冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 10014
感想 : 959
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043599011

感想・レビュー・書評

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  • こちらの方が妙に納得いったのは異性だからかな。
    rossoでイラついた分、bluで解消されてすっきりしたからかな。
    辻氏は苦手だけどこれはクリア。

  • 江國かおりのRossoとセット。外国、未知の職業、現実感のない世界ながら没入してしまう。フワフワした世界。

  • 切ない愛の奇跡と永遠に忘れられない愛
    赤はまだ読んでないが、順正があおいよりも子供だと予想できる。青ではあまり立派な人間が描かれていない印象。ドラマチックを求めるが故の現実を表しているのであれば、綺麗です。題名の伏線回収も見事だが、完全に響くものではない。
    修復士
    『僕の名前は後世には残らないが、僕の意思は確実に残ることになる。僕が生き返らせた名画の命が、また後の人々の力によってさらに遠くへと受け継がれていくのを夢見るのが今の僕の生き甲斐でもある。僕は画家が生きた遠い過去を現代に近づけ、そして未来に届ける時間の配達人なのである。』→過去に囚われる順正の生き方、綺麗には聞こえるが、それは芸術とか一部であって、温故知新できると良い

    過去にとらわれすぎず、未来に夢を見すぎない。現在は点ではなく、永遠に続いているものだ、と悟った。僕は、過去を蘇らせるのではなく、未来に期待するのではなく、現在を響かせなければならないのだ。→過去も未来も現在には叶わない。


    冷静と情熱の間には何があるだろう。愛と孤独のあいだには何が横たわっているのだろう。読者の皆さんがこの作品を通して、それぞれの感情の間に流れる小さいが、決して途絶えることのない川を発見してくださることを希望しています。

  • 赤の次に青を。その後に映画まで見た。以前読んだ時はピンと来なかったが何年か経って久々に読んだらすごく共感できることや感情移入することも多く、昔は理解できなかったけど今は自分も入り込めたり。自分も色んな経験したからか?
    映画館で見てみたいなー。

  • 久々恋愛小説を読んでみた。
    ラストは匂わせで終わってしまい、ハッピーエンドを望む側としては物足りなかった。
    女性視点のアナザーストーリーもあるようなので、いつか読みたいと思う。

  • 20240216
    主人公がきらい

  • 順正とあおいの物語。過去に囚われながら今を生きつつ、未来を見れない主人公が最終的に今を生きれるように心を清算する。
    終始順正にイライラしていたが、修復士という仕事の面白さと、辻仁成の文才で最後まで読み切った。

  • ラブストーリーの小説の中で1番好きな作品。
    あまりにも好きで何回も読んだし、フィレンツェのドゥオモにも登った。
    たぶんまた読む。これから何度でも。

  • 江國さんの方を読んだのでこちらも。
    辻さんの文章は初めてでしたが、さらりとしていて読みやすかったです。

    ただ、順正の心情描写がわりとはっきり言葉で書かれていて(あおい比)、少し「語っている」感を強く感じてしまい、かえって入り込めないところもありました。
    ラストはあおい版では描かれていなかった順正の行動があり、この先2人がまた結ばれることを予兆させたのは意外でした。


  • 面白かった!!
    イタリア行きてえ〜

    もう一つの方も読んだら良さが倍増しそう

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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