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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
四人の女の子のなかに少しずつ自分がいる。そう思ってしまうのはきっとわたしだけではないから、この本は、少女性の抽出に成功しています。
とはいえ三章までは退屈に読みました。宮木あや子『雨の塔』が逆に引き立つなあ、とまで。でも、第四章にその感情ごと持っていかれる。ダークサイド。少女の説明不可能性。わたしはシバちゃんみたいなどうしようもない女の子がどうしようもなくすきみたい。まあ、四人ともほんとうにどうしようもないのだけど。
外的要因によって閉じ込められた感情をお友達とのやりとりのなかで解放してゆく、少女小説。終わりが見えるから美しい。
どことなく息苦しい感じがしました。うまく言えない何かを恐れて、逃げたくなって、泣きたくて、だけど現実は立ち止まってなんてくれないから目を背けることはできなくて。他人事には思えなくて、少ししんどかったです。とくに最後のシバのなくしたくない気持ちが、本当に自分の気持ちと重なって切なかったです。読後感がいいとは言えないけれど、いやだとは思えない話でした。
自分達はとてもよく死んでしまいたくなるし、そして実際、心はすく死に至る。でもそれは、肉体の死ではない、と思う。
死にたいと呟く。けれどその呟きがなんの効力も示さないように、自分達はもうどこにもいけない。
(P.160)
とにかく読みやすく、青春の切なさと有限を感じさせる作品です。
初めて『耳をすませば』を観たときの感覚に似た、晴れやかで、でも虚しい、そんな気分にさせてくれます。
最後まで読みづらさがなくならなかったです。でも話の内容は嫌いじゃないかな。ちょうど自分の世代だからか、言ってることは少し分かるような気がしました。
紅玉さんの作品はやっぱり痛くて好きだな、と毎度思う。
痛すぎても辛いだけだし、苦しいだけ。そんな中で愛おしさを描くのが紅玉さん。
それぞれにいびつな魂を持つ、痛みを胸に秘めて生きる個性豊かな4人の少女たちの季節と時間を巡る物語。
少女たちひとりひとりの視点を経て物語の時間は進み、やがてそれは束の間の花園からの追放=卒業によって幕を閉じます。
哀れで愚かで危うく、閉塞感に溢れたお話ではありますが、終章でのやり取りにはどこか救いが感じられます。
10代の女子だからこそわかる気持ちがたくさん詰まっている気がする。わかるだなんて簡単に言ってしまうのは良くないのかもしれないけれど、それでも読みながらこんなにもああわかる、わかるよあなただけじゃないと思ってしまうお話は初めてだった。あの複雑な心情をよくここまで描写してくれたなと思う。今だからこそ共感できたお話。
放送室を憩いの場にしている女子高生4人が、 それぞれの殻から出ようともがく連作短編集。 高校生がみんな携帯を持ち始めるより、 ほんの少し前、自分は中学生だったなと思ったら、 作者さんはあたしより3つ上なだけで、 やっぱり年が近かったんだと納得した。 4人の女子高生たちの苦痛に、 共感を覚える女子は多かろうとしみじみ思ったあたしも、 その一人でしたよ。 ... 続きを読む »
第一章春の繭を読んで、「ああ、これは自分だ」と思った。思わざるを得なかったのだ。絵香のどうしようもなく歪んだ優しさが、ただただ愛おしく感じた。
他人に優しくするということは、その実他人に優しくされたいということと表裏一体なのだ。そして、多くの優しい人はそのことに気付けない。気付こうとしないし、よしんば気付けたとしても、受け入れられない。
『ガーデン・ロスト』は全編を通して悲壮感に溢れているが、最後に僅かな希望を見せている。「春の繭」では救われなかった絵香は、「ガーデン・ロスト」で最後に他人に優しくすることの裏側を受けいれた。花園を失った少女たちは、この希望にすがって生きていく。

ストーリーに関しては私がどうこう言おうと蛇足になってしまうので割愛。
まず思ったのは、ビッチを描けるのは女の作家さんだけだな、ということ。
良い意味でライトノベルのキャラクターのテンプレから外れた...






