ホテルジューシー

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738002

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄のホテルで夏休みだけバイトする大学生女子の話。
    テンポがよくて読みやすい。
    後半になるにつれ主人公の正義感の押し付けが嫌になってきた。
    ヒデさんが言った"現実をみていないくせに、プライドだけは一人前"は主人公にこそ当てはまるのではと思った。
    サキちゃんが主人公のシンデレラティースも読みたい。

  • 南に行けばなんとかなる、と誤解せぬよう。

  • 正しいことがいつも正しいとは限らない。正論ばっかりだと息が苦しくなるもんね。自分も戒めないと。

    沖縄料理食べたいな。泥みたいな煮物も食べてみたい。
    沖縄が愛しくなる本でした。

  • 突然ぽっかりと空いた夏休みの予定を、住み込みのアルバイトで埋めることにした女子大生、柿生浩美(ヒロちゃん)のお話。
    舞台は沖縄の、一風変わったホテルです。

    個性豊かな登場人物とめまぐるしく起こる出来事(事件?)にハラハラしつつも、楽しく読めました。ただ私は少しひねくれているので、ところどころ「いくら正義感が強いといっても、そこまでするのはお節介が過ぎるんじゃないかなぁ」と思ったりもしましたが。
    でも、その熱さというか人情味が坂木さんの書く本(お話)らしく、魅力でもあるんですよね。うん。

    それにしても、作中に出てくる沖縄の食べ物の美味しそうなこと!おにポー(ポーク玉子を挟んだおにぎり)、食べてみたいー。

  • アタマが かた〜い主人公ヒロちゃんが
    夏休みだけのリゾートバイトを探すことになり、
    沖縄の型破りなゆるゆる加減の
    ホテルのバイトをすることになり、
    正しくないことは キッチリしましょうよ、だった考えから
    なんとかなるさ〜、人生 白と黒だけじゃない。。。
    なんて考えられるようになっていく。。。な話でした。

    若い頃は こんな感じかな。。。なんて
    遠い目になりながら 読みました。

    私は 上っ面しか知らない沖縄の雰囲気が
    ふんだんに織り込まれてあって、
    現実逃避できました!

    続編が読みたい!


    地元の親友のサキちゃんの
    夏休みのバイトの話が
    スピンオフで出ているらしいので、
    見つけたら 読んでみよおっと!

  • アンちゃんから流れて辿り着いた本。
    人との繋がりや沖縄料理にほっこりさせられる短編集。
    それぞれのキャラは違っても、つくりや流れは何となくアンちゃんと似てたかな。
    個人的には、「トモダチプライス」が好きだった。

    アンちゃんで和菓子が食べたくなり、ジューシーで沖縄に行きたくなり……歯医者に行きたくなるかどうかは別として、サイドストーリー(?)サキちゃんの方も読んでみたい。

    ちなみに、ホテルジューシーのこの表紙、好きです。

  • 爽やかで明るい、あったかい作品の雰囲気はやはり坂木さんならでは!
    卒業旅行の資金を貯めるべく、沖縄のホテルで働くしっかり者の女子大生のひと夏のお話。
    修学旅行で訪れたことしかない、沖縄の文化も色々知ることが出来るし、何より食べものが美味しそう。
    訪れるお客さんとの交流が軸になっていて、人の持つ様々な側面が散りばめられている。
    他の作品もそうだけど、坂木さんの描くキャラはいつも意外な側面を持つ人が多い。昼間は駄目駄目なのに、夜になると急に凛々しいオーナー代理が今回は筆頭。それがまた魅力。
    ギャル二人組の話が好きだなあ。
    ただ、残念ながら主人公のキャラが好きになれなかった。親切や正しさは、押し付けられたらただのおせっかいだよ、と私は思ってしまう方で…。いい子だとは思うんだけど。
    しかもオーナー代理といい雰囲気なのか何なのかもやもやしたまま、終わりもなんだかストンと来なかった。
    でも全体としてはやはり好き。

  • 帯より:柿生浩美20歳。しっかり者ですが、それが何か?職場は沖縄C級ホテル、冷暖房一応完備、掃除アバウト、朝食激うま、そして・・・注目の覆面作家がおくる、一夏の青春&ミステリ。

  • 離島にリゾートバイトに来て、とてもとても満足して働いていたらなぜか本島の違うホテルに派遣されることになってしまった主人公。
    ドタバタしながらも一生懸命に働く姿を描く。

    坂木さんの作品は基本的に、一生懸命働くちょっと不細工な女の子が主人公だ。
    この作品も同様で、ちょっと不細工で人間味あふれる仕事に一生懸命な女の子が主人公。
    彼女が努力しながら周囲と人間関係を築いていく様子が非常に小気味よくて読んでいて安心できる、気持ちがいい。
    もう少し深みがあってもいいかもしれないけれど、短編をつないで一冊にしている形態の書き方だと難しいんだと思う。
    長編を読んでみたい。

  • 姉妹編の『シンデレラ・ティース』のあとがきで本書の事を知り、ずっと読みたいと思っていました。
    『シンデレラ・ティース』の主人公サキちゃんの親友 ヒロちゃん。
    大家族の長女でしっかりもの。そして、男前な性格。
    そんなヒロちゃんが選んだ、夏休みのバイト先、沖縄の「ホテルジューシー」での奮闘ぶりは、清々しく、時に不器用でありながらも、職人気質。
    リゾート地の思わぬ危険にはらはらさせられながら、ヒロちゃんを応援していました。
    再会編は、ないのかな?

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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