さまよう刃 (角川文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 角川グループパブリッシング (2008年5月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718061

さまよう刃 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える…。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

  • 話の内容はかなり重い。
    今まで読んだ東野圭吾さんの本の中で、一番重くて読むのが辛かった。

    耐えきれないくらい辛いシーンの連続で、途中で読むのをやめようか
    と思ったほど。

    しかし、この小説はぜひたくさんの人に読んでもらいたい。

  • 2017/3/2 No.8
    考えさせられるテーマ。少年法とは?法律は誰のためのもの?被害者の気持ちはどこに向かえば良い?当たり前の日常が当たり前でなくなり、復讐に向けた人の心の動き、声高に正論とはとても呼べないが、誰もが感じるであろう感覚。いち、1人の人生とは何か、命の重みと、それを支える不完全な法律に、疑問を投げかけた素晴らしい作品。

  • 少年犯罪の問題。娘を強姦されて殺された父が長野に逃げた犯人を追う。 さまよう刃とは少年法が持つ保護の強さは本当に正しいのかということを問うための比喩。描写の臨場感が溢れていて面白かった。犯人を追い詰めていく様子、ペンションの女性との関わりなど、が印象に残った。

  • 少年法については重い。
    少年法に限らず、なぜ加害者は守られ、被害者はプライバシーもすべて流出してしまうのか常々疑問。
    少年犯罪で子供を亡くした親による復讐劇は、いくつか読んだけども、どれもいたたまれない。

    この話も東野さんにしては荒唐無稽ぶりが少なくて、社会派小説として面白かった。
    とはいえ、一般人の和佳子が縁もゆかりもなく、そのうえ、これから娘の復習を遂げようとする長峰をここまで守るだろうか。
    和佳子の娘も事故死ではなく殺されてしまったのかとも思ったけど、そういうわけでもなさそうだし・・・。
    あと密告電話も、犯人の仲間ではなく、警察官がかけていたのではという含みも・・・むむむ。

  • とにかく内容が重く、読んでいてとても辛く苦しくなるお話です。1つの事件とそこから起こる更なる事件を、複数の登場人物の視点から見て、それぞれの考えに触れられるので、とても物語に感情移入しやすいです。その分、1人の人間として自分はどう思ったか、どんな答えを出すのか、ということを真に突きつけられ考えさせられました。

  • 東野さんはエンターテイメント的なおもしろい話とかも、うまいなと思うけど、こういう重いテーマの泣ける話もやっぱりうまいですね。
    読みやすくて続きも気になるから一気読みしました。
    嫌なシーンでは顔をしかめながら、泣けるシーンでは思わず目が潤みながら読んでました。

    少年犯罪に関しては、被害者遺族側からしたら、少年法がおかしいと思うのも当然だと思いました。
    ただ、作中でも言われてたんですが、自分が事件に関わってないという人にとってはそういうことを考えることもないというのもその通りだと思いました。
    事実私もおそらく私の周りの人も深く考えてないです。
    でももしこれが事件の被害者だったらと考えると、少年法を非難せざるを得ないんじゃないかと思います。
    加害者のことを考えるのも大切だけど、この事件のように被害者に非がない場合はそれよりも被害者のことをもっと考えてほしいなということを考えながら読みました。
    ラストは哀しいけれども、納得というか、良い終わり方だと思いました。

    それにしても、私も一応年頃の女として、こんな事件には巻き込まれたくないです。
    こんな事件で人生めちゃくちゃにさせられたらもう…。
    考えただけでも恐ろしいです。

  • 二重にも三重にもやりきれない話だった。
    視点が多くて把握が少し大変だけど
    それぞれの展開が気になるような巧みな書き方で一気に読めた。
    本当にやりきれない話だけど読み物としてはよくできていると思う。

  • 復讐のために一人の人生が壊れていく様は小説ならではの感動がありました。シリアスな場面にほんろうされる良作です。

  • 【確認】
    手紙も読んだ!
    それは、
    家族に犯罪者が居て困ったって話だね。
    風評被害って大変だ!
    つか、
    身内に犯罪者がいるってそこまで重いことなのかって思うね。

    虚ろな十字架も読んだ!
    それは、
    被害者と加害者の在り方の問題でしたね。
    そして、
    正しさって何ってこと。
    それこそ、
    千差万別って感じかしらね。

    これ、
    さまよう刃は復讐ですな!


    【内容】
    父親と娘。母居ない。
    娘が、
    馬鹿2人に凌辱され殺されちゃった。
    密告があり、
    馬鹿1名を殺しちゃった父親。
    復讐半分終了。
    だって、
    凌辱シーンを動画で撮られてたんだもん。
    酷かったんだもん。
    愛する娘を凌辱され殺されたんですから、のんきに裁判ですか?
    無理ぽですよ。
    自分の手で殺しますわ!
    当たり前ですよ!
    なにしろ、
    目の前に現れてくれちゃったんですから殺すでしょう!
    って、
    残り1人も殺す意気込みだったけど、
    1人殺して、
    逃亡しながら馬鹿1名を探しながら復讐って結構へこたれます。
    なにしろ、
    指名手配もされてるしね。
    テレビに全開で放送される有名人ですからね。
    つか、
    へこたれてます。。。
    でも、
    ある女性のおかげですかね。
    助けを借りながら、
    癒されながら、
    復讐を誓いながら、
    自首も考えつつ旅してました。
    で、
    チャンスがきちゃいました!
    密告です!
    もう、
    殺るしかない!
    2人目を殺せる!
    決戦の地は上野です!
    で、
    結果は?

     
    【感想】
    愛する人を殺されたら?
    しかも、
    犯人は未成年でどうしたって捕まってもすぐにでてくる。
    かぐりん的には自分で復讐派ですな!
    天罰下るのを待つってのもありですが、
    やはり、
    自分の手で復讐したいわ。
    もう、
    目には目を歯には歯をってやつです!
    それこそが正義です!
    と、
    思うけどこの本を読んでて、
    読まなくても、
    復讐なんて虚しいと思いつつ、
    許せない心をずっと抱えて生き続けるのであれば、
    燃やして復讐の鬼になるかな、やっぱり。
    でも、
    難しいといえば難しいよね。
    メンタル的にも、方法論的にも。
    むしろ、
    方法論がない!
    銃とかないからね包丁でってつらたんや。

    ただ言えるのは、
    法律は無力ですね!
    それだけは、
    手紙も虚ろな十字架も読んで思った共通のことで、
    殺意を武器に自分の手でやるか、
    殺意を自分の心内に抑え込んでおくか、
    殺意を自分に向けて自殺するかしかない気がする。
    絶対に、
    寛容の心なんて持てないね。
    「いいよいいよ、世界で1番好きな人を殺してくれた君を許そう」
    なんて、
    言えるのは人間じゃない!
    と、
    思う方が真実でしょう。
    実際に、
    なってみないとわからないってのが真実ですけど、
    想像すると、
    「かぐりんは自分の手で復讐派」です!

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