さまよう刃 (角川文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 角川グループパブリッシング (2008年5月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718061

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さまよう刃 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 後味が悪いというか、考えさせられる内容。
    重すぎて、ちょっと苦手。

  • 自分も主人公と同じ境遇になったとしたら同じ事をしただろう。憎しみの対象が目の前にいるんだから、それは裁きとして許されるんではないか、しかし法は如何なる理由でも変わる事はなく加害者を見えない壁で守る。刑事達の本音とは裏腹に犯人(被害者の父親)を追わなくてはならない葛藤。本当に捕まえたい犯人は別にいるのに。最後は悔しくて、やるせない悲しい結末。

  • 【確認】
    手紙も読んだ!
    それは、
    家族に犯罪者が居て困ったって話だね。
    風評被害って大変だ!
    つか、
    身内に犯罪者がいるってそこまで重いことなのかって思うね。

    虚ろな十字架も読んだ!
    それは、
    被害者と加害者の在り方の問題でしたね。
    そして、
    正しさって何ってこと。
    それこそ、
    千差万別って感じかしらね。

    これ、
    さまよう刃は復讐ですな!


    【内容】
    父親と娘。母居ない。
    娘が、
    馬鹿2人に凌辱され殺されちゃった。
    密告があり、
    馬鹿1名を殺しちゃった父親。
    復讐半分終了。
    だって、
    凌辱シーンを動画で撮られてたんだもん。
    酷かったんだもん。
    愛する娘を凌辱され殺されたんですから、のんきに裁判ですか?
    無理ぽですよ。
    自分の手で殺しますわ!
    当たり前ですよ!
    なにしろ、
    目の前に現れてくれちゃったんですから殺すでしょう!
    って、
    残り1人も殺す意気込みだったけど、
    1人殺して、
    逃亡しながら馬鹿1名を探しながら復讐って結構へこたれます。
    なにしろ、
    指名手配もされてるしね。
    テレビに全開で放送される有名人ですからね。
    つか、
    へこたれてます。。。
    でも、
    ある女性のおかげですかね。
    助けを借りながら、
    癒されながら、
    復讐を誓いながら、
    自首も考えつつ旅してました。
    で、
    チャンスがきちゃいました!
    密告です!
    もう、
    殺るしかない!
    2人目を殺せる!
    決戦の地は上野です!
    で、
    結果は?

     
    【感想】
    愛する人を殺されたら?
    しかも、
    犯人は未成年でどうしたって捕まってもすぐにでてくる。
    かぐりん的には自分で復讐派ですな!
    天罰下るのを待つってのもありですが、
    やはり、
    自分の手で復讐したいわ。
    もう、
    目には目を歯には歯をってやつです!
    それこそが正義です!
    と、
    思うけどこの本を読んでて、
    読まなくても、
    復讐なんて虚しいと思いつつ、
    許せない心をずっと抱えて生き続けるのであれば、
    燃やして復讐の鬼になるかな、やっぱり。
    でも、
    難しいといえば難しいよね。
    メンタル的にも、方法論的にも。
    むしろ、
    方法論がない!
    銃とかないからね包丁でってつらたんや。

    ただ言えるのは、
    法律は無力ですね!
    それだけは、
    手紙も虚ろな十字架も読んで思った共通のことで、
    殺意を武器に自分の手でやるか、
    殺意を自分の心内に抑え込んでおくか、
    殺意を自分に向けて自殺するかしかない気がする。
    絶対に、
    寛容の心なんて持てないね。
    「いいよいいよ、世界で1番好きな人を殺してくれた君を許そう」
    なんて、
    言えるのは人間じゃない!
    と、
    思う方が真実でしょう。
    実際に、
    なってみないとわからないってのが真実ですけど、
    想像すると、
    「かぐりんは自分の手で復讐派」です!

  • 考えるべき重いテーマでありノンフィクションぽい一面もある。始めから犯人も被疑者もわかっていながら、最後まで飽きさせないストーリー展開が、さすが東野圭吾。ただ被害者の父親が猟銃を所持しているところが非現実的。結末も残念。もう一人の被害者鮎村にもう少し出番があってもよかった。

  • 2017/3/2 No.8
    考えさせられるテーマ。少年法とは?法律は誰のためのもの?被害者の気持ちはどこに向かえば良い?当たり前の日常が当たり前でなくなり、復讐に向けた人の心の動き、声高に正論とはとても呼べないが、誰もが感じるであろう感覚。いち、1人の人生とは何か、命の重みと、それを支える不完全な法律に、疑問を投げかけた素晴らしい作品。

  • 内容事態が重く辛いが、最後の最後であまりにも辛い結末で涙が堪えきれなかった。
    娘を持つ親としては親の気持ちになってしまい吐き気を伴う程の気持ちになもなりつつ読み進めたが、刑事の気持ちが救いになった。

  • 我が娘を蹂躙され殺害された父親の復讐劇。現代版の”敵討ち”を描いた作品。

    少年犯罪、被害者遺族の心境、警察の葛藤、法律とは、正義とは…、重厚な人間ドラマに色々と考えさせられる。非常に重たいテーマを扱いながらも、テンポがよくスリリングでストレスを感じさせない。人間ドラマを楽しむもよし、娯楽として気楽にミステリー&サスペンスを楽しむもよしといった感じ。

    ラストは…、う〜ん…救われない。わかってはいながらも切ない気持ちにさせられる。ただ、最後の最後にちょっとしたどんでん返しが入ることで柔らかな着地になっていたような気がする。

    作者は、「家族を殺されて悔しい。復讐をしたい」という気持ちを汲み取るシステムが今の社会には存在しない点に矛盾を覚え本作を執筆したとのこと。法律の存在意義とはなんなのだろうか。個人的には、支配者にとって都合がいいから存在しているような気がしてならない。支配者にとっては、法律で市民を守ることにより、市民が安心して労働に精を出してくれるのが最も望ましいのだろう。それと合わせて民主主義による多数決の原理が世の中を強烈に支配することによって、「多数派=正しい」という誤った洗脳が生まれ、マイノリティが不遇を味わう社会が出来上がっているような気がする。今のところ、人類は万人が満足する社会システムを発明できていない。支配者からすれば、現時点でベストと思われる民主主義のシステムの中で、マイノリティは少し我慢してくださいねってことなのだろう。「多数派=正しい」という誤った価値観が社会を支配しているうちは、マイノリティである被害者遺族の気持ちが報われる日は遠いような気がする。

  • 私もペンションの女性のように行動するかも。
    仇討ちが禁止されていても、相手が少年というだけで刑が軽くなり、しかも反省するとは思えない状況では長峰の行動を止められない。
    ーーー
    長峰の一人娘:絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎えるーー。重く悲しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

  • つらかった…
    登場人物誰もが辛い。
    だから読んでるこちらも辛い。
    長峰を応援してはいけないと思うのは、世間体からだけだ。
    報われて欲しかったな。
    実際の少年犯罪について考えさせられる。
    そして親の責任が大きいことを改めて考える。

  • 罪の意識もない。それどころか悪いことなのかそうでないかの区別さえ出来ていない。
    そんな少年たちが犯罪を犯す。そして少年法は殺人者である彼らを守る。
    理不尽に娘の命を奪われた遺族の悲しみはどこにぶつければいいのか。
    突然に奪われた日常。
    残された者がかかえて生きていかなければならないやりきれない辛さ、痛み。
    反省すればいいというものではない。
    けれど、せめて反省する気持ちくらい持ってもらわねば・・・。
    長峰の強い憤りに引きずられるように、物語は展開していく。
    いつのまにか長峰の怒りが読み手にも伝染し、哀しみや痛みを上まわる「どうしようもない思い」につぶされそうになる。
    長峰の行動は間違っていたのかもしれない。
    では、何がいったい正解だったというのだろう。
    人を殺した少年には人権があり、法律でしっかりと守られている。
    無惨に殺された被害者の人権はどこにあるというのか。
    生きている人間の未来をつぶしてはならない。
    そんな理想的な思いが少年法の根底にあるのかもしれない。
    だが、無軌道な行いの果てに他人の命を奪った者に未来などない・・・と思う。
    取り返しのつかないことがこの世にはあるのだ。
    テーマも展開も結末も、すべてが衝撃的な作品だった。
    少年法とは何のために、誰のためにあるのか。
    考えさせられる作品だった。答えは・・・簡単には出ないだろう。

  • 内容は重いです…少年法。
    物語は、被害者よりなのかもしれない。
    簡単に善と悪くらべたら普通の人なら被害者よりですよ。
    でもこの物語は、加害者、被害者、警察、法の問題を浮き彫りにしている問題作で、そんな事を思って読んでいると止まらなくなった。
    ラストの何十ページには、そう来るんかい!
    面白かったけど、残念な気持ちの方が大きかった…まー想像を働かすにはいいんですけど。私は、生きて復習して欲しかったかな…

  • ラストがとても印象的だった。また読みます。

  • 2017.01.21
    読み進めるのが辛い描写だった。スガノが同情の余地が一切ないクズ中のクズだったから、余計に長峰の味方をしたくなるような書き方だった。
    望むラストではなかったけど、自問自答しながら読んだ最後に望むラストなんて存在しないかもしれない気もする。
    スガノみたいな人間を生み出さないために自分ができることはあるのか、と考え、苦しかった。

  • 読むのが辛すぎる。子ども達が皆愛情豊かに育ててもらえますように。そうすればこんな人間じゃないような犯罪者がいなくなるはず。

  • そこ?というところにどんでん返しが。

    知人と感想を分かちあったとき、お互い印象に残っていたのが滅多刺しの場面でした。東野作品には珍しい猟奇的な描写であったと思います。

  • 久しぶりに集中して一気に読み終えました。
    そして久しぶりに星5つでした。

    なんでしょうねぇ。。。
    こういう事件今でも起きていて
    今でも被害者家族・遺族が辛い思い、
    悲しく苦しい思いをしているにも関わらず
    未成年者の犯罪は非常に軽く扱われる現実。

    被害者と同年代の娘を持つ父親としては
    長峰さんの思いや行動の全てに賛同しますね。
    自分が同じ立場だったらやる、やりますね。
    最後の最後の思いは、何だっただろうな・・・
    と考えると、複雑でしたね。

  • 蹂躙された挙句に殺された娘。犯人を殺害し、さらに復讐を果たすべく逃走する父。犯罪シーンは目を背けたくなるほどだけど、あえて描写したのだと思う。長峰と同じ場面に遭遇したら、私も理性を保っていられる自信はない。気になるラストシーンまで一気に読了した。

    2016.11.17

  • 娘をレイプされた上に殺されてしまった父親の話。相手は少年法で守られるので、大した罪にならないなら自分の手で裁きを・・・
    ただそれが正しかったのか葛藤しながらもう1人を追い詰める旅へ。

  • 密告者が誰かなんて、どうでもよかったのに…。長峰の仇討を果たさせてやりたかった。それだけだったのに。

  • レイプ犯に娘を殺された親とその加害者(若者)の話。


    重い。
    前半はとにかく重くて、読んでて辛くなる。

    親になったことないけど、大切な人を殺されたら長峰と同じ気持ちになってしまうと思う。
    間違ったことをしないためにも、少年法だけでなく、加害者を守る法律なんていらないって思った。


    法律は誰を守るのか。
    少年法についてすごく考えさせられる作品でした。


    ラスト盛り上がってるところで、あと数ページしかないから、不思議だったけど意外とあっさりしたラストだった。
    読んだ後のスッキリ感はなかった。

    でもどんな結果でも、スッキリはしないのかも。

  • 現在の”少年法”をよく考えさせられる作品だった。
    加害者より被害者の方が得となる法律
    読んでて物凄く胸糞悪くなった
    特に長峰の報われなさが辛くて仕方ない。

    少年がどんなひどい事件でも更生を助長させる者

    幼くても罪は成人と同じ罰を与えるべきと考える者

    なにが正義なのかなにが悪なのか
    人それぞれ感性がある人間にとって
    正解というものは存在しないのかもない

  • 悪質少年犯罪の被害者の父親が犯人への復讐を誓い、さまよい歩き、辿り着くまでを描かれた作品。
    少年犯罪の処罰の難しさを浮き彫りにしている。

  • 2016/8/19読了(図書館)
    少年2人に娘を蹂躙された上で殺された父親の話。
    復讐のためにさまよう父親の心境は、共感できるものがあった。

    あえて批評するとしたら、
    登場人物の思考過程に深みがないというか、人から言われたことを単純に信じて、結果その通りという感じで、小説としての伏線はなく、頭で推理する要素がないのが残念。

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