世界が完全に思考停止する前に (角川文庫 も 13-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043625031

感想・レビュー・書評

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  • 作者のことは結構好きで、難しいことを、独特の表現を使いながらも分かりやすく説明することができる人だと思っているけれども。
    まとめて本で読むからいけない。たまに新聞のコラムとかで見るだけで良いんだ、と思わせる本。

  • 森達也の書いた記事ってかコラムがたくさん載ってるだけって感じ

  • 「ずっと感じているんだけどなんだか上手く言葉にできない」というのどに刺さった小骨みたいなものを、著者自身も探り探り、でもしっかりと言葉にして筆を進めている。決してストレートに伝わることがないのを分かっているからこその、言語化することに対する躊躇が垣間見え、森達也という人物がいかに人間らしいかが端々からにじみ出ている。

    わたしのなかで「上手く言葉にできなかった」概念を見事に言語化していて読後とてもすっきりした。「一人称の主語」とか「日本社会はオウムによってオウム化しつつある」とか「自分を持て余」すとか。

    彼は今の日本の状況に「またか」と嘆息しているに違いない。

  • 最近読んだ本の中で,最低の本。

    Amazonのカスタマーレビューに,
    奈々氏が
    「この作者は時代の先を行っているのではない。
    時代の変化についてこられていないだけだ。
    こういう人が文化人気取りで何冊も本を書いていることこそ、
    日本が抱える深刻な問題だろう。 」
    と書いている。
    これが文庫の「文庫版あとがき」にも再掲されている。

    まったく同感である。印税が著者にわたるのも惜しい。

  • 視点と表現力が秀逸だ。
    午堂登紀雄氏オススメの本。

  • 森達也さんの寄稿集。
    7年くらい前のハナシなので、しばらく経った今読み返すと、当時と世界はあんまり変わってないことを実感。
    まったく異なる視点で、世間を見るにはとても良い。

  • これ本当に面白かった。ちょっと卑下し過ぎ? とも思ったけど、出来るだけ一般人目線で素朴なギモンが綴られていて、非常に共感できます。

  • 一行のツボ:「たった今戦争が始まった。」

  •  森達也さん自身の体験や思考などが、
     森達也さんの言葉で述べられた本。
     
     としか言いようがない点で、
     森達也さんにしか書けなかったスタイル。


     森達也さんの視点からみえるものは、
     当たり前ですが、私のそれとは違うわけで。
     森さんの考え方を自分のそれに上書きしそうになるその状態も、「思考停止」なんだろうか、と思ったり。

     それは、「あなたがこれから考えていくべきこと」であるらしい。

  • 森さんらしさ溢れる文章と視点。アブノーマルな僕にはよくよく理解できます。

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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