愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.88
  • (401)
  • (302)
  • (459)
  • (24)
  • (11)
本棚登録 : 3523
感想 : 236
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061847392

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鈴原冬二の言う、自然本来の弱肉強食社会に戻す。というのは、
    なるほど。と思ってしまった。
    そして、ちょっと落ち込んだ。
    知人は、作者は冬二を支持しているのではなく、「こういう人に騙されるなよ。」というメッセージなんじゃないかな。と言っていた。

    書かれた年代が、若干古いためか、
    今の時代に書かれたら少し違った形になるのかな。と思った。
    細かい部分で、Web2.0のネットとか。

  • トウジ、まだ俺には残ってるかな?

  • 世界的な金融危機のニュースを見て本書を思い出しました。世界同時不況、人心の荒廃と社会の混乱、政権交代しても変わらない状況・・・。あたかも村上龍が現在を予言していたかのように思えます。内容や表現については賛否両論あるかもしれませんし、実際に自分が本書と同じ社会に放り込まれたら生き残れるとは思えませんが、読み物としては抜群に面白いです。

  • 単身赴任の中、自宅の断捨離対象になった。
    学生時代から村上龍にはまっていた。
    シュミレーションの凄さ、曖昧さについての記述が印象的であった。
    もうよう読まないと思い、断捨離。 111009

  • 映画化の話はどうなったの?

  • どういう経験があればトウジを造形できるのだろう?別の本を探しにいって在庫切れだったので、偶然手にした一冊だったが、時間を忘れて読ませてくれた。

  • 比較的、本を読むスピードが早い僕にしては、時間がかかった一冊。主人公:鈴原冬二に対してのアンチテーゼを自分の中で打ち出しながら、読んでいかないと危険だね。洗脳されそう。過激な論説でも、大衆にわかりやすく、また自信満々に表現されると、甘美なものに感じられる。それが、現在の石原都政にも通ずるものがあるんじゃないかな。菅さんにはできない芸当。
    話がちょっと、脱線したけど、下巻がどのような展開を見せるのかが楽しみ。ただ、間に一冊挟んでからにしよう。

  • これをドラマでやるとしたら、トウジって誰が似合うんだろう…。カリスマって、才能というか運命だなあと。経済や政治情勢については難しくてついていくのがつらかったけど、純粋に面白い話。

  • リアル高二病の頃に読んでド真ん中だった小説。人格形成に少なからぬ悪影響があったのではないかってくらい。
    これと同じくらい衝撃あったのは今朝書いた漫画版ナウシカと、あとはローマ人の物語くらいしかない。

    以前読んだときの感想↓
    http://blog.livedoor.jp/froo/archives/50816116.html

  • 宗教 政治の簡単な知識がないと微妙に流れがわからない
    全く知識はなかったが面白かった

全236件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村上龍の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×