V.T.R. (講談社ノベルス)

著者 : 辻村深月

• 講談社 (2010年2月5日発売)

感想・レビュー・書評

[みりん☆さんの感想 · 2014年8月19日]

文庫化されたので、そっちも買いなおしたのでレビューはそちらで！

[IMO-YAROUさんの感想 · 2014年8月17日]

作中作だけあって鋭いところは鋭く、粗いところは粗くって感じです。

[青くじらさんの感想 · 2014年7月28日]

スロウハイツの神様、架空作家のデビュー作なので作風が全然違った。
絵は素晴らしくライトノベルで中身は凄く……物足りない感じ。
というかなんか、主人公がチャラ男のチャラ思考なのに一途っぽいようなもやもや擦る感じ。
ダークヒーローにしてはなよなよしてるので、個人的には最低男のくくりに入れておきます、主人公を。

なんか、不思議な感じ。
はまらないけど心に来る感じでした。

[及川さんの感想 · 2014年7月22日]

辻村深月『V.T.R.』を読了。

辻村深月が、『スロウハイツの神様』に登場している作家チヨダ・コーキのデビュー作を発売したもの。

さて、色々レビューを見てみると、「物足りない」といったものや「ライトノベルみたい」といった意見が目立つ。

しかし考えてみて欲しい。これはチヨダ・コーキのデビュー作である。その時コーキは高校２年生。ライトノベルのようでも当たり前だ。

さらに物足りないといった点は、あの世界で続編が出る可能性もあったと考えられる。あるいは意図的に、これからというところで終わらせたのかもしれない。

それに辻村深月はあれほどの作品を書ける力を持っている。作中作も、チヨダ・コーキのデビュー作ということでなければもっとすごいものが書けていただろう。

つまり本作は「プロになる以前の高校２年生のコーキが書いたもの」として読んだ方が楽しめる作品なのである。

[さなさんの感想 · 2014年4月27日]

チヨダコーキについて何も知らないまま読んで、一気に引き込まれました。
これがベストセラーを獲れるかと言われるとしっかり肯定はできません。それでも、心を奪う何かはありました。
辻村深月が好きなひとは普段の作品との違いに驚かれるかと思います。あくまでもこれは、チヨダコーキの作品なのです。

[紫人さんの感想 · 2014年4月14日]

最終的にはTが犯人だったけど、残忍さのなかにもちゃんと愛っていうのはあったんだなぁと。最後はちょっと切なかった

[にーさんの感想 · 2014年3月18日]

まあ、ラノベって感じしたけど、ラノベあんま読んだことないから分からないですすみません。
あまり馴染めなくて、じっくりとは読まなかった。

[かまかまさんの感想 · 2014年3月4日]

「スローハイツの神様」の中に出てくるチヨダコーキの小説。ラノベ作家のデヴュー作という体裁。

[ぽにょと小林聡美の中間さんの感想 · 2013年12月21日]

これが、チヨダコーキのデビュー作か。

いつもの辻村深月っぽさとは全然違う感じ。最後のどんでん返しはあるけれど、コミカルな感じとか複雑な設定とか。

テンポ良く読み進められて、引き込まれて行ったけど、終わり方はやや唐突な感じがした。読解力が足りないのかRの行動の動機もいまいちわからないまま。。

でも、このわからなさ、がいいのかもしれない。スロウハイツの神様で、環がチヨダコーキの作品に救われたように、読む人がその人にとっての意味を読み取ったり、与えたりしながら救われて行くものと思えば。

個人的には設定の込み入った感じが冲方丁の初期の作品を思い出させるなぁと。

[さらさんの感想 · 2013年12月2日]

チヨダ・コーキのデビュー作。スロウハイツの住人達はこれを読んだのね～と思いながら、正直期待していなかったのですが、どうして、どうして面白かったです。設定が面白く、次どうなるのかなぁと結局一気に読まされてしまいました。そして、やられ方は　やっぱり辻村さんという気がしました。　そして、この腑に落ちない感じを残したのは、作者がチヨダ・コーキだからなのでしょうか。

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ！』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」