愛蔵版 冷静と情熱のあいだ (文芸シリーズ)

  • KADOKAWA
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732932

感想・レビュー・書評

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  • 最後の50ページの為に、それまでの400ページがあるような小説。
    それぞれの現在を、過去の中で生きているふたり。過去に心を奪われたまま、今ある現実と折り合いをつけながら。400ページの抑制された感情と思い、そしてふたたび出会う50ページ。
    フィレンツェとミラノ、東京が舞台。

  • 大学の図書館で借りて、読むのが止まらなくなり一気読み。
    RossoとBluを交互に読めるのが愛蔵版ならではでした。

    辻さんの本は正直あまり好きではなかったのですが、これは好きだと思いました。

  • この本を買った時はすごくすごく好きでした。
    誰かのことを想い続けている人には染みるお話だと思います。

  • ラストシーンが何か好き。

  • 愛蔵版らぶ!!!!

    愛蔵版のいいところは、男(順正)と女(あおい)の違いも、逆に同じこと考えてるところも、よく分かるとこ。それでも一つの物語として完成されてるとこ。

    順正は、あおいっていうベールもしくはフィルターをかぶって生きているから、生活のそこかしこにあおいが出てきてしまうけど、あおいにとっては、底に順正がいるかんじ。だから、普段はマーヴと暮らしているけど、深く掘ると順正が出てきちゃう。

    二人とも文章がうまいです。すごく。

  • ハッピーエンドでよかった。
    ハラハラしちゃったわ。

  • 軽くてさっくりしてて、たまには読みたい恋愛小説でした。

  • 江國香織、辻仁成の作品。
    これもタイトルは聞いたことある人が多いのでは。
    私は辻仁成さん側の話の方が好きでした。

    全然関係ないかもしれないけど、私は村上春樹作品の「1Q84」を
    読んだときに、この作品を思い出しました。

  • 高校の頃に映画がやっていて、なんだか難しい話だなぁと思って何回か観たのを覚えています。
    「もっと歳を取ってから観たらまた何か違う感じを受けるんだろうね」と友人に言ったら共感を得られなかったなぁそういえばw

    本を読んだのは初めてだったけど、今よほど気楽な恋をしているのか、あまり感情移入が出来なかったかも。
    でも文章の感じとかは好きで、やっぱり江國香織は病的な小説を書くと思いつつも読んでしまいます。

  • 2人の、綺麗で、透き通って繊細、且つ大胆な文章が大好きです。


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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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