愛蔵版 冷静と情熱のあいだ (文芸シリーズ)

著者 : 江國香織 辻仁成

• KADOKAWA (2001年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[しおりさんの感想 · 2006年9月15日]

別々に読むよりも、この愛蔵版で一気に読むほうが私は好きです。bluだけでもrossoだけでも、この作品は完成しない。

[みぃさんの感想 · 2006年6月9日]

私的には消化不良をおこしたような・・ﾓｺﾞｗ

[MASHさんの感想 · 2006年6月6日]

本来は、主人公順正の視点で描いたbluと、かつての恋人あおいの視点で描かれたrosso。そのコラボレーションによる作品でしたが、この愛蔵版は連載当時のままに、rossoとbluが交互に綴られる往復書簡のような形に再構成されていて、二人のすれ違い、重なり合う想いがよく伝わってきます。
かなりウェットな作風なので好き嫌いは分かれると思いますが、私は好きな作品でした。

[しまかんさんの感想 · 2005年7月26日]

何度読み返してもいい本です。忘れられない本となりそうです。

[あやぽんさんの感想 · 2005年4月21日]

男側の視点と女側の視点で交換日記みたいに交互に話が流れていくのがおもしろい。映画よりも、原作のほうが好き。

[barbamamaさんの感想 · 2005年3月25日]

ｒｏｓｓｏとｂｌｕが交互に綴られているかたちで、両方の気持に感情移入して、とても切ない気持ちになりました。
私はこの本をお風呂専用にしていました。一人静かにひっそりと読みたい本です。

辻さんの風景の描写がとてもすばらしく、行ったこともないのに、その街を訪れた気持ちになりました。
その美しい描写があおいと順正の気持ちをさらに切なく感じさせている。
恋愛小説はあまり好きではないけれど、この本は繊細で奥深くそれでいてサラリとしている。

また、しばらくしたら読み返して見たい本です。
年齢によって、受け止め方が違ってくる本ですねきっと。。。

[まほさんの感想 · 2005年2月13日]

読んだタイミングが悪かったのかどうしても思い出す事が多すぎて、面白かったのに評価は低めです。2人が再会したときに感じたシーンはよくわかる。2人とも過去にしか生きてなったからそうなるんだよねと。自分にとってだけ都合よく純化させられたら、そりゃ少しでも違えば違和感を覚えるよ。でもなんかいろいろと考えてしまいました。

[まあなさんの感想 · 2004年12月19日]

愛蔵版で読みました。これだと、アオイと順正の交互の語りが楽しめてお勧めです。

[ちほさんの感想 · 2004年11月13日]

あおいと順正どっちもの視点から書かれていて、2人が別れてから再会するまでの出来事とか気持ちとかがこまかく書かれていてすごくいいと思う。あたしは江國さんめあてで買ったんだけど辻さんの言葉ってゆうか、辻さんの方が好きだったな

[ホリアサミさんの感想 · 2004年11月3日]

よんでいる間中、主人公の男と女は竹之内豊とケリーチャンだった。でも、なんだか、とっても、イタリアに行きたくなった。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」