- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061820272
作品紹介・あらすじ
マレー半島を訪れた推理作家・有栖川有栖と臨床犯罪学者・火村英生を待ち受ける「目張り密室」殺人事件!外部へと通じるあらゆる隙間をテープで封印されたトレーラーハウス内の死体。この「完璧な密室」の謎を火村の推理は見事切り伏せられるのか?真正面から「本格」に挑んだ、これぞ有栖川本格の金字塔。
感想・レビュー・書評
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「合理も極まれば狂気に接近する」
最近私の中で作家アリスシリーズが再燃しているので、その中でも大好きな『マレー鉄道の謎』を2年ぶりくらいに再読。
火村とアリスが日本を飛び出し、旅先・マレーシアでの謎解きが描かれる。
この作品の一番好きなところは、アリスのサムライ・イングリッシュ。
英語が全然できない私が言うのもなんだけど、これが本当にかわいい。
あくまでアリスの視点で話が進むから、英語の会話になるとちょくちょく「××××(聞き取り不能)」になるのも面白すぎる。
そんなユーモアを挟みつつも、ここはやっぱり本格ミステリ。再読とはいえ結末は忘れていたので、ドキドキしながら読めた。
特に、最後、火村が犯人を追い詰めるシーンの緊迫感はすごい。手に汗握る、とはまさにこのことだと思う。
謎解きの面白さはもちろん、流暢な英語で渡り合う火村とサムライ・イングリッシュで頑張るアリス、火村とアリスの友だち思いな一面も見られて、私にとってはてんこもりな一冊。
今まで図書館で借りて読んでいたけど、大好きだから自分でも買おうかと思う。
長編を読みたい気分なので、次は『乱鴉の島』を読む予定!
2022.1.22 読了(再読)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長編シリーズ。それも密室殺人。蛍が気になります。
最初の方はダレてたけど事件がおきると面白いくて夢中で読みました。人の欲とは恐ろしい…その欲により何人の人が犠牲になったんだろう… -
火村英生。旅先で連続殺人事件に遭遇する。帰国のせまるなかのタイムトライアル。
C0293 -
舞台はマレーシア。
登場人物が特別多いわけではないけれど、カタカナの人名・地名は苦手だし…とか思いながら読んだけれど、意外と、複雑で分かりにくかった、という印象はなかった。
火村さんが英語堪能なのは分かったけど、アリスも、一般的な日本人のレベルとしては出来るほうだと思うけれど。
日常会話以上のレベルで話せてると思う。
基本、アリスの一人称だから、会話で彼が聞き取れないところは、「××××」で伏せられてるのが、なるほど、て感じだった。 -
休暇でマレーシアに行った2人が出くわした殺人事件。
まったく予想がつかなくてモヤモヤしていた所でまさかの謎解き結果。
そう来たか、火村先生。
He doesn't miss a trick!
Picture star!