ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048914277

作品紹介・あらすじ

珍しい古書に関係する、特別な相談-謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが-。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作目の今回は、一冊丸ごと江戸川乱歩で埋め尽くされていました。

    時は東北の震災のあった頃。
    「大きな震災が起こると、マニアが蔵書を手放すことがあると言われている」そうです。
    母智恵子を訪ねてやってきた依頼人は、昔馴染みのお客さんで、鎌倉の雪ノ下にあるお屋敷に江戸川乱歩の膨大なコレクションを持っていて、それを譲る代わりに、鍵もない暗証文字も分からない金庫を開けてほしいと言います。

    江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズと聞いて、小学校の図書室にずらりと並んでいたのを思い出し、とても懐かしくなりました。
    乱歩は明治生まれの作家で、児童書だけでなく、大人向けの作品も多数残しているそうです。デビュー前に古書店を経営していたというのも興味深いです。

    このコレクションの持ち主だった鹿山家と、ビブリア古書堂の同業者ヒトリ書房と、篠川智恵子と、志田との過去の繋がりが見えてきて驚きました。
    栞子さんの今回の活躍も素晴らしかったです。

    このシリーズは、終わり方がとても上手いですね。
    まるで連続ドラマを見ているようで(たしかにドラマ化はされていましたが、)読み終わると、次も読まなくてはと、自然とそういう気持ちにさせてくれます。

  • 江戸川乱歩の『少年探偵団』のシリーズは私も小学生の時にやはり父に薦められて結構、追いかけて読んだ記憶があります。直美や明のようなマニアではなかったですが。
    マニアの方は一稿だとか、二稿だとかにこだわるんですね。
    私だったら同じ値段なら新しくてきれいな方がいいと思ってしまいますが。古くて高い方を欲しがるマニアの心理は計り知れないと思いました。

    大輔と栞子さんは、いい感じになってきましたね。
    このシリーズは7作プラス番外編があるみたいですが、脇役の使い方といいなんといい、今、4話ですが、作者は最初から7話分のプロットを立ててから書いたのかなと思いました。


    以下ネタバレですので、これから読まれる方は気を付けてください。


    プロローグ
    栞子の母の篠川智恵子の『クラクラ日記』を妹の文香が持っていて智恵子にメールを送っていたことが発覚します。
    東日本大震災発生後の4月のある日、大輔が一人で店番をしているところに智恵子が姿を現します。

    第一章 『孤島の鬼』
    智恵子と昔、取引をしていたというキシイロケイコ(来城慶子)の代理人で妹の50代の女性田辺邦代が江戸川乱歩に関する依頼で店にやってきます。
    来城慶子の住む家を訪ねますが、慶子は喉の手術をしたばかりで話ができない状態でしたが、邦代の通訳と筆談により、栞子は書名当てのテストで見事に慶子の難問に答え、家にある乱歩の古書を全部譲るかわりに、慶子の恋人で1年前に亡くなった鹿山明の古い金庫を開けてほしいという依頼を引き受けます。
    金庫は江戸川乱歩にちなんだ言葉で開く設定になっています。

    第二章 『少年探偵団』
    栞子と大輔は、元鹿山明の家で今は息子の鹿山義彦の家を訪ねます。そこで栞子たちは、義彦の妹で明の娘の鹿山直美が三年前に離婚して出戻り、今はヒトリ書房の井上のところに勤めていることを知ります。そして井上の妙案で秘密の鍵を握っていると思われる直美が、書斎に着て栞子たちの探し物を取りに来る作戦を立てますが…。
    書斎で待ち伏せて隠れていた大輔と栞子は、直美から『少年探偵シリーズ』を嬉しそうに収めて笑っていたという鹿島明の話を聞きだします。
    そしてそこに、なんと栞子の母、智恵子が現れます。

    第三章 『挿絵と旅する男』
    栞子は智恵子を赦していませんが、大輔の運転する車で、一緒に北鎌倉へ。
    智恵子は金庫の中には『挿絵と旅する男』の第一稿が隠されているのではないかと言います。
    そして栞子は暗号を解読して智恵子より一足先に金庫を開けます。中に入っていたものは『挿絵と旅する男』ではありませんでした。
    が、栞子は最後に来城慶子に関する、最大の秘密を言い当てます。
    あとから現れた智恵子は「やはり金庫に入っていたのは乱歩の原稿に間違いないはずだから、一緒に追いかけよう」と逃げた慶子を追いかけようと栞子を誘いますが、栞子はなんと「大輔さんとデートの約束があるから」と言って断ります。

    エピローグ
    智恵子に近況を知らせるメールを送っていたのは文香ではなく他にもいたことが発覚します。
    智恵子が家を出て行った原因は本。
    正気じゃ手に入らないような、とんでもない古書であるそうです。

    • やまさん
      まことさん
      「星守る犬」で検索すると著者:村上たかしさんで出て来ます。
      やま
      まことさん
      「星守る犬」で検索すると著者:村上たかしさんで出て来ます。
      やま
      2020/02/07
    • やまさん
      まことさん
      星守る犬-小説-(双葉文庫 は-26-01)
      出版年月 2014年6月
      村上たかし/原作
      原田マハ/著
      出版社双葉社...
      まことさん
      星守る犬-小説-(双葉文庫 は-26-01)
      出版年月 2014年6月
      村上たかし/原作
      原田マハ/著
      出版社双葉社
      有難う御座います。
      予約しました。
      2020/02/07
    • やまさん
      まことさん
      書名:星守る犬 -小説- 
      著者名:村上 たかし/原作  原田 マハ/著
      出版社 東京 双葉社 
      出版年月 20...
      まことさん
      書名:星守る犬 -小説- 
      著者名:村上 たかし/原作  原田 マハ/著
      出版社 東京 双葉社 
      出版年月 2011.6 
      税抜価格 ¥1000 
      ページ数 149p 
      大きさ 20cm 
      文庫本以外に近隣の他の図書館に単行本が有りましたので、予約しておきました。
      やま
      2020/02/07
  • 2022/05/23読了
    #三上延作品

    古書にまつわる日常の謎解き。
    第4弾。
    続きが気になりすぎて連続読破。
    栞子さんと母親がついに再会。
    今回は謎解きパートもとても面白くて
    とてもよかった。
    五浦さんとの距離もずいぶん縮まり
    こっちの展開も楽しみです。

  • ベストセラーのビブリア古書堂も4冊目。
    短編連作だったこれまでと違い、一作でまとまった長編になっています。

    というのも前もって知っていたし、ドラマの最終回で、事件のあらましは先に見てしまったんですが。
    江戸川乱歩がテーマというのはやはり楽しいですね。
    作品を紹介しながら、謎解きが展開。
    少年探偵団の一作目「怪人二十面相」が昭和11年に書かれたとは!
    (二・二六事件の年だそう)
    大輔ならずとも、そこまで古いとは驚きます。
    その後、手直しもしつつ発行されていたので、子供が読んでも違和感がさほどない内容になっていたよう。

    江戸川乱歩のコレクションをもつ姉妹から、依頼が来ます。
    慶子という姉のほうが鹿山明という邸宅の持ち主の愛人だったらしいが、当主が遺した金庫が開けられないという。
    そこには大事な品が入っているという遺言だったのだ。
    それはもしかしたら、乱歩の直筆原稿?!

    鹿山明の家族は鎌倉に愛人がいて別邸があったことを知らなかったようで、連絡しても相手にされないという。
    そちらに出向いた栞子は、鹿山氏の生活にあった隠された意味を見つけ出します。
    鹿山明と慶子は、栞子の母・智恵子と取引があったのだった‥

    ヒトリ書房の店主・井上も、この鹿山家と意外に深い関わりがあるとわかり、急に人間味があるように見えてきます。
    栞子の母親には、昔ひどい目にあわされたっていうことなのね^^;

    主役級の人物は俳優さんとけっこうイメージが違うので、微妙にだぶるけど~別な世界。
    10年も失踪していた母親・篠川千智恵子がいきなり登場。
    ミステリアスな雰囲気は、小説のほうが濃厚です。
    金庫を開けるのを手伝うと言い出すのだが‥

    なぜ家庭を捨てたのかはまだ謎だけど~妹の文香は素直に会いたがり、意外にあっさり受け入れる。
    栞子のほうが、本質的には母親に似ているんでしょうけど、怒りを抑えられない。

    母親はなぜ突然現れたのか?
    栞子の気持ちはどう動くか。
    そして大輔と栞子の仲は‥?
    それなりに進むので、ほんわりと嬉しい気分に。
    物語は後半へ進むようです。

    • kwosaさん
      sanaさん!

      この4冊目は江戸川乱歩がテーマということもあって、乱歩作品のようなちょっとミステリアスな雰囲気や、遊びのある仕掛けがあって...
      sanaさん!

      この4冊目は江戸川乱歩がテーマということもあって、乱歩作品のようなちょっとミステリアスな雰囲気や、遊びのある仕掛けがあってなかなか面白かったですよね。

      僕自身は江戸川乱歩は短篇集くらいしかまともに読んでいなくて、なんとなくわかったつもりになっていました。
      ところが「ビブリア4巻」の予習のつもりで『孤島の鬼』を読んでみたら、これが圧巻。
      凄すぎて土下座をしました。
      大乱歩などといまだにいわれるのもわかります。

      読書の新しい扉をひらいてくれるのも「ビブリア」シリーズのいいところですよね。
      そういう意味では sanaさんの本棚もかなり参考にさせてもらっています(海外ミステリで読みたいものがいっぱいあるんですよね)。
      2013/07/07
    • sanaさん
      kwosaさん、
      コメントありがとうございます~!

      そうそう、江戸川乱歩の作品がいくつも取り上げられていて、本にも色々版があるという話から...
      kwosaさん、
      コメントありがとうございます~!

      そうそう、江戸川乱歩の作品がいくつも取り上げられていて、本にも色々版があるという話から、二つの邸宅に住む人々、金庫開けのための謎解き、何が入っているのか? そして‥と乱歩らしい雰囲気があって楽しめましたね。

      乱歩は短編集もいいですけど~
      「孤島の鬼」! お読みになりましたか☆
      これはもう絶対、おすすめです。
      ものすごいんで~圧巻ですよね。大乱歩、確かに。
      私も全作品読んでるわけじゃないですけど。

      ビブリアはいろいろ渋いところをついてくるので、こんな作品もあるのねとまた手が伸びますよね~。
      わあ、この本棚を参考にしてもらえたら、こんな嬉しいことはありません。
      これからも何が読めるか楽しみですね~よろしくお願いします♪
      2013/07/08
  • 江戸川乱歩の古書を軸に動く様々な人間模様が描かれた回。
    それは篠川家も含めて。
    プロローグから登場した篠川家の母智恵子。
    今作は彼女も多く登場していて。
    10年間姿を消していた理由。その間の家族の情報など。
    終盤で片鱗が見えたかな。
    江戸川乱歩が好きな人物が残した多くの謎。
    乱歩作品はあまり触れてこなかったけど、今回も惹き込まれていきました。
    篠川家の今後の展開もまた注目ですね。

  • 探偵小説が好きだ。でも猟奇的なものは苦手だ。
    だけど横溝正史は好きだ。なのに江戸川乱歩は苦手だ。

    いや、苦手というのも少し違う。
    おもわず目を覆いたくなるような描写があるにもかかわらず、覆った指の隙間から、そおっと覗き見てしまうような抗い難い魅力。

    横溝正史は好きだと言えるのに、江戸川乱歩が好きというのは何となく憚られる背徳感。
    自分の中の微妙な線引き。

    将来なりたい職業は探偵だった。
    それが無理ならスパイか泥棒だった。
    幼い頃の話だ。全く子供である。
    将来の夢は『仮面ライダー』もしくは『プリキュア』
    それと同じだ。

    ミステリマニアの方々のように、ドイルと乱歩の洗礼を受けた子供ではなかったが、学習雑誌に載っている推理クイズが大好きで、ダイイングメッセージや消える凶器にわくわくしていた。
    チェックの鳥打ち帽をかぶりパイプをくわえ、大きな虫眼鏡を片目にぎゅっと押し付け足跡をたどるイラストが、僕の探偵のイメージだった。
    浮気調査のために旦那のパンツにスポイトで試薬を垂らすのが仕事だとわかっていたら憧れたりはしなかっただろう。

    『ビブリア古書堂の事件手帖4〜栞子さんと二つの顔〜』

    今回、目次のタイトルになっている本はすべて江戸川乱歩。

    『孤島の鬼』
    『少年探偵団』
    『押絵と旅する男』

    新刊なので内容に関しては詳しく触れないが、多面性を持つ乱歩の作風の如く、稚気に富んだわくわくするような感覚とぞっとするような手触り、そしてあっと驚く展開が味わえるだろう。

    まさに新章開幕といった感じである。

    毎回思うことだが、取り扱われる古書のテーマがうまく物語にフィードバックされている。
    普通に読んでも面白いが、今回は比較的入手しやすい本ばかりなので予習をしておくともっと楽しめるだろう。
    さらっと流してしまいそうなメタファーにも気づいてほくそ笑むかも知れない。

    震災の影響が色濃く反映されているのが印象的だった。
    物語の中の時間も確実に進んでいる。そして人も成長している。

    「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」

    もう4巻を読んでしまった。5巻が待ち遠しい。
    なんて物語に耽溺している僕だけが、学習雑誌のあの頃から成長が止まっている。

    • nico314さん
      謎解きというよりも、緩やかな完全犯罪とでもいうのでしょうか。「子どもたちの長い放課後」(仁木悦子 短編集だったかと・・。)という本の中の話で...
      謎解きというよりも、緩やかな完全犯罪とでもいうのでしょうか。「子どもたちの長い放課後」(仁木悦子 短編集だったかと・・。)という本の中の話です。

      本では女子高校生たちが担任の男性教師を追い詰めていく話でしたが、TVでは夫を妻が追い詰めていく話でした。TVは小学生が見るのにふさわしいものではなかったと思いますが、「名探偵入門」のトリックにはない、人の心理の怖さを感じたのでした。

      トイレットペーパーネタですが、数年前「トリック」(仲間由紀恵と阿部寛)使われていましたよ。kwosaさんがリアルタイムで見ていらしたら、ずいぶん驚かれたことでしょう。
      「トリック」では「トイレツマル」が裏から見ると「イトフシムラ」というヒントであったというもの。

      繋がりネタをもうひとつ。
      映画「Wの悲劇」(薬師丸ひろ子です。ご存知でしょうか?)のストーリーにアーウィン・ショーの「夏服を来た女たち」の一編が使われていたのです。確か、最近訳者の常盤新平さんが亡くなられて思い出しました。
      2013/03/02
    • kwosaさん
      nico314さん

      仁木悦子さん、いいですよね。
      僕は、まだ『私の大好きな探偵』『黒いリボン』『赤い猫』くらいしか読んでないのですが、人間...
      nico314さん

      仁木悦子さん、いいですよね。
      僕は、まだ『私の大好きな探偵』『黒いリボン』『赤い猫』くらいしか読んでないのですが、人間をみる眼差しのやさしさのなかに、時折見えるナイフのようや鋭さ。油断しているとヒヤリとさせられます。
      『子どもたちの長い放課後』読んでみます。
      教えてくださってありがとうございます。

      「トイレツマル」なんてネタがあったんですね。驚きました。
      『トリック』のイトフシムラのエピソードって観た記憶があるんですけど、いろいろ作業しながらTVを流し観していたようで、肝心のその部分は全く覚えていません。
      なんかもったいないことしました。残念。

      『Wの悲劇』観てないんですよね。もちろん存在は知っていますよ。
      nico314さんに御紹介いただくと、俄然、映画も本も気になってきました。
      これからもいろいろ教えてくださいね。
      2013/03/03
    • しろコシオさん
      レビューコンテスト入選おめでとうございます!あらためて「いいね!」させていただきました。私自身も思いがけずのことでビックリしました。
      レビューコンテスト入選おめでとうございます!あらためて「いいね!」させていただきました。私自身も思いがけずのことでビックリしました。
      2015/01/19
  • ビブリア古書堂シリーズ、第4弾。

    鎌倉のお屋敷に、江戸川乱歩の膨大なコレクションがあった。
    これを譲る代わりに、金庫を開けてほしいという依頼者。
    金庫の鍵の在りかは?暗号の謎は?金庫の中身は?
    栞子さんの母親、智恵子さんも姿を現して・・・。


    江戸川乱歩というと、ポプラ社のシリーズを思い出す。
    市の図書館にずらりと並んでいた。
    私はその本棚を通り抜け、アルセーヌ・ルパンのシリーズを
    借りまくっていた。
    小学5年生の頃だったと思う。
    江戸川乱歩の本の表紙にはおどろおどろしさを感じ、手に取ることは無かった。
    それに比べてルパンの方はハンサムな青年や
    品のある紳士が表紙を飾っていて、随分洒落ていた。
    毎週、自転車で図書館に行って最初にルパンの本棚を目指し、
    まだ読んでいない本を探すのが、本当に楽しかった。
    冒険。友情。悪い奴に屈せず、弱きを助ける。決して人を傷つけない。
    とにかく、カッコイイ!
    本の中の人物に、恋心を抱いた最初の人でしたね、ルパンは。

    小学生の頃は、ひとつのものに執着して読むことが多かったように思う。
    一通り読んだら、憑き物が取れたように次のカテゴリーに移ったけれど、
    今でもルパンには愛着がある。


    そんなふうだったから、子どもの頃は名探偵になろうと決めていた。
    「探偵入門」だの、「君は名探偵」だの推理クイズを好んで読んだ。
    ああ、懐かしい。
    乱歩も読んでいたら、ビブリア4も、もっと楽しさが増したんだろうね。

    さて、本編に戻ると・・・。
    栞子さんと母親、母親と妹、文香。
    それぞれの過去から現在に至る感情の変化が読み取れる。

    「本当に、大きくなったわ・・・文香は」
    やがて、しみじみ言った。(P228)

    そう言った智恵子さんは、文香ちゃんが冷静さも備えながら、
    まっすぐ素直に育ってくれたとしみじみ感慨深かったことだろう。
    それと比べると、栞子さんの頑なさはどうだろう。
    よく似たもの同志、母親対して割り切れなさや許せない気持ちを隠せない。
    けれど本を愛するが故、惹かれてしまう気持ちもわかるから
    きっと恐ろしさも感じているのでは。

    人は良くも悪くも、最小の社会である家族の影響を大きく受けている。
    最も近いのに客観的になるのは難しい。
    栞子さん、いつか素直に認め合えるといいね。
    本当は離れていた10年も惜しいのでしょう。
    きっと最も分かり合えるはずの2人なのにね。

    ところで、サブタイトルの「~栞子さんと二つの顔~」の解釈は・・・?

    • nico314さん
      だいさん、こんにちは。

      乱歩って、少年少女向けばかりではないのですね。
      子供向けの本ですら、怖いと思わせる表紙でしたしね。

      食...
      だいさん、こんにちは。

      乱歩って、少年少女向けばかりではないのですね。
      子供向けの本ですら、怖いと思わせる表紙でしたしね。

      食わず嫌いして読まずに来てしまいましたが、
      まぁ、いいや、という気持ちになっています。
      2013/04/28
    • rk25147さん
      nico314さん、こんにちは!
      確かにこの本を読んでると鎌倉行きたくなります!
      古本の似合う、昔ながらの雰囲気を残したいい町なんでしょ...
      nico314さん、こんにちは!
      確かにこの本を読んでると鎌倉行きたくなります!
      古本の似合う、昔ながらの雰囲気を残したいい町なんでしょうねー。
      ドラマのロケ地で賑わってるカフェも、とても感じが良さそうですね♪
      2014/06/04
    • nico314さん
      rk25147さん 、こんにちは!
      住宅地に続く路地、自然地形を生かした切り通し。鎌倉に繋がる駅の名前。
      目の前に風景が広がる描写が読...
      rk25147さん 、こんにちは!
      住宅地に続く路地、自然地形を生かした切り通し。鎌倉に繋がる駅の名前。
      目の前に風景が広がる描写が読んでいてとても楽しいです。
      2014/06/04
  • ビブリア4冊目。
    今回は1冊の長編でした。
    この回にてお母さんの智恵子さん登場。
    栞子さんの本に対しての知識ってすごい!と
    思ってましたが、母はさらにすごいし、なかなかのやり手。

    今回は栞子と、五浦くんの恋の進展も?!
    まぁカメが歩いてるかのような、ゆっくりな進展ですが・・
    恋に関しては全く鈍感な栞子さんが何ともかわいいです。

    江戸川乱歩は、幼心に怖いイメージしかなく、未読。

  • ついに栞子さんたちの母親が現れる。
    本に関する謎解き対決のような感じになって、目が離せない。
    ヒトリ書房と和解?できて良かった。
    江戸川乱歩に興味が湧いた。

    参考文献の数が凄まじくて、これだけの下調べをした本を楽しく読ませてもらっていることがありがたい。

  • シリーズ4作目。
    シリーズは初の長編。
    母親初登場。
    今後どのように絡んでくるのか。
    江戸川乱歩読んだことないので読んでみたくなりました。
    からくりは男のロマンですね。
    ヒトリさんの過去も少し明らかに。

  • ビブリア古書堂第4弾は長編、題材は江戸川乱歩。
    子供の頃、少年探偵団シリーズは夢中になって読んだ覚えがあります。

    不思議とその内容まではあまり思いだせないのですが。。
    その他、マガーク探偵団やズッコケシリーズ、ルパン、ホームズなど。

    で、今回は栞子さんの母親が本格的に登場、伏線が伏線を呼びます。
    初の長編でしたが、長さを感じずに一気に読了しました。

    何かを大事に思うこと、それは執着の裏返しでも、と。
    人はそれを得るためであれば、全てを投げ打つこともできるのでしょうか。

    物語も後半に入ったとのことですが、、ふたりの関係も徐々に。

  • 子供の頃の読書体験は大切だ。思考力、想像力。本はただの情報ではなく、内的世界をも広げてくれる。
    そして子供時代に読んだ本は思い出と「もう一度読む楽しみ」も与えてくれる。
    わかったつもりでいたことだが、その言葉の意味がもっと切実なものに感じられた。


    江戸川乱歩。
    私も小中学校の図書館で読んだ。他にもいろいろな本のことが何十年振りに思い出された。

    老後また読み返すとき、胸中にわくわく以外の何か苦々しい思いや悔恨ができるだけ少なくて済むように。今をもっとしっかり生きたいと思った。


    そういえば、本を気がむくまま買わなくなったのは、本書でも出てくる東日本大震災の影響があったかもしれない。。10年近くたって、初めて気がついた。

  • 久しぶりに読むビブリアシリーズ。テンポよく読みやすかった。江戸川乱歩の作品を もっと読んでみたい、という気持ちにもなった。

  • 今回は江戸川乱歩のお話。「少年探偵団」小学生の頃夢中で読んだのを思い出した。本当に色褪せない面白さ。もう一度読み返したいなと思った。

    このシリーズは移動中に途切れ途切れ読んでも、集中力切れずに読めるので重宝。

  • 海老茶色の布地の背表紙「鉄仮面」が初めての江戸川乱歩。
    母が誰からかもらったもので、なんと途中頁が抜けていた。一番緊迫したシーンで。
    それでも手放せず今も実家に眠っている。というのを思い出して読みたくなった。(読んでみたくて検索したらヒットしない。タイトル違うのかも)
    大好きな「少年探偵団」のシリーズが盛りだくさんの今回。自然とにやけて手にとりたい欲望に駆られる。
    黄金仮面のマスク、BDバッジ、秘密の隠し場所、暗号。
    くうう。

    グイグイと話が前進してきた。
    あの母が現れて、大輔と栞子の間も近づく。
    ヒトリ書房の主人や志田さんの過去も描かれた。
    いよいよ終盤かな。

    実家で見てみたら「地獄の仮面」だった。

  •  1巻から3巻は、一話完結形式で書かれていて、それはそれで楽しめたのですが、4巻は長編。しかも、1巻から3巻が、この巻の伏線になっていて、長編なので構成も凝っていて、それはそれは楽しめました。


     鹿山渉が栞子さんに言い寄ろうとした際に、栞子さんが彼に言い放ったセリフがよかったです。
     
     「私とデートした場合、昔の本のそれぞれの作品の読みどころ、執筆・刊行された時代状況、装丁や挿絵の特徴、現在の古書価について、いくらでも、10時間くらい話し続けるけどいいですか」
     わあ。かっこいい。栞子さんだから言えるセリフです。
     そして、古書について、何の知識もありませんが、その話を聞きたいと思っている私がいます。


     これでビブリアシリーズは折り返し。まだまだ栞子さんと大輔くんに寄り添えるなんて、嬉しい。
     続きが楽しみでたまりません。

  • 短編ではなく、全編通して江戸川乱歩。
    個人的には短編構成でいろんな作家や、登場人物と関わるこれまでの構成の方が好きですが、長編である分、金庫の謎が一つ一つ解けていく感覚が楽しい。

    栞子さんのお母さんも登場。
    険悪な二人の関係は今後どうなるのか。
    智恵子さんの聡くて冷たくて颯爽としているところがかなり魅力的でした。

    大輔さんとの関係にも変化が出てきています。
    この二人のふんわりしたやりとり、とても好きです。

  • いつもの短編ではなく、江戸川乱歩の薀蓄が詰まった、
    シリーズ初になるのかな?長編作品。

    乱歩作品は一つも読んだことがないけれど、
    流石に名前を知ってる本もちらほら。
    これをきっかけに読む人も多いのだろうなと思う。

    栞子さんのお母さんもなかなかのインパクトを持って登場し、
    また一つ謎を残していく。

    少しずつ縮まっていた2人の距離にもまた変化があり、
    そろそろ終わりなのかと思いきや、まだこれから後半だとか。

    引き続き追いかけたいと思います。

  • 江戸川乱歩って小学生の時図書館で「少年探偵団」とか「怪人二十面相」とか借りてワクワクしながら読んだなぁー。
    あと明智小五郎が出るドラマも楽しみやった!

    でも大人になってからちゃんと江戸川乱歩って読んだかしら?
    今度ちゃんと読んでみよう。
    春陽堂書店の文庫の表紙の絵がおどろおどろしくていいな。

    今回はまるまる一冊江戸川乱歩。
    乱歩小説さながらに、いろいろ仕掛けが・・・
    小学生のころを思い出してワクワクしながら読んだ。

    ついに失踪中の母親登場。
    栞子さんと大輔くんとの仲もいい感じに進展してきてるし、
    いつまで続くんだろ?

  • 乱歩に絡めながらプロットを巧みに張り、人間の多面的な側面を描いていて、サクサクと読み進められました。

  • まるまる一冊江戸川乱歩。
    今回は一つの話で一冊が構成されているので、ミステリーとして読み応えがありました。
    実際の作家さんについて、フィクションを織り交ぜながら話が毎回最後を迎えるので、ワクワクします。
    いつか江戸川乱歩読んでみようかな。

  • 第四巻は全編、江戸川乱歩です。自分的には、ポプラ社のシリーズものではルパン派だった。兄の蔵書にあったから。友人にホームズ派がいた。借りて読んだ。でも、乱歩はなぁ…。図書室で少し読んだだけで、あまり思い入れが無いんだよなぁ。だから、なるほどという感じでした。安定の面白さである事は保証します。

  • 今回は江戸川乱歩にまつわる連続もの。栞子さんが、母の智恵子と直接対決。五浦大輔との関係も、少し進展があり、面白い展開に。

    前巻のラストで、ビブリア古書堂の店主・篠川栞子の妹・文香が、10年前に家を出た母の智恵子にメールを送っていたことが判明。栞子さんが、母からのメッセージを期待して探していた「クラクラ日記」を持っていたことも。そんな時、五浦大輔が留守番をしていたビブリア古書堂に電話が入り、店の前に篠川智恵子が姿を見せるが、また来るわねという言葉を残して消えた。

  • シリーズ第4弾は江戸川乱歩コレクションにまつわる謎解きで、しかも長編になっていてとても楽しめた。そして今回は冒頭から栞子さんの母親が現れるし、後半では栞子さんと大輔が急接近したりで、今後の展開がますます楽しみになって来た。

  • 今回は、江戸川乱歩の特集のようだ。全編を通して、乱歩作品がところどころに登場してくる。そして、乱歩作品の謎が、本編の謎となる。「うつしよ」の乱歩のあの言葉は、まさに物語にしたような構成であり、登場人物の配置がよくできている。
    母、智恵子が現れる。江戸川乱歩の蔵書についての謎と、売りたいという依頼。智恵子の過去とヒトリ堂との関係、それ以前の子ども時代、そして恩人である父と、娘との(本を解した)結び付きが明らかとなっていく。乱歩作品のトリックを巧妙に使いながら話は進んでいくが、人間の持っている心理については表現していない。現世の欲望を示しつつも、心が現れないところが、物足りなくも、面白いところ。やはり、原作を越えられないのだろうか?

    それにしてもこの作品をなぜ選んだのか?

  • シリーズ第4弾にして、1冊まるごと乱歩をテーマとした長編構成、これだけで心奪われてしまう。初期短編から幻想小説的中長編、さらに少年探偵団のジュブナイルと、乱歩を様々な角度から掘り下げてる。それほどの知識を要するものでもなく懐かしさと新たな知識をいただく興奮とで一気に読ませる。今回も面白かった、そして続きが非常に気になり5弾が待ち遠しい。

    物語のシリーズ構成として今回は大きな変化が冒頭から訪れる、ヒロイン栞子さんの母親篠川智恵子のいきなりの登場である。理由なき失踪を遂げた母親の足跡を辿る、人探しサスペンスの展開を自分的に予測していたのだが、あっさり裏切られた。ヒロイン栞子さんの事情もあり感動の再会にはならなかったが、妹文香にはよかったようである。乱歩以外で紹介された「旅の絵本」には強く惹かれた。

    それにしてもライバル的ポジションとして母親を登場させるとは思わなかった、ヒーローorヒロインが超えるべき壁として肉親が登場するのは物語の定説ともいえる展開だろうが、主に父親じゃなかろうか?母親超えの物語は思いつかない。古書に関する知識も、推理洞察力も、さらに対人交渉力も全てにおいて母智恵子は娘栞子を凌駕している。そこに関わるのが乱歩と来ると行間漂う緊迫感も過去3作品を超えていたであろう。開かずの金庫の中身が~であろう、というくだりは鳥肌ものだった。

    古書という共通項を持つ母娘にとって先立つ感情は近親憎悪的激しいもののようだ、しかしながらヒロイン栞子さんは意識している、己以上の見識を持つ母との、古書を間におく邂逅の恍惚を…ラストにおいて、その禁断の果実を食むとする栞子さんを呼び戻した大輔、よくやった!と褒めてあげたい。

    母親の秘密も気になるが、やはり大輔の勇気の結果が気になる。

  • シリーズ4冊めにして初の長編、らしい。
    とはいっても、今までの作品も短編とはいうもののちょっとずつ繋がってたので
    さほど違和感は感じなかった。
    というより、言われて初めて「長編だったんかこれ!!」と気づいたくらいで(爆)。
    江戸川乱歩に纏わる連作短編、という括りでも通じるような気がする。

    謎だったお母さんがとうとう姿を現す。
    伝聞で語られていたよりもさらに一筋縄ではいかない印象である一方で
    最後まで読むと彼女の悪役感が若干覆されるつくりになっていた。
    それでもなお篠川智恵子という人に胡散臭さと嫌悪感を持ってしまうのは
    大輔の視点で、或いは栞子の視点で話が進むからだろうか。

    最後の最後で覆されるのは智恵子の悪役感の他にもいくつか。
    実際の黒幕が判って、栞子さんが謎解きをしたときに
    今回の題材が江戸川乱歩だった意味が判った気がした。
    3巻で決着がついたと思われていた事実も覆ったのには驚いた。
    まさか繋がっていたのが妹ちゃん以外にも居たとは思わなんだ。

    謎解きと篠川家の話に加えて、今作は大輔くんの成長振りにも目を見張る。
    前からこんなに記憶力のいい人だったっけ???
    記憶力もさることながら、空気を読んで行動することも異常に上手くなった。
    篠川母子の洞察力に肉薄するのもそう遠い日ではなかったりして。
    そして、よくぞ言ってくれました!!!(笑)
    相変わらずの栞子さんの鈍さも萌えポイントとして健在か(爆)。
    なんだかんだ言ってお似合いなんだよなこのふたり。
    栞子さんもなんだか思わせぶりだし。

    小学校4年生(だったと思う)で初めて学校の図書室に足を踏み入れた頃
    最初に食いついて貪るように読んだのが
    『怪人二十面相』と『怪盗ルパン』のシリーズだった。
    既に内容は何ひとつ覚えていない(爆)けれど
    この話に出てくる鹿山さんやヒトリ書房の店主のように
    自分にとっても最初に推理小説といえるものに触れたのは
    江戸川乱歩だったんだなぁとしみじみと思い出した。
    初心を取り戻す、という意味でもう1回読んでみてもいいかな。

  • 今回は1冊まるごと「江戸川乱歩」
    おもしろい。母と娘が対峙する。
    まるでスターウォーズ ルーク対ダースベイダーのようw

    お話は...
    ビブリア古書堂にもたらされた謎めいた依頼。
    それは江戸川乱歩の膨大なコレクションを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと依頼だった...

    「江戸川乱歩」が残した本、謎に絡めながら、金庫の扉へと迫っていく。
    謎へと迫る中、ヒトリ書房 井上、母、そして大輔さんへの向き合っていく。

    栞子さんと母 智恵子の闘いは緊張感あった。
    栞子さんの前に大きく立ちはだかる越えなくちゃいけない存在として。
    栞子さんの成長を確かめるような振る舞い。

    大輔さんを素直に応援したい!
    必要とし必要とされる2人が幸せな時間を過ごす話は、本に纏わる謎解きと同じくらい読みたい。

    あと「江戸川乱歩」の原作読んだことないんですよね...わたし。
    江戸川乱歩をオマージュしたり原典としたマンガで馴染み深いのですが、まだ読んでない。
    ビブリア読むと、出てくる本を読みたくなります。無性に。

    さて本巻は、母の謎、栞子と大輔さん、大きな余韻を残して終わる。
    次巻早く読みたいな。
    どうやら物語も後半に入っていくようなので結末はどうなるか。


    あとがき...ドラマは観てません。

    • kwosaさん
      desicoさん

      フォローありがとうございます。

      >まるでスターウォーズ ルーク対ダースベイダーのようw

      なるほど。
      暗黒面に引きずら...
      desicoさん

      フォローありがとうございます。

      >まるでスターウォーズ ルーク対ダースベイダーのようw

      なるほど。
      暗黒面に引きずられそうになった栞子さんを大輔がつなぎ止めた、って感じですかね。
      読み終えたばかりなのに、もう次回作が待ち遠しいです。

      乱歩は予習として『孤島の鬼』を読んだのですが、いやあ凄かったですよ。
      いろいろ圧倒されました。

      時々、本棚のぞきにきますね。
      どうぞこれからもよろしくお願いします。
      2013/02/28
    • decoさん
      こちらこそフォローありがとうございます!
      『孤島の鬼』すごいんですね_φ(・_・

      これからよろしくお願いします(ぺこり
      こちらこそフォローありがとうございます!
      『孤島の鬼』すごいんですね_φ(・_・

      これからよろしくお願いします(ぺこり
      2013/02/28
  • シリーズ第4弾。
    シリーズ初めての長編。
    今までは、訪れるお客さんの悩みを解決して来たビブリア古書堂だったが、今回は大きなお屋敷に呼ばれ、江戸川乱歩の希少古書を引き取らせる代わりに、開かずの金庫を開けることを条件とされる。
    作風は今までの人のちょっとした行動から、謎を解いていたものとは異なり、今回は結構本格的なミステリー仕掛け。
    敵対していたと思われていたヒトリ古書店の井上とも関係が修復し、これまで行方不明だった栞子の母もガッツリ絡んでくる。
    内容は終始、乱歩の本に関することで、子供の頃から怪人二十面相を読んでいるものには、堪らない内容。
    人間椅子とか、子供心にすっごいドキドキしたタイプ。
    母とのわだかまりも、少し溶け、この先は大きく物語が動くのかなぁ。

  • 江戸川乱歩の知識があったらもっと楽しめるのにな~~と!本をネタにした本は大好きなんだけど、原作を読もうとしないのは情けない!頼むから「少年探偵団」とか「怪人二十面相」とかは読みたい!どなたかご一緒しませんか。(笑)

    タイトルの「二つの顔」には色々な意味が含まれているなあと思いました。鹿山明さんしかり、智恵子さんしかり、井上さんしかり。

    みんな好きな人には甘いのね。その形が不器用だったとしても、いつか報われてほしいな、と思いますが、今回はみんな報われている気がします。

    大輔くんはよく押した!いつまでももだもだするような関係でいてほしいのが読者としての感想だけど、大輔くんの奮闘も応援したくなってしまいます(*´ω`)

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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