海の向こうで戦争が始まる

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1372
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061316508

感想・レビュー・書評

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  • 処女作『限りなく透明に近いブルー』の続編に位置付けられている作品。前作を読んでいる人といない人では、作品に対する向き合い方が違うと思う。 これは、前作で主人公が作り上げた都市なのか。それを繋ぐのは“具現化された恐怖”と“鏡”と、その鏡に映し出された“己”なのか。舞台が変わる度に見せる文章の緻密さが、まるでフォーカスレンズのようだ。その都市の人物の心境や、雰囲気や、それまでの生活は掴めるものの、それはただの1つの人物。壊されるのを待っている、分かっているかのような人物。そんな人物を壊さない理由なんてないだろう。そんなラスト。

  • 作品として構築されていったものが破壊されていく。
    衝撃は大きかったが、楽しむことはできなかった。

  • 昔、衝撃を受けた本

  • 最近の作品に比べると切れ味がない。

  • ---

  • マイファースト、村上本。
    なんでこれだったんだろう…

  • 群衆と個人の比較。
    個人というのは、他者を通じてしかわからないということを痛感。

  • 彼の作品はエネルギーに圧倒されることが多いけど、これは自分の中にエネルギーがくすぶって処理に困った。でも好きなんだわ。

  • 村上龍作品で、唯一好きなのがこれ。
    小さな滲みから始まった破壊願望が、惨状へと変わる様は圧巻。

  • 祭りの喧噪、リノリウムの床。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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