- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061317772
感想・レビュー・書評
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デビュー作。青春って理不尽で楽しい。
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11/21
村上春樹のデビュー作、青春小説。
僕と、屈託をかかえる鼠と介抱した女の子とのふれあいを描く。
強い人間なんてどこにもいやしない。強い振りの出来る人間がいるだけさ。
軽薄なラジオDJ。孤独で、攻撃的なデレクハートフィールド、「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか。」。僕と鼠を見守るジェイ。天の啓示をえるために大学にきた自殺した3番目の女の子。 -
村上春樹はもともと苦手ですが、薄い本なので読んでみました。デビュー作と書いてありました。
東京の大学生が夏休みに帰省中の話。特に何かを伝えたいという小説ではないようです。
村上の小説がなぜ嫌いか考えてみました。現実味がなく、つまり妄想でしかなく、登場人物の誰にも感情移入できないからだと分かりました。
どことなく翻訳したような文章で、外国で人気があるのは理解できる気がします。 -
何故本ばかり読む?
フローベルがもう死んじまった人間だからさ。
生きている作家の本は読まない?
生きてる作家になんてなんの価値もないよ。
何故?
死んだ作家に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだ。
⬆︎ノルウェイの森に似てる。
時の洗礼を受けていない本に読む価値はない。そうだろ?
会話の掛け合いがすごい気持ちいい。
そっけなくて短い言葉の掛け合い。
伊坂幸太郎はこの人に影響されてるのかな?
風景描画も気持ちいい。 -
ちょっとモタついた。
自分の頭がついていかないのか…
また時間を置いて読み直すかな? -
何処かの書評で触れられていたのを契機に再読、★2.5かなぁ。
当方が本作を手にしたのは作家が巨大な存在になった後だけに、本作が世に出た際の衝撃は正直よく分からんのですが、あくまで予備知識無しに単品で読むと、何かがある感じだが、ピカ一の出来とは思えない。
作家自身の模索段階のような印象、あと何作か読みたいかな?ってところかな。
でも冒頭といい、心に引っかかるフレーズが多いことには同意です。 -
ビールが美味しいことと恋人がいるほうが人生楽しいということを再確認させられた(浅
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最初の衝撃。
すべてはここから始まりました。
これを読んでいなかったら、人生は今とは違うことになっていたと言い切れます。それぐらい僕にとっては、この本との出会いがターニングポイントであり、僕の読書世界が広がったキッカケの一冊。初読は10年以上前だが、今まで20回以上読み返したと自信を持って言える本。
冒頭の入り、文体、題材、行間センス。すべてがツボ。
存在に感謝。村上春樹氏29歳の時のセンスに感謝。
いつ読んでも、青春時代の想いを思い出させてくれる。
そしてビールが飲みたくなる。
余談ですが、この本のペーパーブック版(英語版)も以前に購入しましたが、いまだ手つけずです・・。 -
僕が帰省した1970年の夏の話。
羊をめぐる冒険を読んで、鼠と僕の会話がどんなんだったかな?と聞きたくなって再読。
10年位前に読んだ時よりは、話の輪郭がくっきりと感じられた。
失われゆくものの話。
この独特の文章は好きだけど、話的には男性向けなのかな、と思います。