V.T.R. (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1741
感想 : 311
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827042

感想・レビュー・書評

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  • 「スロウハイツの神様」の作中に登場した、小説家のチヨダコーキのデビュー作がこの作品とのこと。同じく作中の脚本家でスローハイツのオーナーでもある赤羽環が愛してやまない作品でもあり、これが実際に読めるなんて嬉しいなと思い手にとりました。
    内容は、主人公のティーとその彼女であったアールのお話、ともにマーダーの認定を受けているが恋人関係は3年前に破綻していた…久しぶりのアールからの連絡を受けて、別れていた間に何があったのか…ティーは知人、友人にアールのことをたずねてあるく…。
    スローリー的には引き込まれることもなかったかな…ラストはちょっと意外な展開になってはいたけれど、もう一度読みたいかといえば微妙な感じ…。この作品、解説とか装丁とか文庫本なら別の楽しみもあったようですね…図書館で借りたので、ノベルになってしまいちょっと残念に感じました。

  • スロウハイツの神様からのスピンオフ全編通じて起伏が無い。ラストにもあまり衝撃が…

  • チヨダコーキはこういう感じか
    少し通り過ぎたかもな

  • 読みやすくてあっという間に読み終わってしまいました。
    どんな結末だろうかと、終わりに近づくにつれて思いながら読み進めていましたが、最後はびっくり!
    スロウハイツの神様を読んだ後だったので、チヨダ・コーキのデビュー作を読めた嬉しさも。

  • チヨダ・コーキの作品。
    読みやすくって素敵な作品でした

  • スロウハイツの神様の後に読んだので、チヨダ・コーキの脆さと、優しさと深さがひしひしと迫ってきた。
    ラストは衝撃的だし、そちらのショックさが読後感を占めるけど、登場人物の性格の奥行きがすごい。
    表紙がとても素敵で読む前からテンション上がった!!

  • KL 2021.7.11-2021.7.13
    チヨダコーキのデビュー作。
    文庫版に環の解説があるらしいので、ノベルスで残念だった。
    ところで、ネタバレ感想はネタバレボタン押しましょう。

  •  オススメの通り、スロウハイツの神様を読んだ後に読みました。チヨダ・コーキのデビュー作だから、拙いところを出していると思うと凄いです。
    何となく正体が分かってしまったけど、アールが頑張っていた理由が切ない。二人が別れた理由とか分からないところがあるのも、あえてなのか?
    最後、トランス・ハイのメチャクチャな様まで書いてほしかった。

  • 辻村深月さんの文章とはまた違う、チヨダコーキの文章だった。赤羽環が最後の解説を書いてる所まで世界観を壊していないのが、最高に良くて面白い。
    「スロウハイツの神様」を読んでからこのV.T.Rを読んだが、チヨダコーキの本は想像と違ったものだった。この物語をあのチヨダコーキが書いているのかと思うと更にチヨダコーキのことを好きになれた。

    非現実的な日常なはずなのに、何故か現実味を感じる世界。この世界が今までにない感覚をもたらした。

    ただ、読解力の問題なのか最後の伏線回収の理解が難しいかった。Tがトランスハイなのは分かったのだが色々な点での疑問や、解決されなかった謎などスルーできない部分が多く、自分は不完燃焼感が強かった。

    アールが死んだ。1番の衝撃だった。
    私はアールはどんな考えでどう変化していったのか、を後に知れると信じ。期待をもちつつ、読み進めていた。
    だからこそ、もっとアールの考えだったりやってきた事の詳細が知りたかったなぁと、そう思った。


    これ、アニメしたら、絶対みたい。

  • 初めはどういう話かあまり分からずに単に読み進めていただけだった。ただ、ラストに本文中にでてきた「トランス・ハイ」が主人公ということがわかった。そこは驚いた。けど、友達のSの目を奪ったのもトランス・ハイだしJの父を殺し母の耳を飛ばしたのもトランス・ハイだ。女は殺さない。どんだけ痛めてつけても。手下は女を殺す。ってことは、主人公がSやJの家族をやったってことか?でも、Jの家族はJが小さい時だったから、年齢層は誰も分からないけど主人公とJが同年代だったら、そのトランス・ハイと主人公が一致しない。主人公の親がやったのか?あと、主人公へいつも入金してくれる「キディちゃん」ずっと女の子と思って読み進めてたらラストに日焼けをした屈強な男。と書いてあった。それをふまえて前半へ戻ると、キディちゃんの事が書かれた少し後に「テッドが助けた殴られてボロボロになった女の子の姿を、何故か一瞬連想した」と書いてある。これは、キディちゃんがやったことと想像させるためか(テッドは情報屋)?アールが自分の身体を売ったり女の子を集めて売春宿をした理由は?そこら辺にもやもやを感じてしまった。全体の物語内容としては中の上って感じ。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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