- Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048732932
感想・レビュー・書評
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2013.8 ☻
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最も好きな恋愛小説。
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江國さんは、『rosso』で、葵の順正に対する想いが冷静から情熱に変化する過程を描いた。
それに対し、辻さんは『blu』で、順正が葵への冷静な想いと情熱的な想いのあいだを行き来する姿を描いている。
両者の違いが、作者の違いか男女の違いか。
心の機微がとても繊細に表れてくる。 -
もう何度読んだか分からない。
読むたびに好きになって、読むたびに切なくなる。
冒頭がすき
阿形順正は、私のすべてだった。
あの瞳も、あの声も、ふいに孤独の影がさすあの笑顔も。
もしもどこかで順正が死んだら、私にはきっとそれがわかると思う。どんなに遠く離れていても。
二度と会うことはなくても。
――人の居場所なんて誰かの胸の中にしかないのよ。
クリスタルグラスにいれたアマレットが無性に飲みたくなった。 -
昔の恋人を忘れられない女性が、別の男性と海外で生活を共にするお話です。文章がとても美しく、絵國香織さんの入門書だと思います!!
愛されているのに孤独な主人公が印象的です。 -
友達が貸してくれて再読。半分くらいストーリーを忘れていた。映画もたぶん、チラッと観たことがあると思わしくたまに情景が浮かんでくる。たしか順正を竹野内豊がやっていた。
舞台がイタリアというのがいいな。なんたってご飯がおいしい。
以前読んだ時はほとんど気にも留めなかった「外国人」の意味を少し考えた。イタリアに15年住みながらイタリア語を話そうとしなかった(話さなくても暮らせたんだね)アオイの母。アメリカ人会は嫌いでもその生活スタイルは変えず、イタリア人のパーティは苦手なMarv。そして順正もアオイも帰国子女で日本では自己の居場所がかなり不安定である。私は日本生まれ育ちだけど、国が居場所であると言う感覚はよくわからない。東京に出てくる地方の人が「地元」を拠り所にするようなものなのだろうか。同じような感覚はうちの息子は持っているようだ。
アメリカの小説を読むようになって、おばあちゃん達のパワーを知った。再読した今回も、順正の祖父やおば、アオイの周りのおばあちゃん達に尊敬の念をもつ。もうあちらの年齢のほうが近いのだけれど全然なってない自分、がんばれ。
待ち合わせの場所に開館前から来る順正、閉館ぎりぎりに訪れるアオイ。くすくす。 -
切なくて 苦しくて
でも暖かくて 幸せ
恋愛モノは滅多に読まないけど
スラスラ読める感じ フィレンツェに行きた -
長かったが、続きが気になり、読んでしまいました。あおいはさらっとしていて、じゅんせいはすごく執着しているように感じた。