遠い太鼓 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061853829

感想・レビュー・書評

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  • イタリアの印象が変わった
    トスカーナには行ってみたくなった

  • 手にしたのは1990年版のぶあっつい単行本。時間のある時、ペラペラ頁を捲り易かった。
    1980年代どん詰まりの時間、ハルキ氏は翻訳、エッセー、そして創作と7面六臂の多面的活躍を実行していた時間。

    日本を離れて、ギリシア・ローマ滞在の四方山話がでるわでるわ。
    ちらちら、フィンランド、オーストリア、英国、一時帰国の日本も入ってくる。
    食べ物、宿泊先とそこの親父と妻、たまに猫も、車、風景。。まさにこれもてんこ盛り。
    いつもながら比喩の宝庫の扉が開けっ放し。
    よくも、まぁ、こんな表現を持ってくるもんだと苦笑したり、仰天したり、くすっときたり。

    イタリア人とギリシャ人の人類学的比較~生物学的に・芸術的に・心理的に・下世話的にあちこちで語っているのがフムフムである。
    だから住んでいる町の国の情勢や倫理観が笑える。you tubeで語られている「明るく、楽しく、何度でも行きたい」イタリアの裏に蠢くそれを語るハルキ氏が太鼓の音のように響き渡って最後まで笑わせる中で考えさせてくれた。

  • ちょうど新婚旅行でギリシャにいる頃に読み始めました。思わず声を出して笑うくらい面白いフレーズがあちこちに出てきて、愚痴っぽいけど全然不快にならない絶妙なバランスで本当に面白かったです。自分の思い出とも相まって、人生で何度も手に取る本になる予感。

  • 小説以外の村上作品を読んだのはこれが初めて。旅行記ということであまり期待していなかったが、面白かった。むしょうにまたヨーロッパに行きたくなった。

  • 今ここにいる過渡的で一時的な僕そのものが、僕の営みそのものが、要するに旅という行為なのではないか、と。
    そして僕は何処にでも行けるし、何処にも行けないのだ。

  • 敢えて(どころが決して?)ギリシャにもイタリアにも行きたいと思わなくなった。
    それでも旅に行きたいと思う、不思議な旅行記。

    ローマでの路駐はかなり興味があるけど。
    ダンスダンスダンスをまた読みたくなる。

  • 旅行記ってあんまり得意じゃないけど、これはすらすら〜と読めた。イタリアへは行かなくてもいっか

  • 普通に読みながらわろてまう。時間が経ってもめちゃくちゃ瑞々しい…

    イタリアの郵便事情がクソで、分厚い文藝春秋はポストに入らないから届いたことがないというところ、なぜかグッとくる。

  • 第38回アワヒニビブリオバトル「笑」出張@もりのみやキューズモールで発表された本です。
    2018.05.23

  • なんだか読んでいてちょっと気が抜ける心地よさがあった。
    自分が旅してるような感じでゆっくり読めた。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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