神様の御用人3 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691185

感想・レビュー・書評

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  • 穂乃香ちゃんの登場シーンが増えて、御用人良彦の成長もあって、登場する神様がなんだか皆さん一味もふた味もあって、うるうる度MAX。
    時の流れも緩やかで何とも味わいがあったかな。
    ラスト、もふもふさんのつぶやき?を読むと、もしかしたら良彦は御用人ではなかったかも〜なんて。
    もう一度1話から読み直してみたいなぁ。。と思うと共に次が楽しみ。

  • 個性的な服を作る少女姿の神のぼそりと毒を吐く様をはじめノリの若さがやっぱりあって、それが少し苦手。稲の精霊と相撲をしたり、穂乃香の同級生の遥斗と神社の奥宮で花火をする集団を止めたり、おっさん姿の神と穂乃香とオレンジのシュークリームを作ったり、賑やか。神様たちの力が落ちていることが今更だけれど印象的。

  • 以前から読んでる 浅葉なつ さんの神様の御用人シリーズの3です。
    前回から登場の内気で控えめだけど一生懸命の穂乃花ちゃんがとてもいい子^^
    何かと御用人の協力してくれて、以前よりも明るくなってきたみたいでますます好感度が増しました(^O^)

    今回も御用人の良彦に神様から「服を売りたい」「相撲がとりたい」「柄杓を探して」「お菓子を作りたい」と無理難題の願い事が・・・ でも読んでいくといつものように神話が素になった話しの展開で、その願いそのものが願い出なく、忘れてしまった事や無くしてしまった事がお話の重要な鍵となっています。
    『橘の約束』で、田道間守命様が垂仁天皇と二千年ぶりに会うシーンでは良彦の真っ直ぐさが出ててとても感動でした。

    最初の語り部で、神道には教えを体系化したような教義がなく、それは『言挙げせず』と言う思想から神に論議する事が慎まれ来たことからなるらしのですが、その中においても神に仕える者は「正直」と「清浄」が重要な徳目とあり、良彦は清浄はともかく、正直なのは間違いないと思いますよw

  • 現代の神様奇譚の第3巻
    良彦の御用人としての成長を見られる巻だと思った。
    今回の依頼神は天棚機姫神、大山祇の稲の精、高龗神、田道間守命の4柱
    奇抜なファッションに死んだ目で毒を吐くロリ神様をちょっと見てみたい。

    一人相撲をするのは河童だけだと思ってたら神様にもそんな行事があるとは知らなかった。強くなりたいのは誰かを守りたいからっていうのはきっと強さの根底にあるものだと信じたい。

    高龗神様、漢字が出ないです。道具を通して人を探したいという願いを見事に見抜いた良彦の御用人としての成長が良く分かる。

    稲の精も高龗神も人恋しかったのかなとも思える。

    お菓子にも日本の神様がいるとはさすが八百万も神様がいる国
    大の男2人と狐一匹で台所でお菓子作りしている様ははたから見て面白いに違いない。
    話の最後は結構感動した。
    ほのかちゃんとの距離がさりげなく近づいている気がする
    良彦は相変わらずの神をも畏れぬ不遜な態度で接しているがそれがやっぱり今の日本人なんだろうなと思う。
    神様はつかず離れず時に厳しく、時に優しく人の世を見守っているんだろうと思わせてくれる1冊

  • 今回は本当よかった。三柱と四柱がとても好き。胸が熱くなって、外で泣きそうになってしまった。
    みんな本当、いいなぁ。いい子、と言うとちょっと違うけど、でも、いい子だなぁもう、てなってしまう。

  • このままの調子で神様の御用を聞いていくだけ…?と思っていたら、最後の「夜話」で良彦に御用人の役目が回って来る事になったきっかけを作った青年の話が出て来ました。
    話の大筋も動くのでしょうか?
    期待出来そう。

  • 面白かった。記入漏れ。

  • 浅葉なつさんの「神様の御用人3」読了。今回は服、稲、菓子の神様、神様に仕える八家のお話。どの話も良彦、黄金のやり取りは面白く、穂乃香も馴染んできて良いバランスでした。油断してるとジーンと来るような箇所もあります。神様が登場する度に「こんな神様がいるんだー」と新たな発見があり、内容も難しくなく、とても読みやすいです。ライトノベル感覚で若い方にも勧めたい。まだまだ、続編があるので読み進めます♪

  • 柄杓のハナシが特に好き。
    最後に、ハッキリさせないところが特にいいね。

  • 「天降るデザイナー」
    自分の作った服を受け入れてくれる人を探してほしい。
    相手の事を考えず独り善がりで作り上げている限り、誰かの目に留まる事は絶対にないだろうな…。

    「一人角力」
    本気の相撲を取って自分を負かせてほしい。
    強くなりたいと一言で言ってしまうと力を想像しがちだが、たった一言の中に色々な想いが込められているのだな。

    「童子の柄杓」
    童子の柄杓を探してほしい。
    大切な人との思い出が形として残っていると知ったら、自分の元に保管し時折眺めながら思い出に浸りたくなるだろうな。

    「橘の約束」
    この手で菓子を作ってみたい。
    当時の後悔が何年経とうと彼の中に在り続けたのは、大切な人の願いを叶えたいと強く想い行動したからだろうな。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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