリティが感じられる。
    この限られた地域で生まれた伝説がなぜ日本各地に伝わったのか、
    どういった経緯でこんな伝説が生まれたのか…考え出すと疑問が尽きない。

  • 岩手旅行で、遠野に泊まる前に予習。

  • 過去分

  • 途中。
    近所のおばちゃんたちの噂話を、美しい日本語で編み上げたイメージ。

  • 無駄なことを挟まず淡々と語られる。伝承があるような地域に縁がなく、このような話にはとても惹かれた。大体は意味もなく人の力ではどうすることもできないようなことばかりで、だからこそ人々は恐れたし言い伝えられてきたんだろうと思う。

  • 441円購入2001-02-06

  • 手ぬぐい柄表紙にひっかかってしまった…。

  • 昨秋、花巻と合わせて遠野をようやく訪れることができた。
    そこから少し経ってしまったけど、柳田の『遠野物語』を再読。

    自分が見た遠野が、どれだけ柳田・佐々木の生きた時代の遠野と変わっていないのか、あるいは変わったのか。

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著者プロフィール

1875年生。民俗学者。『遠野物語』『海上の道』などの著作により民俗学の確立に尽力した。1962年没。

「2022年 『沖縄文化論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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