神様の御用人 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048662703

感想・レビュー・書評

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  • フリーターの良彦が神様の御用を聞き受け奔走する物語。
    登場する神は様々で、訴える御用は到底非力で平凡なフリーターの良彦に解決できるとは思えないが、必死になる彼の姿と、神様の言葉に心が温まる。
    主題が神様ということもあり、多くの神社や、神様の謂れが描かれていて日本人としてとても興味深く読むことが出来る。
    神社仏閣が好きな方はぜひ読んで欲しい。

  • 宣之言書(のりとごとのしょ)に浮きあがる神様を訪ねて、御用を聞いて回る御用人の役目を仰せつかったフリーターの良彦。信仰の薄れた現代において八百万の神様は万能ではない。神様の力が削がれてきたのは人間のせいとなると耳が痛い。古事記、民話に登場する神様が章ごとにでてくる。一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)は引きこもりでゲームオタク状態。大神霊龍王(おおみたまりゅうおう)橋姫の恋。自治会の人に化けた大年神(おおとしのかみ)。人間くさい神様、最初にでてきて良彦の部屋に居候することになったモフモフの狐の方位神のナビも楽しく追いかけていきたいシリーズになった。

  • 神様の困りごとを解決する御用人に選ばれた主人公。神様の願いなんて考えたことなかったけど、神社、神道の世界にも軽く踏み入れられる。それぞれの神様のユルさがいい。

  • 神様をこんな風に気楽に描いて良いものかと少しだけ思いましたが、遠い昔から数多の変化を寛大に受け入れて来た八百万の神なら問題ないか。
    神社や神様がこれまで以上に身近に感じられるところが魅力です。

  • 祭り=まつらう(奉仕する)事だったのですね。
    人は神を祀らい、恩恵の感謝をし、そのことで神も神としての力を強める。
    すとんと胸に落ちました。
    八百萬に神を観る心、伝えていきたいものです。

  • 神様は身近なようで全く分かっていないというのが大方の人だろう。
    そんな一人が神様の御用を承る事となる。
    しかしそれは何か事をなすのではなく、思いやる気持ちなのだという事を気づかせてくれる。
    神様には願い事を叶えてもらうのではなく、日々の感謝をすべきなんだね。
    何処かユーモア―があって心が温まる。
    続編が楽しみ。

  • 所謂ライトノベルという括りの作品。
    読みやすく、スラスラっと頭に入りほっこりする連続短編集。
    主人公の良彦と、狐の神様「黄金」とのくだらないやりとりも自然体でとても良い。普段はズボラな良彦が、時折見せる人としての優しさに「ハッ!」とさせられる描写が美しい。
    頭脳明晰でもない普通の人間が見せる優しさは、良彦の人柄が滲み出ているところに、とても魅かれる作品だと思う。

  • とても読みやすかった。
    元々神社仏閣巡りが好きで、気になって読み始めた本。
    母が四国生まれで、作者の方と同じというのも何か縁を感じました。
    積読が沢山あるのですが、続編が早く読みたいかも。

  • 楽しかった

  • 友達からの勧めで読んだ。 神様という存在に少し興味が持てた!

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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