V.T.R. (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.28
  • (77)
  • (183)
  • (323)
  • (96)
  • (23)
本棚登録 : 1738
感想 : 311
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827042

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ティーが語るアールへの愛の物語。殺し屋『トランスハイ」へのすっきりしない感じは最後まで残る。

  • 文庫化した、ということで図書館で借りてみました。文庫本のほうを借りたつもりがラノベのほうだった。

    内容としては、チヨダコーキのデビュー作ならもっと殺伐として人殺しが行われているのかなと想像していたので、そういう意味では予想と違った。
    文章の中の視点がばらけているような気もして少し読みにくい感じがしました。

    ただ、ラストは「あぁやっぱり辻村さんだな」っていうオチの付け方でした。
    不明点は多いし、これで中高生あたりに指示されてたのかなぁ?と思ってしまう感じ。

  • チヨダコーキの作品という体で出された本。奥付もこだわっている。

    話の内容はちょっとがっかり。
    なんでRはトランスハイのやつらを倒しまくっていたのだろう。
    Tに対する独占欲?
    なんとなくRは極端なことしかできない子なんだろうなあと思った。だから、Tが完璧に自分のヒモになるように収入源を潰していったとか。

    そしてトランスハイはなぜ女性を殺さないのか。
    そこが見えなかった。
    トラウマってわけでもなさそうだし。

    どんでん返しだけど、予想できる範囲。
    チヨダコーキのデビュー作にしては物足りない。というか、この話に深い意味とかはなくて、ただのよく練られたラノベにしかなっていない。

  • さすがチヨダコーキ著だけあって、普段の辻村さんとは違う印象を受けました。
    あまり心情に寄った視点もなかったように思います。

  • やはりな、と思う人物がキーパーソン「トランスハイ」でした。さほど意外性はないものの、こういう作品もかけるんだなと感心。

  • 辻村さんが作った「チヨダ・コーキ」が書いたデビュー作。
    さらっと読める。
    何も考えずに読んでたけど、やっぱきたな。辻村お得意のドンデン返し。
    やっぱこれがないと辻村作品じゃないでしょ。

    端々には伏線がきっちり張られてたんだけどね。

    今回は特に感情移入することなかったから、たぶん簡単に読めたんだろうな。

  • 『スロウハイツの神様』の作品内に出てくる作家チヨダ・コーキが書いた、という設定の小説。

    期待はずれっていう口コミを見たことがあったので、あまり期待していなかったけれど、おもしろかった!
    ハードボイルドものってあまり読んだことなかったし、好きではないけれど、ミステリっぽい要素がからんでいて悪くなかった。
    でも、確かにチヨダ・コーキの作品で、すごく人を惹きつけて…っていうのとはちょっと違うかも…と思ってしまった。
    しかも、この作品を受けて大量殺人が起きたっていう設定。
    それにしては殺人の描写もないし…説得力がちょっとないかなぁ。

    でも、あくまでおまけとして楽しむ分には十分。

  • スロウハイツ読了してから借りたけど、正直読まなくてよかった作品かも

  • スロウハイツの神様のスピノオフでチヨダコーキのデビュー作。他の辻村さんの感情描写が丁寧な作風と異なり、本当にライトノベル。なんでアールがそんな行動をとったのかとか読み返してみてもいろいろ理解できなかった。
    スロウハイツでのチヨダコーキの作品は山田悠介さん的なグロさがあるイメージだったので、ちょっと違う想像だったんだな思った。

  • 「スロウハイツの神様」で登場するチヨダ・コーキの作品「V.T.R」。スロウハイツの神様は忘れて読むのが正解でしょうか。作品としては深みはないもののサラッと読めて面白かったです。

    秘密を知る者、知らない者、それぞれの間で絶妙な、微妙なバランスが保たれている。知らなければどうってことないのに、知ってしまうと見過ごすことが出来ない。何かが変わらざるを得ない。アールやJの様には決してなれない自分の弱さみたいなものを感じました。

全311件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×