神様の御用人3 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691185

感想・レビュー・書評

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  • 今作も神様、神事にまつわる蘊蓄などが良かった。穂乃香の活躍と、良いキャラクター性を発揮していて良かった。孝太郎の出番は少なかったが、次作では増えるのかなと感じる。登場人物のお互いの距離が縮まりつつあるのが良い。良彦も野球の怪我が原因による挫折を経験し、気持ちも塞ぎ込んでいたが、神社の手伝いをするのがきっかけで前向きになり、周りのサポート、御用人の仕事、神社や神事のしきたりに馴染み、板についているのが感じられる。神様の心情なども感じられ、様々な表情を見せ、それに感情移入してしまうものだと感じた。

  • 2017年5月19日読了。今回も多彩な登場人物で彩られたこの御用人シリーズ。相変わらずほっとするのは私だけではないはず。段々神様が普通の人間と変わらないんじゃないかと思えてきました。神様大事にしないと、罰が当たります。

  • デザイナー、相撲、柄杓、蜜柑。

    1話の落ちに笑ってしまいました。
    それまでは、どういうファッションセンス…だったのに
    考えて渡したのが、あれ。
    では問題はセンスではない? と思ったのに、あれ。
    結局、あれは使われるのでしょうか?w

    2話目の幸運は、不運でも。
    大丈夫だったのは、力が付いた、というぐらい?
    大事なものは『何』なのか。
    目標があると、やはりやりやすいものです。

    3話目で、ヒロインの同級生が出現。
    この年頃にありそうな、上から目線だけれど素直な少年。
    ついでに境内荒らしも捕まえられてラッキー?

    お菓子の神様がいたのか! という4話目。
    甘いものに目がないお目付役が調子に乗る話、とも。
    全員お菓子を作った事がない、という
    最悪からのスタート。
    しかしそれよりもお目付役の外見、というか
    状態が気になります。
    献餞ならば太らない、と発言してますが
    どれもこれも、献上されたものはなかった気が。

  • 神様の御用人となった良彦。ここ数年、人間の世界で奇抜な服を作っている天棚機姫神の服を受け入れる人を探し、勝負の決まってる相撲に飽き飽きしている大山祗神の稲の精と相撲をとり、水龍・高龗神が童子にわたした柄杓を探す。菓祖・田道間守命と作ったシュークリームの出来栄えはー

    ◆ベタなんだけど、神様も、忘れてた気持ちを思い出したり、知らない気持ちにハッとしたり、感傷にふけったり、何年も後悔していたのが昇華したり…するのかもしれないなぁ、なんて思ってしまう。御用人としての前向きさも穂乃香ちゃんとの距離も良彦頑張ってる!

  • 穂乃香ちゃんとのコンビがいい感じになってきました。貴船神社の話は特に良かったなあ~ 各話、よく考えられてると感心してます。

  • 神様だって、誰かに助けてもらいたい!

    穂乃香ちゃんという心強い味方もできて、ますます絶好調の御用人のお役目……とはいえず、今回も濃い神様に振り回される良彦。いやいややっていた御用人の役目に対して、元々の素直さやお人好し加減が責任感となって反映されてきた良彦。ほんのり暖かくなる物語。

    「天降るデザイナー」そんなバカな、と思ってしまう天棚機姫神のセンス。結局は穂乃香ちゃんがかわいい話に落ち着く。

    「童子の柄杓」たかおかみのかみだ!馴染み深い鞍馬の神様がとうとうご登場。そして高岡遥斗の正体とは。なんとなく、そうかな、と思ったけど、その通りで。この話だけでなく、神様のお願いをそのまま叶えるというより、その裏に隠された気持ちを汲んで、よいかたちに持っていくというのが、御用人のお役目なのかと。

    「橘の約束」田道間守命というお菓子の神様が登場。大主神社はどうやら吉田神社っぽいので、ああ、あの神様か!と。(いつもお世話になっております)でも、普通にお参りしていた神様とはいえ、どういう神様か、わかっていなかったけど、そういう神にあげられた神様もいるんですね。垂仁天皇に届けられなかった橘の代わりに、オレンジクリームのシュークリームを。作中出てきた高瀬川ほとりのフルーツタルト専門店はどうみてもキルフェボンですね。ここのタルトは真剣においしいですよ。田道間守命でなくてもタルトを掲げて土下座までしそうになります。お財布には優しくないけど。

  • 神様っておもしろいねー
    次も読むよ。

  • 菓祖なんて知らなかったよ。ホントいろんな神様がいて、古来からの信仰の寛容さというものを感じる。個人的にはラスト近くの「暇をもてあました神々の遊び」的なフレーズに吹いてしまった。

  •  3巻でようやく気づいた!!表紙の神の字の耳と人の字のしっぽ!1巻からずっとそうだったの?

  • 良彦くん、どんどん格好良くなるなー。
    とりあえず、やってみよう。ダメならダメで、また考えればいいし、なんてサラッと言えちゃうのが格好いいなー!

    穂乃香ちゃんともチョイチョイええ感じになりつつある?
    あれ? ここも、女子高生と20代半ば男子の年の差カップル(笑)? 最近多いな


    毎回冒頭についている「語り部」の章は、今まであんまり気にしてなかったけど、黄金が良彦のことを語っているのだと解釈してもいいのよね・・・?
    あれ、違うのかな・・・?

    わりとサクサク読める短編なのかと思っててんけど、ここまで続くとこの構成も気になってきて(今更!?)、単に神様うんちく、神社トリビアを物語仕立てにしてくれてるだけじゃないのかな、と、ますます期待大です。

    今回はデザイナーやらパティシエやら、一見ありがちな、でも、わかりやすいネタとして馴染みやすい話が多かった。
    JAの稲本さんも、大概人間臭かったけども(笑)!!

    しかし、「日の本に住む大半の人の子が神の末裔」っていう話・・・。
    そういえばそんなん、昔にも聞いたなー。

    数世代さかのぼればほとんどが源氏か平氏になって、さらに清和天皇か桓武天皇につながって云々かんぬんっていうの。
    神様なんて遠い存在としか思えないので、祖先かもしれないよーなんていわれたらなんかあれやな。
    ちゃんとした知識がないのが失礼すぎるなと思った。(;^ω^)

    でも、この八家は実在していたわけではないそうで(モデルはあるみたいやけど)、あくまでこのお話は著者の創作なんよね。
    あんまりにも神様うんちくが面白すぎて、そのまま真に受けそうになるんやけど、こういう神様がいてはって、もしこんな風なら面白いな、っちゅう著者の創作だよね。

    なんか、ほんまにこんなエピソードがありそうでさ~。笑
    ありそうっていうか、あったら面白いなって感じかな。

    ここに存在するってことは、理由があるんかも。でもって、その理由を知ることはとても贅沢なことやね!
    知れる機会があるならどんどん知りたいなあ。
    それが、歴史というものなのか。(*´ω`)エラそう。笑

    ますます貴船に行きたくなってきた!

    (2016.04.29)

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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