俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048868877

感想・レビュー・書評

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  • この作品のそもそもなんで1巻の時点であんなに兄弟仲が険悪だったのかについて回想を交えつつ(というかほぼ回想)見ていこうというお話
    ラストに向けての溜め回みたいな感じ。

    今までイマイチ本性を現さないというか、割と扱いがぞんざいだった麻奈美ちゃんの本当の思いが垣間見えて、なんだか新鮮な感じだった。(かなり今更感あるけど)
    まぁそれでもそんな好きにはなれなかったけどね・・・。

    無条件に主人公に優しさを与えてくれるとか、味方してくれるヒロインにはやっぱりどこか一癖あるというか、腹に一物を抱えてるんだなと改めて思った。

    次はいよいよ最終回。
    秋美ちゃんに告白された時に京介が
    「3年前でも、いまでも、答えは同じだ」
    「ごめん、俺、好きなやつがいるんだ」
    と言って振った意味が分かるのかな。

    物語後半からなんかいろいろ回り道しながら、前巻で突然参戦した第3勢力(4か?)ラブリープリチーあやせたんも巻き込んで展開されるハーレムもようやく何らかの形で終止符が打たれるのかと思うとなんだか感慨深い。

    はよ読みたいはよ読みたいはよ読み・・・

  • 京介争奪の最終決戦前夜という感じの11巻。

    ここに来て新キャラが登場。
    過去話をする際に必要だったというのもあるが一番重要なのは京介に
    「今、好きな人がいる」
    と言わせたこと。

    各ヒロインから全方位的に好意を向けられてて、結局最後まで誰も選ばないで終了というのは多々あるが、話としては全くしまらない。
    「そういった結末はない」ということを示す京介のセリフに最終巻が否応なしに楽しみになってくる。

    この巻で意外な麻奈実の一面を垣間見たりしつつも、一番順当なのはやはり麻奈実かなぁ。逆に順当すぎる気も。
    次いで黒猫、あやせ・・・大穴気味で加奈子がいるが最終巻の展開次第で・・ってところなのでホントどうころぶかわかなんないね。

  • あらすじ
    「あの頃のあたし――お,お兄ちゃんっ子だったの」

    引っ越し祝いパーティの場で交わされた”約束”を果たすため,田村家を訪れた俺と桐乃。話し合いは,やがてそれぞれの過去話になっていって……

    「仕方ないことなんかなぁ,この世に一個だってねーんだよ!」「学校に行ったら負けだと思っている」「その謎のペットボトルは……まさか……おまえ禁断の行為を……!」「『凄いお兄ちゃん』なんて,最初からいなかったんだよ」「そんなことで,お兄ちゃんを嫌いになるわけないじゃん」

    「だから。あたしは,あんたのことが嫌いになったんだよ」

    兄妹冷戦の真相が,ついに明かされる。重要エピソード満載の第11弾!!(カバーそで引用)

    感想
    過去話がやたら長い。読んでいて途中でイライラした。登校拒否児の櫻井秋美を登校させようと京介が奮闘するところが特に長く感じた。そもそも櫻井が登校拒否する理由が「面倒臭い」というだけで興味深い事情があるわけでもない。3年経過したわりに,SNSで櫻井の居所が簡単に判明し,あっさり再会するのだが,過去話の長さはなんだったのかと思った。

    なんだったのかといえば,櫻井の告白に対し,京介は,三年前でも,いまでも,麻奈美が好きであると推測できる旨の発言をしている。麻奈美に対する気持ちが今更ながら気づいたということなのだろうが,そうなると黒猫に対する感情はなんだったのかと疑問が生じる。

    不満点や疑問点はある一方で,お兄ちゃんっ子であったころの桐乃は新鮮だったし,随所でホロリとさせられたし,最終巻である12巻を早く読みたいという気になった。

  • 発売されていることを知らなかったのだけど 今日 本屋に行ったら 見つけて購入。好きなシリーズ だったのですが、いよいよ次で最終巻か。。 最後期待してます!

  •  今回は、過去編がメインでした。具体的には、3年前の出来事をつらつら。正直過去編には、あまり興味が持てなかった・・実際、この話大事な部分ではあったのだけれど、最後の数ページの方がインパクトはあったのかな?まぁ、わかりきっていたこの展開。あやせの話から始まるものと思っていましたが、あまり出番はなく残念でした。
    次で最終巻に続くと書かれていたので、この話も終わりですか。もっと出てきて欲しいキャラもいましたし、少し残念ではありますが楽しみにしています

  • まず読み始めて「あれっ……あやせの続きは?」と、一瞬読む巻を飛ばしたかと疑いました。大丈夫、飛ばしてなかった。でもその辺りが明らかになるのは次巻とな。まあこれまでの各巻も綺麗にまとめられていたから、ちゃんと結論は用意してあるでしょうし、気長に待ちたいと思います。

    今巻はいきなりシリアスな展開で、これはもしやそろそろ終わりに向けてのラストスパートかと思ったら、やはり次が最終巻だそうです。面白かっただけに残念だなあ。でもだらだらと間延びした話が続くよりはいいですね。

    京介の過去や桐乃の真の思いには正直驚きましたが、麻奈実の今まで見えなかった面にもびっくりしました。あらまあ……この子こういう娘だったのね、という。
    来るところまで来たなーという感じのこの話を最終巻でどうまとめてくれるのか、期待しています。

  • 京介と桐乃の冷戦の発端となった「3年前事件」について、京介が語ります。これが、現在の京介視点なのか、3年前の京介視点なのかがわかりづらいです。わたしの解釈だと、混在だと思っています。好意の表現手段として、暗喩とか匂わすとかではなくての直接表現は、文筆業的にどうなのでしょう?

  • 憧れていた親友はコミケに行き同人誌を袋に詰めてるんるんで帰るようなひとで、憧れていた先輩は一人暮らしをしている男の家にスキップをしながら通うひとで、憧れていた兄貴はなんてことのないごく普通のひとだった。

    大切なことは自分の理想を無理矢理相手に押し付けるのではなく、相手の現実をそのまま自分で受け入れる。

    ……ということだろうか?
    正直、読む前はネットの情報を鵜呑みにしてバカにしていたのだが、読んでみると実に面白かった。これも上記の内容に当てはまるのかもしれない。

    さて、この作品も次巻でラストとか。予定では「最終巻が発売される前までに読み終える」はずだったのだが、一日一冊以上のペースで読み進めてしまった。この責任は重い。

    話が逸れた。
    京介の築き上げたハーレムを作者(と編集)がどのようにまとめるかが、ただただ楽しみなわけだけど、この巻の「今も三年前も同じ答えだ」という言葉から、桐乃か真奈美に絞られた気がするけどどうなんでしょう。

    というかなにがすごいって妹であるはずの桐乃ルートを最後まで捨てきれないところだよね。

    個人的には十二巻、時間が飛んで「俺は高坂京介、ごくごく平凡な大学生」という展開が面白いと思う。楽しみにしてます。

  • 最終巻に向けての整理巻。
    京介、桐乃が冷戦状態になるまでの詳細や、京介の過去の話がメイン、つまり過去回。
    過去、そして現在でも好きな人がいると言い切る京介の思い人は誰なのかが気になるところですね。

    次が最終巻ですが、うやむやになって終わりという一番残念な終わり方にならないことを祈る!

  • ラスト前の過去掘り下げ。妹モノに付き物の業を不人気キャラに押し付ける形になったのは、商業主義に敏感な作者ならではか。一応混戦を匂わせる形で次巻へ続く形になったが、このライトなノリからするとあまり深刻にならず、落ち着くところに落ち着きそうな気配。ちゃんとキレイに締められることを願うが…。あんまり期待はできないな。ともあれ最終巻次第だ。

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著者プロフィール

電撃文庫『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『エロマンガ先生』著者。

「2022年 『エロマンガ先生(13) エロマンガフェスティバル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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