- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046011688
感想・レビュー・書評
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「日経新聞は読んだ方がいい(らしい)。」とは言われても、経済って何? という人には…
何となく。とりあえず。
経済用語を知っておきたい人にオススメの1冊!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数ページ読んで本を閉じた。
帯に書かれたように、本当にこの本がベストセラーなのか疑う。
まず、初心者向けの解説書ではない。かといって、専門書というほどの内容でもない。かなり本書の立ち位置は微妙。あえて言うなら、大学は経済学部だったけど今は勉強したこと忘れちゃったという人向けの、復習本という感じだろう。それ以外本書の使い方が分からない。 -
借りたもの。
経済学で使われる用語を、ほぼ見開き1ページにまとめた本。
文章は完結に表現されている。…理解が出来なかったのは私の理解力の問題か……
前半の用語からは、経済学の着眼点が多岐にわたり、それらの見方によってグラフが異なること、それらグラフから求められていることは、交差する地点――そこが最もバランスが取れていることを意味する――を目指していることだった。
前半を読んでいると、頭が飽和状態になってしまって……
後半の要素が一番身近な問題を簡潔にしていて、理解しやすい。
経済学だけでなく、社会心理学的な用語も出てくる。
モラル・ハザードなど。当たり前だが、これも経済に影響をあたえる。
個人的には「成長戦略」という、常に右肩あがりの経済モデルだけでなく、「循環型経済」による地盤の立て直しが先ではないかと思っているのだが、それについてはかすりもしないので、わからなかった。 -
十分難しかった。
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詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=9451 -
速読。東大の元教授が書いた本。この手のタイトルにしては、説明がちゃんとしていてわかりやすいと思う。活字が小さいけど(笑)。ざっと経済学を復習するには良い本だと思う。
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20160723
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経済学では「何事も相対的な関係性によって決まる」と考える。
そして経済学は、あらゆる人の幸せを望む学問だ。
第一部 経済学とは何か
①ミクロ経済学とマクロ経済学
1 そもそも経済学とは何か
「一番安い買い物をしたい」=合理的
行動は「インセンティブ」によって決まる
2 ミクロ経済学とマクロ経済学
マクロ経済学とは何か
3 希少性と価格
モノの値段は需要と供給で決まる
4 機会費用
費用には目に見えないものもある
第二部 ミクロ経済学
②ミクロ経済学の基本
1 価格と需要と供給の関係
リンゴを何個買えば得になる?
限界コストとは何か
限界メリットとは何か
最適な消費行動とは
価格が上がると需要は下がる
2 需要曲線
可処分所得が増えるとリンゴの需要は増える
3 供給曲線
賃金が上がるとリンゴの供給は減る
4 需要・供給の弾力性
需要の弾力性とは
弾力的な財、非弾力的な財
供給の弾力性とは
③消費者はどう行動するのか
1 家計の消費
限界効用逓減(ていげん)の法則
ビール1杯の満足度は、だんだん減っていく
リンゴとミカンで考える家計の効用最大化
2 所得効果
米は正常財、麦は劣等財
3 価格変化と代替効果
飢饉でジャガイモ以外の食べ物が値下がりした?
代替財と補完財
④企業はどう行動するのか
1 企業の目的
企業の目的は長期的に利益を出すこと
2 生産関数
限界生産逓減の法則
3 費用曲線
生産量が増加すると、総費用も増加する
4 利潤の最大化
「限界収入=限界費用」が利潤最大点
⑤市場の機能と価格メカニズム
1 完全競争
完全競争市場とは何か
2 価格調整
プライス・テーカー
市場均衡点がないケースもある
需要曲線、供給曲線の形が通常と異なる場合も
3 競り人
総需要量、総供給量がぴたりと一致するまで、競る
4 市場取引の利益
企業の利益、家計の利益
5 資源配分の効率性と厚生経済学の基本定理
アダム・スミスの「見えざる手」
社会全体のために、個人が損をする
⑥所得分配の決まり方
1 要素価格の決定
労働需要を式で表すと
資本市場の均衡
2 レント
寄生などで生まれる資産からの収入=「準レント」
3 家計間での分配
格差社会を経済学から見る
4 再分配政策
所得が100万円か1000万円かが運で決まるなら
再分配政策のデメリット
⑦独占と規制
1 独占企業の行動
独占企業は価格を自由に決められる
2 独占企業の利潤が最大となるのは
独占企業の利潤最大値
限界の概念で独占企業の利潤を考えると……
3 独占度
独占企業は限界費用以上の価格を付ける
規模の経済性と自然独占
4 異なる市場での価格差別
市場ごとに価格を変えることで、儲けが増える
⑧寡占市場
1寡占と複占
同質財と差別財
2ゲーム理論
寡占市場はゲーム理論で動く
3囚人のディレンマ
黙秘と自白と、どちらが得か
囚人のディレンマを数理的に考えると
4カルテル
カルテルはなぜ生まれるのか
抜け駆けの誘惑
5繰り返しゲームとフォーク定理
1回限りと繰り返しでゲームはどう変わるか
フォークの定理
⑨外部性と市場の失敗
1市場の失敗
市場の外部性の代表例は、公害
外部不経済のモデル分析
2外部経済の内部化
ピグー課税の代表は「環境税」
3コースの定理
民間の支出により「市場の失敗」を克服
4公共財とは何か
公共財につきまとう「ただ乗り」問題
⑩不完全情報の世界
1情報と経済分析
「情報が非対称」だと市場の失敗が起こる
2モラル・ハザード
「火事が起きても保険でカバーすればいいや」
「大きいものはつぶさない」がモラル・ハザードを引き起こす
3逆選択
逆選択でよい企業が市場から閉め出される
逆選択への対応策
第三部 マクロ経済学
⑪マクロ経済学の基本
1マクロ経済活動のとらえ方
マクロ経済活動の結果は、付加価値
SNAの仕組み
2GDP(国内総生産)とは何か
フローとストック
GDPには生産機械の価値の目減り分が含まれる
3GDPに含まれないものは?
政府活動の付加価値は、GDPに含まれる
4三面等価の原則
GDPには限界もある
5物価指数
物価指数のうち、どれを見るべきか
⑫GDPはどう決まるのか
1需要とケインズ経済学
ケインズ経済学は不況のときに有効
2ケインズ経済学 国民所有の決定メカニズム
有効需要の原理のメカニズム
3財市場と貨幣市場の均衡
一般均衡IS-LMモデル
失業者はなぜ生まれるのか
ケインズ経済学が説明する「非自発的失業者」
⑬マクロ経済主体の行動
1家計の消費行動
人はどんなとき貯蓄し、どんなとき消費するか
2企業の投資行動
資本をどこまで投資するのが得か?
3政府の存在
予算は政府の経済活動を集計したもの
4政府の役割
①資源配分機能
②所得再分配機能
③安定化機能
④将来世代への配慮
⑭財政政策
1乗数効果
財政支出は経済にどう影響するか
減税乗数と均衡予算乗数
2自動安定化装置
税や社会保障はマクロ経済を安定させる
3財政政策のIS-LM分析
クラウディング・アウト
極端なケース
4財政赤字
国の「収入ー生活費」が赤字だとピンチ!
5公債発行
日本国債は60年で返さねばならない
6公債を返すのは誰か
リカードの中立命題
バローの中立命題
世代会計とは何か
損得は何で決めればいい?
⑮金融政策
1貨幣の役割
お金は便利な道具
2金融
お金を貸すには「情報」がポイント
金融政策の効果
3ハイパワード・マネーと信用創造
信用創造とは
4中央銀行の役割
価格政策(基準金利政策)とはなにか
数量政策とは何か
5信用不安と金融秩序
信用不安を防ぐための仕組み
6金融政策の考え方
人々は将来の物価を予測できるのか?
⑯景気と失業
1雇用と労働市場の均衡
どんなときに失業は生まれるのか?
2一般物価水準と雇用
総需要関数
総供給曲線と総需要曲線の均衡
財政・金融政策の効果
3わが国の労働市場
循環的失業と構造的失業
4長時間労働
長時間労働には経済合理性がある
⑰インフレとデフレ
1インフレ
インフレ供給曲線とインフレ需要曲線
マクロ一般均衡モデルのインフレ率とGDP
2インフレ期待
インフレ期待とインフレ需要曲線
財政金融政策ではGDPは増加しない?
3よいインフレと悪いインフレ
不況下で起きるインフレは悪いインフレ
4バブル経済とその崩壊
バブルは投機と同じゲーム
⑱経済成長
1高度成長と成長の鈍化
1990年代~の「失われた20年」
2成長モデルと成長の収束
内生産的成長モデルと技術進歩
3政府の大きさと経済成長率
大きな政府には公共投資の拡大はマイナス
⑲国際経済
1貿易の利益
貿易により、社会の利益が増える
2比較優位の原則
得意分野に特化する方が、全体として利益が大きい
貿易は得になる
3国際収支と為替レート
2つの為替レート制度
貿易と財市場の均衡
4円高・円安の功罪
円高で外国に生産拠点が移動する
5経済統合と通貨統合
ユーロ導入のメリット、デメリット
⑳マクロ経済政策
1政策の遅れ
遅れは仕方がないのか
ルールか裁量か
あとから状況が変わる場合も……
2政治と経済の関係
選挙か、党派の主張か
3政治的景気循環論
政権交代と経済政策
4政府の信頼性
マクロ政策は民間需要を誘発できるかが鍵 -
今まで経済学に一切触れてこなかった人間にとっては中々難解です..(´・ω・`) 頑張って読み進めたいと思います。