水晶のピラミッド (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (742ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061858411

感想・レビュー・書評

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  • いやあ、長かった。エジプト、タイタニック、アメリカ、日本。古代、近代、現代と時間も場所も行き来するし、謎が絡まるし。一回、ポンプの原理で解決したかと思いきやそうではなかったときには、まだやるのかと思い驚きました。要素が詰め込めれすぎな気もするけれど、それをなんとかねじ伏せて纏め上げているのはすごいと思った。結局、タイタニックと古代エジプトに現れたアビヌスはなんだったんだろうか。瓶詰めの胎児が漏れ出したのだろうか。化物の描写からはイルカ的なものを想像してしまって、アヌビスとズレがでてしまった。ともかく、ものすごい読み応えがあった。

  • 視点はタイタニックの船上、古代エジプト、そして御手洗たちの住む現代のアメリカを忙しく移動する。そこにはそれぞれの物語があり、それだけでも読み応えは十分。

    この小説のキーワードは「ピラミッド」
    ギザのクフ王のピラミッドは、何の目的で作られていたのか!?ということが、ストーリーの中心のテーマとしてある。それに対する斬新な新しいアイデアは、トリックとしてだけでなく一軒の価値がある。
    トリック自体は、視覚的には非常に理解困難で、また非常に複雑。このエピソードは結末には結局不要!?という部分も多々あるが、それがさらにこの物語の現実感や厚みを増している。一気に読める、長編である。

  • 御手洗シリーズ5作目です。
    今回はレオナがかなり目だっています。
    前半にある前置きというか昔話が結構長いので、事件が起こる前に疲れてしまう人もいるかもしれません。
    ですが、雰囲気は凄いです。
    派手で大がかりな事件が水晶のピラミッドで起こるのですが、これがまた不可解な謎なんです。
    島田先生の頭の中はどうなっているのでしょうか。
    そして、いつもと同じく御手洗が出てきて解決となります。
    ピラミッドの薀蓄は非常に勉強になりました。

  • この本で人を殴ったら、
    絶対に昏倒させられると思う(笑)

  • 長!!!(^ω^*)
    でもそれを感じさせない文章なのでホントすごいよ荘司!!

  • ほんとに部屋の見取り図だけは勘弁してください。読むのが大変でした。レオナと石岡の会話に爆笑。

  • 御手洗潔モノ第5弾。再現されたピラミッドの中、地上30mの密室で溺死した謎を追う。タイタニックと古代エジプトの逸話を雰囲気づくりにちりばめ、大がかりなトリックで話をまとめた。はずだったが、宙ぶらりんのままの伏線やただの雰囲気づくりに終わった話などが多くて、ムダに伸ばして散漫な感じも。密室の謎もちょっと反則的な気が。でも、700ページ超の長さを気にさせず一気に読ませられる。面白いことは間違いない。

  • 最初のエジプトやタイタニックの話が必要だったのが甚だ疑問。その辺を端折って、もっとシンプルな作りだったら評価は上がっていたかもしれないです。

  • 御手洗氏はやっぱトリックが難しい・・・
    これも頑張って首をかしげながら読みましたー。

  • 最後、読めそうなんだけどやっぱり驚いちゃう。うーん、やっぱりすごいなぁ…。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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