- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043943746
感想・レビュー・書評
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ホラーで成長小説。
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ジェットコースター小説。カラッとしている。私はおどろおどろしいのが好きなので、普通です。☆3つにしました。しかし、興味深い職業です。
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ホラーとは言えない。兄弟の成長(?)物語を読んだようなさわやかさ。兄弟っていいなと思いました。
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グロテスクな描写が続くわりに、生理的な嫌悪感は全くわかなかった。ホラー小説なので、それが良いことなのか悪いことなのかは微妙なところ?ホラー&グロテスクというよりは、変人気味の兄弟の話として捉えた。悪趣味と思ってはいても、さおりの剥製を一目見たい。
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角川ホラー文庫なんて所からだすからいかんのだ。
もっと爽やかな兄弟の再生物語だ!って思います。
まぁ、家業が死体加工で無ければ。
それ込みで読んでも、良い兄弟だなぁって、温かくなれますよ。 -
一応ホラーらしいけれど、私にはどうにも『グロ』とか『スプラッタ』にしか・・・。
これが、本当にある職種でなく、全部作者が考え出した職種と職の工程であるという部分は驚き!
しかしあまりにリアルでゲンナリ。
中盤までは良かったんだけど後半からなんか、『おいおい、盛り込みすぎじゃね?』っていう展開になり、読み切りましたが、中々ハードで面白いかとは違った意味で凄い作品でした。 -
舞台が地元でちょっと興奮。
大切な人が死んでしまってもずっと一緒にいたい。それをかなえる遺工師を父に持つ三兄弟の話。
リアルなグロ注意 -
装丁に惹かれてジャケ買い。
第15回日本ホラー小説大賞受賞作…らしいんですが。
ホラーじゃないだろうというのが大きな感想。
心理的怖さを求めると肩透かし。とりあえずグロい。
ただ、三兄弟の不器用な関係とか、千葉・外房の都会に近い田舎のロケーションとか、工房の死臭と消毒液の臭いが漂ってきそうな描写とか、全体的な雰囲気は良かった。
一気読みしちゃう勢いやパワーもあります。ちょっとだけ舞城を思い出す。
この作家の他の作品も読みたくなりました。
…でもやっぱりホラーではないよこれ。 -
第15回日本ホラー大賞受賞作、角川ホラー文庫化。
オビのコメントに平山夢明氏が寄せていますが
それも分かる気がします。
遺体を解体して「遺工」なる製品を作り出す一家の
3兄弟を軸にした相当に歪みきった青春小説。
当然、遺体を解体するシーンなどは王道の
ケチョケチョのスプラッタなんですが、そこには
猟奇的な視点はなく、あくまでも職人目線で淡々と
描かれている為、ホラー的な恐怖や嫌悪感を
感じさせないのは平山氏の「DINER」に近い。
3兄弟中、一番エキセントリックな三男の「毅巳」
のキャラが壮絶でなんとも切なくなってきます。
彼が愛する女性に渡した自分の口汚い言葉を
「変換」した手紙には、正直苦しく切なく、
ホロリとしそうになった。
そんな俗世離れした奇妙な兄弟達の業や苦悩を
乗り越える過程をこんな方法で描くなんて到底
自分のような人間には発想すらつかない。スゲーなー。