- Amazon.co.jp ・本 (636ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061820333
感想・レビュー・書評
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……いいんですかこれ?(笑) これ使ったらなんでもありじゃないのー! と思ってしまったのは私だけなんでしょうか。いや、読み応えはあるし面白かったけどさあ。まさかすべてが○○○でって……。
ただ「塗仏の宴 宴の支度」でてんでばらばらに繰り広げられた大風呂敷の数々が繋がっていくのは圧巻ですね。シリーズ各前作との繋がりも見逃せず、おろそかにはできないぞ。シリーズ物としての面白さは充分だったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
十分に面白いけど、ミステリ小説のストーリーとしてはシリーズ中で最も強引というか、特殊な人物が多すぎてインフレ気味に感じた。
ただ、このシリーズはリアルな社会問題とも絡めつつ様々な人文科学的視点から妖怪の正体や特徴が語られるところが最も面白く、本作は特に妖怪研究家の多々良氏が登場することによって妖怪談義に深みが増しているのが良かった。妖怪は架空の生き物(?)だけど、人間社会との関係性において現実の生き物と同じように重要な研究対象になるんですねぇ。 -
再読。村が一つ消えたという導入がホラーや土着サスペンスのようで秀逸だと思う。再読なのにワクワクした。
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オールスターの後編、楽しめました!
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「世のため」も暴走すれば悪趣味な娯楽。気功、練丹、風水、民間宗教、占いに研修会――それぞれに怪しげな役者をよくぞここまで集めたものだぁ、おっしゃるとおり「百鬼夜行」お祭りだ。
ここにきてまで姑獲鳥までを引きずっているとは…といってもこのシリーズはわずか2年ぐらいの間に起こった事件なのだなあ。末恐ろしい人物も登場。
記憶、意識、家族、制度と自分。ルール・マナー化し、逸脱は法律や村八分で罰する、が過剰化の今、少子化・孤立化は防衛本能のためなのかな。
滅びるも栄えるも、役者が変わっての単なる繰り返し、過剰深刻は虚 -
ちゃんと教えておいたのに。
京極堂の過去が少し明らかになるお話。事件が収束していく感じがたまらなかった。再読だけれど、以前とは違う箇所が気になりました。それと、以前は私、に気づくのが遅かった事を思い出した。あと京極堂と多々良君の話が難しいな相変わらず。これは以前もそうでしたね。