職業欄はエスパー (角川文庫 も 13-2)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043625024

感想・レビュー・書評

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  • 『スプーン』の改題・文庫化版

  • 超能力者と呼ばれる人たちのメディア外の姿を追ったノンフィクション。
    あるのかないのか、ホントウなのかウソなのか。
    「ない」モノやコトを「ある」と言う人たち。それを科学や物理の法則に当てはめて「ない」と否定する人たち。 
    分からないから知りたい。でも分からない。

  • 2002年

    大分前に読んだので少しうろ覚え。

    最後の2人のやりとりが凄く印象的。

    森達也さんの文章って好き。

  • 内容はというと、タイトルまんま、エスパーという職業で生活している人の日常を追ったドキュメント。“放送禁止歌”のドキュメンタリー監督+作家の森達也さんが著者。

    この本はエスパーの嘘本当の白黒をつける!というより、エスパーと著者の人間同士の関わり合い、その中での心を動きが描かれていて、取材の中で自身が色んな壁に邪魔されながら、いつも「どっちだろう?どっちだろう?」悩みながら取材を続ける著者の心の動きが自分とリンクして、一緒に色んなことを考えながら悩みながら、本を読んでいくかんじ。森さんの本はこういった身近なテーマと、森さん自身の葛藤などを軸に、社会のしくみとか、自分自身の意識とかそういったことを、考えるきっかけを与えてくれる。しかも読み物としても面白い!ブラボー!

    ちなみに私は、『UFOは(インチキ写真はたくさんあると思うけど)、こんだけ宇宙が広いんだからそりゃあるだろう』『霊や超能力は全く信じない(見たことがないから)』派だったんですが、『怪しいには怪しいけど、霊とか超能力ってもしかしたらあるのかも??』派に。そしたら、世の中がすごく広がった感じがする。別にこれから超能力とか霊の世界について詳しく調べてみよーとか、興味を持った!とかは、あまり思わないのだけれど、でもあったらステキだな☆なんて今は思ったりして。

    …そんな『信じるけど信じない』という誰もが持つグレイゾーンが全然アリで本当だということ!そして世の中のグレイゾーンだらけ。一人一人が認めることで、色んなことがもっとよくなるということ。それもこの本の大きなポイント。

    ちなみに、子供の時以来、はじめてスプーン曲げにも再チャレンジしてみましたw。もちろん曲がりませんでしたが。ポイントはイメージすることととスプーンに謝ることだそうでw。

  • 超能力の有無は問題ではなく、超能力者をやってる人たちはどういう人たちなのか?という所に焦点をおいた密着ドキュメンタリー。
    面白かった。
    再版されてる「ゴーストハント」で超能力者の扱いについてもちらっと出るので、併せて読むといいかも。

  • 職業をエスパーにした人たちの日常、メディアで見るエスパーたちの本音などがすごく丁寧に書かれていて面白かった!!超能力はあるかないか、幽霊や宇宙人はいるかいないか、この本はそんなことを主張したわけじゃないし、森達也なんて目の前で長年さんざん不思議な現象を見てきても、「結局わからない」っていうスタンスを取っている。さんざん見ても大槻教授のように「絶対インチキ」という認めない人もいれば、見てもないのに盲目的に信じる人もいる。この本はそんな頑なになってしまう人間の不思議さや、不可思議現象を隠そうする何年にもわたる社会の流れ、メディアのあるべき姿をできるだけ客観的に述べようとしている。清田益章、秋山眞人、堤裕司の3人が3人ともキャラクターが違っているのも面白い。特に清田さんの傷つきやすさや、時々すごくエラそうなところや、超能力者としての能力の揺れ具合、そして清田さんの親の愛情など、小説やマンガの主人公みたい。

  • スプーン曲げの清田益章など3名の「超能力者」を被写体として撮られたテレビドキュメンタリーのディレクターによる1998年の記録。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    スプーン曲げの清田益章、UFOを呼ぶ秋山真人、ダウジングの堤裕司。かつては一世を風靡し、「超能力者であること」を職業に選んだ彼らは今、どんな日常を送っているのだろう。三人に興味を抱いて、八年間にわたって取材を続けた著者が数々の不可思議な現象をまのあたりにしながら、「超能力」という迷宮にさまよい、彼らの孤独をすくいとろうとした異色の超現実ノンフィクション。

  • 2009年12月8日読了。

    第19回読書会課題本。

  • 2009年11月23日(月)、読了。

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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