愛蔵版 冷静と情熱のあいだ (文芸シリーズ)

  • KADOKAWA
3.80
  • (84)
  • (72)
  • (132)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 602
感想 : 83
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732932

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 古い読書記録より。

    辻さんの文体は、透き通る水を連想させる。
    淡々として、すこし枯れた感じ。
    深い泉をのぞきこんだよう。読むうちにふしぎに落ち着いてくる。

    江國さんは、少々アーバンラブがすぎるので、
    登場人物が現実にはいなさそうなくらいアーバン&セレブになり気味で少々連続して読むには飽きやすい。
    しかし、簡素で素朴な文体のなかにひらがなを多用する効果か、
    女性の語りは一層潤いを帯びて、うねるような熱を感じさせる。

    本作においては、江國さんの、柔らかく熱を帯びた書きぶりと見事に好対照を見せてくれた。
    二人の作家の本が対になっているからこそ、BLUの恬淡、ROSSOの熱情が生きてくる。

  • それぞれの想いを掛けあうような展開で、序盤から、いい本に出会えたという感じがした。
    少ない文字では語り尽くせないほど、感じるものがあった。終わり方も好き。

  • 個人的にあまり恋愛ものは得意ではないと思うが、これはすき!
    素敵だと思う。二冊で一つの作品。

  • 無性にイタリアに行きたくなった。
    こんな恋って現実にあるのだろうか??

  • 私の中のベスト、ナンバーワンずっとこれ

  • 誕生日プレゼントにいただいた。

  • RossoとBluから再構築

  • 年齢なんて記号に過ぎない

  • 数年に一度読みたくなる本。
    読むたびに解釈が違ってくる。

    最初は、学生時代の恋人が10年前の約束を叶えたハッピーエンド。
    二回目は、冷静と情熱って?両極端すぎるなあ。
    あいだはどこなのか?
    あおいって、いつもバスタブに浸かって、本ばかり読んでいる。解決しないよ・・・
    今回は、過去と未来から解放されたふたりの物語。
    今を生きるふたりは、どうなるのだろうか・・・

    赤と青、やはり往復書簡のように交互に読むのが良いです。
    見事に、合わせて一つの小説です。

  • 4〜5

全83件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×