世界が完全に思考停止する前に (角川文庫 も 13-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043625031

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにヒットした本。
    「タマちゃんを食べようと思う」などの文章は秀逸。諸手放しでお勧めできる一冊です。

  • メディア論。村上龍は自身の著書で「メディアには期待しない」と見限っていたが、森氏は「まだ手遅れではない」と微かに期待を抱いているようだ。両者の物言いはやや毛色の違うものだが、警鐘を鳴らしている事に変わりはない。メディアの作り手も受け手も共に考える事を放棄してはならない。

  • 表題にドキッ。
    もちろん中身にも。

  • 世界はどんどん変わっていき、これまで予想もしなかったいろんなことが(びっくりするようなことが)起きている。いいか、悪いか、とか、賛成か、反対か、なんてとても言えないけど「それってどういうこと?」「何が起きてるの?」って聞くことは私にもできるし、していきたいって思った。

  • 一気読みできないコラム集。一句一句が纏わりつく。

  • 「思考停止」
    ああーこれだよ、これ!私が就活で、面接官に訴えたかった危機感(結局伝わらなかったけど)。と思って、平積みにされたこの本を手にとる。

    筆者本人があとがきで書いてる通り、ほんと、全部言ってる事一緒。でも、それがすっごく大事なこと。
    私は意図的に自らの思考停止をしてきた。だって、考えると辛いし苦しいし、大抵、100%納得できる答えはでない。そんな私にこの本は、「答えが出ないことを悩み続ける」事の大切さを教えてくれた。

  • 森達也氏が好きになった一冊。
    日本人の性質を鋭く指摘している。世界の人々が一人称の主語を失い、他者への想像力を欠乏させている、そんな現状。オウム事件から9・11事件まで何らの変わりもない世相。このままでは日本は、世界はまずいのではないか。

  • いまさらながら著者の存在を知りました。ずっとメディアについて疑問を感じていたのだけれど、これを読んで自分が感じていたもやもやとした疑問がすっきりしました。ぜひ、みんなにも読んで欲しい1冊。

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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