ドラフィル!: 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄 (メディアワークス文庫 み 3-3)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 478
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048864756

感想・レビュー・書評

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  • 音楽は不平等だけど自由。ただそれだけ

  • 【収録作品】序章 終わらない八分休符/第一楽章 帝王の喇叭/第二楽章 アダージョ・ノン・タント/第三楽章 Chorale/第四楽章 贖罪のアリア

  • 音楽の話か、面白そう!と思って買ったはいいものの、一年ぐらい放置してしまっていた作品。

    読み終わって、思わず「はぁ!」と感嘆の息をもらしてしまいました。後味がとても良い!文章も読みやすいですし、最後の章は本当に、オーケストラの演奏を聴いているようでした。
    そして、オーケストラのメンバーが商店街の人たちなので、クラシック特有の堅苦しさやこ洒落た感じが一切ない。音の表現もわかりやすく親しみを感じることが出来ました。
    うん、やっぱ商店街っていいですね。この商店街に住む人たちと家族になりたいという響介の気持ちがよくわかります。
    続編も読みたいです。

  • 評価:☆5

    音大を出たけれど音楽で食べる当てのないヴァイオリニストの青年・響介。叔父の伝手で行き着いた先は竜が破壊の限りを尽くした―と思える程に何もない町、竜ヶ坂の商店街の有志で構成されたアマチュアオーケストラだった。個性的な面子で構成されたそのアマオケを仕切るボスは、車椅子に乗った男勝りの若い女性、七緒。彼女はオケが抱えている無理難題を、半ば強引に響介へ押し付けてきて―!?竜ヶ坂商店街フィルハーモニー、通称『ドラフィル』を舞台に贈る、音楽とそれを愛する人々の物語。 (転載)


    商店街の人達がみな温かく、やりとりが微笑ましい。
    オーケストラのメンバーが抱えている問題を音楽と絡めて解決するシーンはどれも胸が温かくなった。

    物語が進んでいくにつれて七緒についての謎が明かされていくのでどんどん読み進めたくなってしまう。
    七緒やゆかりたちのドラマもかなり良く出来ていて入り込んでしまったし、どれだけの障害があっても音楽をやりたいんだという七緒の情熱には胸が熱くなってしまった。

    そして何と言っても演奏シーンの描写ですね!
    読んでると本当に音が聞こえてくる。
    ラストの演奏はこっちまで手に汗握って、興奮して、感動した。

    ド派手なキャラや展開があるわけではない。でも音楽への愛と人の温かさを確かに感じるとても良い小説でした。

    「……俺も、なれるでしょうか」
    「皆さんの家族に、なれるでしょうか」

  •  音大を出たが、音楽で食べる当てのないヴァイオリニストの青年、響介。叔父の伝手で行き着いた先は、竜が破壊の限りを尽くしたと思われるほどの何もない街、竜ヶ坂の商店街だった!
     響介は、この商店街の有志で構成されたアマチュアオーケストラに入ることになったのだが・・・そこにいたのは、激烈個性的なメンツで構成されていて、そのアマチュアオーケストラを仕切るのは、車いすに乗った男勝りの若い女性だった。彼女は、オケが抱えている無理難題を半ば強引に響介に押し付けてきたのですが・・・。
     音楽が嫌いな人や好きな人でも気軽に読める作品です。ぜひ、読んでみてください。 [ペンネーム・リス]

  • 文章は丁寧で読み易いし、お話は暖かい優しい。
    想像を飛び越えるようなことはないけれど、非常にほんのりとした満足感をいただきました。
    子どもの頃に習っていたヴァイオリンを久しぶりに弾きたくなりましたよ。…、もう弾けませんけどね(^^;;

  • 面白かった!
    響介が七緒の前で初めてヴァイオリンを弾くシーンがとても好き。たぶんここから私の読むスピードは各段に上がったと思う。

  • ラストの演奏場面の盛り上がりがとてもよかった。熱くてちょっと感動した。自分が音楽素人だからかもしれないけど。
    唐突に、ほぼ台詞での説明だけで提示されたからか、一部の人間関係がやや書割的に感じた。
    でも面白かった。文章も好きだ。

  • 音楽物にありがちな凡才と天才の絡みを描いたものだけど、キャラたちもまぁまぁで楽しく読むことができました。七緒の過去については意外と深い?ところもあり今後に期待というところでしょうか。。

  • さらりと面白く読めました。以下続刊。

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著者プロフィール

1983年千葉県生まれ。 第16回電撃小説大賞≪金賞≫受賞作『ヴァンダル画廊街の奇跡』(電撃文庫)でデビュー。著書に「特急便ガール!」シリーズ、「ドラフィル」シリーズ、『キーパーズ』『スプラッシュ!』『美の奇人たち』(いずれもメディアワークス文庫)。『ギンカムロ』『弾丸スタントヒーローズ』(共に集英社文庫)など。

「2018年 『星降プラネタリウム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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