赤い指

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135269

感想・レビュー・書評

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  • そうなるわな

  • 暖かい家庭を作った人間は、死ぬ時もそのように送り出してもらえる。
    無駄足をどれだけ踏んだかで、捜査の結果が変わってくる。

    「高齢化社会」という問題を扱った小説です。家族の絆よりも、刑事の推察に感想しました。容疑者の向かいの家に聞き込みに行った際、容疑者のことだけでなく周辺の住民の様子も聞きました。それにより、容疑者の不利益を少しでも軽減させようという、正に「プロ」の仕事です。

    高齢者が登場する小説を読むと、自然と「死」について考えさせられます。少なくとも、社会に必要とされなくなった時は、自分の身の振り方を考えなければなりません。今でも社会に必要とされる程、尊大な人間ではありませんが。

    「何のために生きてるのか。」難しい質問ですね。

  • ④/63

  • 昭夫、八重子、直己には苛立ちましたが、反面家族は大切にしなくてはと改めて思った作品でした。自分のことに精一杯になっている自分を見つめ直さなければ…。過ちをしたらやはり隠さず正直に謝る事が大切としみじみ思いました。加賀の家族の思い方もなかなか複雑でした。普通の人に見えても家庭のなかではそれぞれの悩みがある。それを抱えて生きている。みたいな意味のことを言っていた加賀の言葉も印象的でした。

  • 2015.06.11

  • この作にも将棋がでてくる。

  • 2015.1.20読了
    加賀作品は、1作ごとに作風が異なる。これは、加賀の家族の話もあり、犯人家族の歪んだ家族愛の話もあり。
    やっぱり何か悪さをした時は、誤魔化すことよりも正直になるのが1番だろうなと思う。おばあちゃんの家族愛。気づかない息子。さらに責任逃れする孫。どこかに修整できる所はあった筈なのに、家族故に歪み続けた結末。悲しいなぁ。

  • 14/12/1

    嫁姑問題、息子のいじめ問題から目を逸らし、自宅に帰ろうとしないサラリーマン。妻からの連絡で家に帰ると庭には幼女の死体が...
    これ読んだことあったんだけど、もう一度読めた。最低な夫と妻と息子。苦しいなぁ。

  • この作品は「悪意」に続き、加賀恭一郎シリーズの一冊でしたが、あまり期待していなかったのが良かったのか?結構な秀作でした!
    あまり意外性はない殺人事件を題材に物語は進んでいくのですが、最後の最後で意外性のある結末に、さすがは東野圭吾と思わず唸りたくなる内容の作品でした。
    スムーズには終わるはずはないと思っていたのですが、ちょっと予想外の結末でしたね!そうきたか!という感じでした。
    加賀恭一郎シリーズもなかなか面白いですね。

  • 息子の罪を自分の母(認知症と思われる)に負わせてしまう主人公。いつも、家族の問題から目を背けて逃げてきた事で家族は崩壊し、本質が見えなくなってしまった。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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