聖なる黒夜(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1389
感想 : 133
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043428090

感想・レビュー・書評

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  • 上下まとめて。

    痛くて痛くて胸が苦しくなる。
    強くて美しく脆い練を想わずにはいられない。
    書き下ろしもとても良く、胸に秘められた蝶が情景に浮かぶ。
    どう考えても壮絶な人生。好きになってはいけない人を好きになってしまう。付かず離れず。諦めた方が楽だけど、やっとの思いの一筋の光。
    韮崎や全ての人に情があるから、変わりなんていない、一人一人を想う練は、捻くれてしまっているが育ちの良さはあるよなぁ。

    麻生はいいキャラしてるなと。自分の行いに矜持があるが故、まさか練のことに限って誤認するはずがないと認めるにも認められないもどかしさがまたしんどかった。
    ぱっと華があるわけではないけど、人を惹きつけて焦がれてしまうような人であり。

  • ヤクザの話を読んで思い出したのがこの作品。
    当時読んだときはあまりのグロさに一気読みができず、でも登場人物の魅力に引き込まれ、矛盾を感じながら読んだが‥。
    今回は登場人物の感情に集中でき、一気読み。
    大人になったなぁ。

  • 上巻が面白かったので期待しながら読んだら下巻はもっと面白かった
    一気読み
    男だらけの愛憎劇
    3角関係なのかもはや何画関係なのかわからない複雑な関係が入り乱れる
    いわゆるBLモノというのに初めて触れ面食らうものの途中からは人と人との深い絡み合いの話だなぁとすんなり受け止められた
    他の本でも2人が関係するみたいなのでそちらも読んでみたい
    麻生と連もいいけど 色々経た上で及川と寄りを戻すのもいいけどなぁ
    なんだ私 ハマるのか!?

  • 2017/7/10少し空いたりしてわかりにくくなった。★4の下

  • 山内は感覚的にどこか女なんだな。魅力はあるけど。
    人物相関があまりに都合良く繋がり過ぎてるのと、犯人グループに同情は出来るものの、やり方に納得出来ない。
    性描写もしつこくて柴田さんにしては無駄が多い作品だった。

  • 濃いわ~みんな、濃すぎるわ~。冤罪を引っ張るわ~。練ちゃんは優しい子なのよ!ちょっと趣向がアレだけど優しい子なの。韮崎も、練も・・・優しいんだからぁぁー( T^T )先にリコ、ハナちゃん、麻生シリーズを読んでたので、練と麻生が初々しかった。出てくる人間が濃くて、事件・・・なんだっけ?みたいな(笑)また、ここからリコ読んで練を楽しも♪

  • 後半は一気に読んでしまった。
    麻生さんが過去に練にしたこと、そして忘れてしまったことを知ったときには思わず「麻生ーーー!!!」って叫びたくなった。及川さんとの関係もそうだけど、麻生さんは本当に罪深い人だなって思う。

  • 匂い系どころかガッツリBL(ML)じゃないですか…でも甘くはない…むしろ喉元にナイフ押しあてて無理やり抉じ開けてその場しのぎしかならない愛のようなもの。
    バイセクな攻めでは?というのは新鮮。冤罪だった山内錬の受けた仕打ちに比べれば復讐に走る犯人の過去が大したことに思えない。そして攻めザマァがなくてモヤモヤ…

  • 聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!!

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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