冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 10014
感想 : 959
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043599011

感想・レビュー・書評

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  • 女性目線で描かれるRossoの対となる、男性目線の本作。口コミでは文章に関して割と酷評が多く、自分も辛辣ながら共感してしまうぐらい、全体を通して退屈に感じられた。しかし、最後のシーンでRossoでは描かれていない少し先のことが書かれており、希望が持てる終わり方になっていたので、その箇所だけでも読んで良かったと思えた。

  • 8 年も引きずって、なんと女々しい。しかも再会できるなんてできすぎ。男ってこういうものなのか?

  • Bluを読んで物語がより立体的になった
    一方面、想像上だけでは分かり得なかったものが浮かび上がってきて新しい感覚!
    切実に会って欲しいと思ってたけどそれが現実になった時の切なさと恐怖が伝わってきて 感情がわめいたあ〜

  • 10年も経てば人は変わるって、、あまいな、
    とはいうものの 江國さんのラストを知っているだけに期待を持ちたい気持ちもある
    いまさら読んだけど(映画も観てないし)
    こういうスタイルの小説おもしろかった

  • とにかく暗くて気が滅入る。でも最後の方は泣いたので良い。終わり方は意外と主人公が無謀で良い。

  • 振り返っても仕方ないと思って捨ててきたいくつかの過去をもう一度取り戻して咀嚼してから吐き出したいと思った

    そうやって過去と和解することで現在を大切にできるし、未来に思いを馳せることもできる
    逆に未来に対する不安ときちんと向き合うことで現在を大切にできる

    時間のつながりを意識しながら相手とつながることができれば、相手をもっと大切にすることができるし、自分も大切にできる気がする

    あおいと順正はそうやってつながっていたから再会できたんだなと思った
    自分の心はそういう相手の中にあるんだと思うとすごく安心できた

  • 「どんな恋も、一人の持ち分は1/2である」という当たり前の事実は、しかしこのような形式で描かれなければわからない

    この「2つでひとつ」の物語は、ひとつの映画にしちゃったらダメな気もする
    あくまでも別々で、だけどニコイチなのだ

  • 昔付き合った女性のこと忘れられないという主人公の感情が共感できない人間だからすごく俯瞰で読んでしまった。
    フィレンツェでの工房でのなんやかんやは結構濃くて好き。

  • 過去も未来も現在には敵わない。
    現在を生きよう、

  • 会えるのか会えないのか
    ダラダラ読み続けたけど、んー。
    会えたのはよかったのか?
    最後は読者に任せます的な終わりは苦手なので
    一気に冷めた。
    やっぱり思い出の中の綺麗な思い出は
    思い出の中で生かしとくべきなのかな?
    あおいはなんで逢いに来たのだろう。
    同じ気持ち出会いに来ないと意味がないってことが分かった。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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