- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061388376
感想・レビュー・書評
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わたしは知っている。
わたしがこの高校でいちばん美しい、
いちばん綺麗な女の子だということを——。
あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ生物研究部員。そんな彼女の前に突然、“未来人”が現れて——。
文学界の巨匠・筒井康隆が本気で挑む、これぞライトノベル。
21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビアンカはなんか涼宮ハルヒの匂いがする、ただし、別のベクトルの。こんな異色なラノベはおそらく今後でないんだろう。
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第一印象は「何だこれ?」って感じ。
後書きで普通のラノベかメタラノベどちらかの読み方で読んで欲しいと書いてありますが、これを普通のラノベとしてどう読めばいいんだろう。ラノベ的要素を抽出した上で、一見ラノベ的でそれでいてラノベじゃない物語を構築していると言う点では見るべきところもある。でもシニカルに過ぎると思う。 -
ラノベといえばラノベだけれど、それ以上に筒井康隆としか言いようがなく、さすがに昔のような突拍子もないアイデアこそ出てこなかったものの、じゅうぶんに楽しめる作品だった。ハルヒのようなセリフにもニヤリとさせられたけれど、ウブメ効果には笑った。
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女の子が可愛かった。続きも出て欲しいな。
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今更ながら読んでみたものの、なんとも評価しづらい一方批評は捗る作品。
おそらく筒井康隆なりにラノベというものを解体して、自分流に組み直したのだろう。
さすがに文章には古臭いところがあるが、高齢でそれに挑んだメンタルやバイタリティは尊敬に値する。
しかし上がってきたものはどぎつすぎて普通に読めるものではないし、かといって現代風刺、メタ物として見るとさほど優れているとも思えない。
両方の読み方ができる、というよりはどっちの読み方をしてもつまらないものになってしまっている。
なんとなく「ラノベってこういうものなんだろう?」「たぶんおまえらはこういうのが好きなんだろう?」と考えて書いたもののピントがずれてしまっているという印象を受けた。
いろいろなものの認識が歪められているように見えて、少し気分が悪かった。