庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 203
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943746

感想・レビュー・書評

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  • ホラーで成長小説。

  • ジェットコースター小説。カラッとしている。私はおどろおどろしいのが好きなので、普通です。☆3つにしました。しかし、興味深い職業です。

  • ホラーとは言えない。兄弟の成長(?)物語を読んだようなさわやかさ。兄弟っていいなと思いました。

  • グロテスクな描写が続くわりに、生理的な嫌悪感は全くわかなかった。ホラー小説なので、それが良いことなのか悪いことなのかは微妙なところ?ホラー&グロテスクというよりは、変人気味の兄弟の話として捉えた。悪趣味と思ってはいても、さおりの剥製を一目見たい。

  • 角川ホラー文庫なんて所からだすからいかんのだ。

    もっと爽やかな兄弟の再生物語だ!って思います。


    まぁ、家業が死体加工で無ければ。
    それ込みで読んでも、良い兄弟だなぁって、温かくなれますよ。

  • 一応ホラーらしいけれど、私にはどうにも『グロ』とか『スプラッタ』にしか・・・。

    これが、本当にある職種でなく、全部作者が考え出した職種と職の工程であるという部分は驚き!
    しかしあまりにリアルでゲンナリ。
    中盤までは良かったんだけど後半からなんか、『おいおい、盛り込みすぎじゃね?』っていう展開になり、読み切りましたが、中々ハードで面白いかとは違った意味で凄い作品でした。

  • 舞台が地元でちょっと興奮。
    大切な人が死んでしまってもずっと一緒にいたい。それをかなえる遺工師を父に持つ三兄弟の話。
    リアルなグロ注意

  • 装丁に惹かれてジャケ買い。
    第15回日本ホラー小説大賞受賞作…らしいんですが。


    ホラーじゃないだろうというのが大きな感想。
    心理的怖さを求めると肩透かし。とりあえずグロい。


    ただ、三兄弟の不器用な関係とか、千葉・外房の都会に近い田舎のロケーションとか、工房の死臭と消毒液の臭いが漂ってきそうな描写とか、全体的な雰囲気は良かった。
    一気読みしちゃう勢いやパワーもあります。ちょっとだけ舞城を思い出す。
    この作家の他の作品も読みたくなりました。


    …でもやっぱりホラーではないよこれ。

  • 第15回日本ホラー大賞受賞作、角川ホラー文庫化。
    オビのコメントに平山夢明氏が寄せていますが
    それも分かる気がします。
    遺体を解体して「遺工」なる製品を作り出す一家の
    3兄弟を軸にした相当に歪みきった青春小説。
    当然、遺体を解体するシーンなどは王道の
    ケチョケチョのスプラッタなんですが、そこには
    猟奇的な視点はなく、あくまでも職人目線で淡々と
    描かれている為、ホラー的な恐怖や嫌悪感を
    感じさせないのは平山氏の「DINER」に近い。

    3兄弟中、一番エキセントリックな三男の「毅巳」
    のキャラが壮絶でなんとも切なくなってきます。
    彼が愛する女性に渡した自分の口汚い言葉を
    「変換」した手紙には、正直苦しく切なく、
    ホロリとしそうになった。

    そんな俗世離れした奇妙な兄弟達の業や苦悩を
    乗り越える過程をこんな方法で描くなんて到底
    自分のような人間には発想すらつかない。スゲーなー。

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著者プロフィール

1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で、第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞をそれぞれ受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。著書にはほかに『畦と銃』『墓頭』『しるしなきもの』『黄昏旅団』『夜の淵をひと廻り』『われらの世紀』などがある。


「2021年 『宝島(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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