100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
4.22
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本棚登録 : 10822
感想 : 1383
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061272743

感想・レビュー・書評

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  • 圧倒的に大人向けの絵本だと思います。
    初めて読んだのは結婚する前で、わたしも白い猫をみつけて共に人生を歩みたい、と思ったものでした。
    絵本を読んで泣いたのはあれが初めてだったと思います。
    何度も何度も読んだのに、今読んでもまた泣きそうになってしまう。
    すごいパワーのある話です。

    愛を知らずして生きていくことの虚しさと
    人生における愛のなんたるかを
    この本は愛ということばも使わずに教えてくれます。

    わたしの一生手元に置いておくつもりの本です。

  • 100万回死んで、100万回生きたねこ。
    彼はあるとき白いねこと出会う。
    それこそが本当の人生の始まりだった・・・。

    物語の結末部分、
    自分も最期をこんな風に迎えることができたらと思います。
    大好きな絵本です。

  • 能登半島での地震、羽田空港での航空機の衝突、新年早々に想像もしえない出来事や訃報が立て続けに起こった、この3日間。

    テレビを消し、妻と共に、この本を読みました。小さい頃に誰もが一度は手にするであろうこの本。

    改めて読んでみると、とても奥深く、心に残る内容です。

    百万回生きる猫。猫が死ぬたび、その都度飼い主は悲しむけれど、猫自身は何度も生き返るからか、どこか達観しているような様子。

    そんな猫がある日出会う「白い猫」。

    白い猫との出会いによって、百万回生きたこの猫は、愛、喜び、悲しみを知り、本当の意味で生きていくことが出来たのだと、思います。

    改めて生きる、ということを考えさせられました。

    2024年が全ての人にとって素晴らしい年になるよう、心から願います。

  • 子供の頃に読んで以来、久しぶりに手に取った。
    幼い頃は猫の顔が怖かったのだけど、今見ると凛々しいけどかわいい。
    猫がどうして最後は生き返らなかったのか。
    人生に満足して生ききったからかな。
    愛されるよりも愛する方が、人生では幸せなのかな。
    何度も生きない人間の一生も、嫌々生きていることから抜け出して自分の人生を選び取ってこそ、生きていると言えるのかなと思った。

  • 有名だけど読んだことがなかった絵本。
    自分のことが大好きで、飼い主に愛情を持ったことがない猫は100万回生まれ変わった。100万回目
    に生まれ変わった時に、初めて最愛のパートナーとの出会い、そして別れを経験する。
    猫はどう乗り越えたか。

    誰もが経験する大切な人との別れ。
    出会った瞬間から別れのカウントダウンが始まっていることを思い知らされた。
    悲しい物語。

  • どうして最後生き返らなかったの?

    高校生との会話です。
    ちょっと絵本ひ解説が必要だったようで大丈夫かな。読解力は、受け止め方が豊なのかしら、私の説明がまずかったのかしら大丈夫なのかしらドキドキしました。
    素直に質問をしてきてくれた感性を大事にしなければと思って説明しました。ちょっと内心焦りましたけど。
    個人的にはこの絵本大好きです。佐野洋子さんの絵本はあたたかい。

  • 悲しい でも これでいい




  • ネコみたいなオンナに取られた彼(大学生の頃の)が、何かのときに「オレが大好きな絵本」ってプレゼントしてくれました。
    「なんだよ、結局ネコが好きなんじゃん?」って、今気がついたけど。笑

    言わずと知れた、名作絵本。
    オトナになればなるほど、味わい深いんじゃないかな。
    ネタバレになるから、詳しくは書けないけれど、生きる真理をついてると思います。大切な存在がいることの幸福よ。

    There is only one happiness in this life, to love and be loved.

  • 輪廻転生の中で、愛情などが生まれていく。哲学的な要素が強い作品。読むたびに、感想が変わることが印象的な、唯一無二の作品。

  • 誰かに好きになってもらう、大切にしてもらうことよりも誰かを好きになって大切にしたいと思うことの方が、その人の人生に「与える」ことが大きいのだと思った。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐野洋子の作品

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