遠い太鼓 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061853829

感想・レビュー・書評

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  • 途中で飽きてしまった。

  • メルカリ売却

  • 村上春樹のヨーロッパ旅行記。ギリシャとイタリアが中心となる。本人も書いているように、本書には特にお役立ち情報というものはないし、比較文化論を目的としているものでもない。どこに行って、誰と会って、何を食べたという日常のスケッチのようなもので、500ページ以上ある本のほとんどの部分を構成している。それを一気に読ませる筆者の文章力は、本書を執筆している時点で、キャリアの最高点に達しているように思われる。特に食事・ワインについての文章と、イタリアの悪口についての文章(郵便、泥棒、車の故障等まあいろいろある)が、よくもまあこれほど鮮明で生き生きとした文章を書けるなと感心するほど面白く、読ませる。そして最終章「最後に-旅の終わり」の数ページは、個人的には一番深く印象に残っていて、いろいろな折に読み返す文章である。エッセイとしての内容の面白さにおいては、筆者がアメリカに住んでいるときに執筆した「やがて哀しき外国語」の方が、様々な示唆に富んでいるように思われるが、純粋な文章力の極地を味わいたければ、本書を手に取るべきだと言えるだろう。

  • 時代背景は30年ほど前だが、色々な発見があって面白い。ギリシャイタリアに行かれる方は是非。

  • 読み切れなかった。。。

  • 1993年刊行
    2018年 第61刷

    61回も版を重ねるって凄いことだと思う。
    80年代に書かれたものだからか、男尊女卑、差別用語も見られる

  • ヨーロッパ旅行の体験記のような小説です。

    イタリアは、私も2回ほど旅行に行ったことがあるのでわかるのですが、とても劣悪な環境の国でした。ツアー旅行ではなく、個人の自由行動メインであるならトラブルなしで旅行は終えられないです。

    ただしもう一回行きたくなる不思議で魅力があるくにです。

    旅行ガイドブックとは違った視点で有益な情報を得られる本です。

  • イタリアがshitな感じというところと、
    ギリシャの話が面白い ☺︎

  • 遠くから太鼓の音が聞こえてきて、著者は旅に出たらしい。三年間でギリシャ、ローマを移り住み、その間旅行にも度々出ている。船で飛行機で車で。とにかく色々な場所を巡るのですごく読みごたえがある。

    約550ページの間に何度車が故障しただろうか。何度飛行機が飛ばなかっただろうか。何度訪れた旅行先が寒くて特になることがなかっただろうか。
    読んでいる身としては目まぐるしいことこの上なかった。それでも諸々の災難をなんだかのほほんと受け流しながら、楽しんでいるというよりは自然体でいる著者夫婦。静かに、豊かに暮らしている印象で、なんだかとてもいいなと思った。

    ひとつひとつのエピソードが短いので隙間時間用としていたのだが、すらすら読めてしまうおもしろさで結局長時間夢中で読んでしまった。
    著者のエッセイは3冊目だが、もっと読んでみたい。やはり力のある作家先生なのだと思う。

  • 素晴らしすぎる旅行記、またギリシャとイタリアに行きたい

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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