天下布武(上) 夢どの与一郎

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737234

感想・レビュー・書評

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  • 後の細川忠興が主人公。小姓だった頃からの仲間の友情や初恋とかの青春的な、爽やかなつくり。怒涛の勢いはないけど、さらさら読める。

  • 本能寺の変の前後にしぼって、信長の小姓であり、明智光秀の娘婿である細川与一郎について、描かれています。

    本能寺の変はいろいろな説がありますが、この本では基本的に朝廷陰謀説を採っています。が、それだけでなく、その背景にはポルトガルやイスパニアなどの大航海時代の争いなども絡んできて、非常に面白くできています。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_f3da.html

  • 忠興が従来のイメージとは違うタイプで書かれている。
    外国にまで話が広がって驚いた。

  • さわやか〜な忠興と、やたらにかわいらしい御屋形様。

  • 天下さまへ駆け上った信長
    その武力の背景には、イエズス会を窓口にポルトガルの支援があり、輸入品であった鉄砲に必要な火薬(の硝石)をふんだんに入手できたから
    支援があり・・・以外はその通りです(笑)この作者の世界観は、ポルトガルとイスパニア:「分界線」(リネア-デ-デマルカシオン)により世界はこの二つの国に分け与えられた(宗教布教範囲とも言える)しかし、1580年にポルトガルがイスパニアに併呑され「日の沈まぬ帝国」ができたとき・・・イエズス会は、今まで通りの信長支援は出来ない
    イスパニアからの条件(特にマニラ提督)は世界戦略として日本の明国への出兵
    謎の集団:用捨一揆(ヨシュア旅団)はフランシスコ会の支援の下イエズス会=信長に対抗してくる
    光秀に協力を申し出たフランシスコ会のネットワークで、将軍義昭・毛利家などの陰謀で謀反が・・・秀吉もその一味になった
    でも、最後の瞬間に秀吉にイエズス会の巻き返しがあり、あの大返しとなり光秀を討ち取った

    今回は夢どのこと長岡与一郎(細川忠興)が信長公の呼称として、筋を通した生き様の中、世界的な陰謀にもつれた謀反の真相をナビゲートしてくれた
    面白かった!

  • 細川忠興(与一郎)主役、激動の天正記。信長に心酔する小姓衆の三人。冷静沈着な与一郎、お花で男前な仙千代、無骨正義漢な新八郎と色がはっきり。血生臭い空気の中で三人の存在が爽やかです。脇役たちが皆、癖が強くて喰えない。

  • これはまだ買っていません。図書館で借りてきました。タイトル借りです。
    開いてみたらビックリ!天正の頃の空気がそのまま伝わってくるかのようなリアル感です。
    そうなんです!こういう「世界の中の日の本」が見たかったのです!
    この細川忠興(長岡与一郎)はすごくマトモでカッコいいです!意外!!(おいっ)

  • 2008/3/14:細川忠興主人公ってんで読んでるんだが……なんか、正統派格好良すぎて私の嗜好に合わない。(……) 普通に優しいんだが、なんだこれ。えーっと、信長の小姓からだから、玉とは結婚前。ガラシャを可愛がる信長が見れる よ !(何だそれ) 結構有名どころが目白押しなので、知ってる人がたくさんです。やっぱり、織田家中だな……。でも、上巻はそんなに戦がないので小姓仲間とか片思いの話とかです。荒木村重が謀反したとこまで。

  • 織田信長に心酔し、そのもとで日々励む三人の若武者・長岡与一郎、万見仙千代、荒木新八郎。深い友情で結ばれ、時にはライバルとして競い合う三人。恋に戦に父への反発に・・・それぞれの思いや状況に揺れながらも成長していく三人を描いた長編。

  • 宣教師がもたらす、鉄砲に必要な火薬の原料「硝石」と「キリスト教/植民地化」を信長は使い分け対毛利・石山本願寺・義昭連合に靡く荒木村重。政略結婚による柵の中、細川忠興(与一郎)と玉、友の描写。摂津城攻め途中まで。

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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