- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048682886
感想・レビュー・書評
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紅玉さんのふわふわした世界観のファンタジーが好きだったので、現代小説か・・・と敬遠してしばらく本棚で眠っていました。でも、そのおぼつかないような雰囲気が、不安定な女子高生たちをそのまま表していたと思います。私はもう成人していますが、感情移入して一気に読んでしまいました。
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痛々しくもあるんだけれど、感情・言葉の一端一端が懐かしい。
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自分達はとてもよく死んでしまいたくなるし、そして実際、心はすく死に至る。でもそれは、肉体の死ではない、と思う。
死にたいと呟く。けれどその呟きがなんの効力も示さないように、自分達はもうどこにもいけない。
(P.160) -
ねえ、わたし、こんなに、チョコレート色の血をしているのに。
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4人の女の子の暗い部分を上手に描いていて、なんだかリアルでした。卒業の日、今まで続いていた生活が変わってしまう。この場所にいる人達に会うのも最後なのかな?って不安な気持ち私にもあった気がする。
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それが嘘だと知ってもなお彼を愛す。
生きるってむつかしい。 -
最後まで読みづらさがなくならなかったです。でも話の内容は嫌いじゃないかな。ちょうど自分の世代だからか、言ってることは少し分かるような気がしました。
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四人の少女がリアルで、ああ、こういう子いるな。とか私にもこんな部分があったな。と共感して読んでいきました。 明るい話ではないですが、彼女たちの心情がとても丁寧に書かれて、とても好きです。
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泣いた
受験生には向かないかも…でも良かった… -
紅玉さんの作品はやっぱり痛くて好きだな、と毎度思う。
痛すぎても辛いだけだし、苦しいだけ。そんな中で愛おしさを描くのが紅玉さん。