- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061316508
感想・レビュー・書評
-
処女作『限りなく透明に近いブルー』の続編に位置付けられている作品。前作を読んでいる人といない人では、作品に対する向き合い方が違うと思う。 これは、前作で主人公が作り上げた都市なのか。それを繋ぐのは“具現化された恐怖”と“鏡”と、その鏡に映し出された“己”なのか。舞台が変わる度に見せる文章の緻密さが、まるでフォーカスレンズのようだ。その都市の人物の心境や、雰囲気や、それまでの生活は掴めるものの、それはただの1つの人物。壊されるのを待っている、分かっているかのような人物。そんな人物を壊さない理由なんてないだろう。そんなラスト。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作品として構築されていったものが破壊されていく。
衝撃は大きかったが、楽しむことはできなかった。 -
昔、衝撃を受けた本
-
最近の作品に比べると切れ味がない。
-
---
-
マイファースト、村上本。
なんでこれだったんだろう… -
群衆と個人の比較。
個人というのは、他者を通じてしかわからないということを痛感。 -
彼の作品はエネルギーに圧倒されることが多いけど、これは自分の中にエネルギーがくすぶって処理に困った。でも好きなんだわ。
-
村上龍作品で、唯一好きなのがこれ。
小さな滲みから始まった破壊願望が、惨状へと変わる様は圧巻。 -
祭りの喧噪、リノリウムの床。