モダンタイムス (Morning NOVELS)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150736

感想・レビュー・書評

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  • 何度目か分からないけれど、少なくとも5年ぶりの再読。

    中学2年生のわたしが初めて出会った伊坂幸太郎作品。興味関心の方向性に多大な影響を受けてるな〜と読み返すたびに感じる。
    でも社会人になって、システムに組み込まれてから、読み返すと、学生時代に漠然と怖いと感じたシーンが「まぁあるよなぁ…」と思ったり、思わぬフレーズに勇気をもらったり。
    再読するたびに発見のある作品。ずっと愛し続けたい。

    人生は要約できない

    ずっと大切にしていきたいフレーズ。

  • 偶然にも直前に読んでいた魔王の50年後で繋がっていて!
    はらはらしつつ、そことつながるのね~としっかりと伏線を回収していってたまらなくすっきり。

  • 自身がシステムエンジニアであることから、時折挟まる仕事ネタにクスリときた。
    長編だが飽きることなく読めるのは、地の文の面白さからだろうか。
    著者自身の解説にもあるが、同時期にプロットされたゴールデンラバーと類似点多くあり。
    物語は超常現象がベースにあり、肩透かし感があったが、スリリングな展開は流石。

  • ゼロから1を生み出せる五反田さんも好きやし、
    勇気を自宅に置いてきた割には頑張っちゃう渡辺さんも好きやけどやっぱ、最強の佳代子さんがえぇ味出してて大好き。

    システム化されると人間は想像力を失い良心を失う。…せやなぁ。
    情報なんていくらでもすり替えられる。…ほんまにそやわ、恐ろし。

    でも私は大丈夫。「楽観とは真の精神的勇気」ならば、私はきっと強くうまく生きていけるわ。


  • 近未来的でよく言われているチャップリンとの比較も面白い

  • 読み応えあり、面白かった。
    主人公渡辺が、とある会社から依頼された仕事を引き継ぎ、それに疑問を持ち調べ始めたことから様々な問題に巻き込まれていく。

  • ある条件で「検索」すると、何故か恐ろしい目に遭うと言うお話

    主人公は恐妻家(私が読んだ中で最恐の嫁さん)のシステムエンジニアで、先輩がやりきれなかった会社のシステムの仕様変更を引き受けるのだが、その仕事が、要求仕様は簡単なはずなのに、そもそもシステムにアクセスできないし、そのお客さんと連絡も取れない、そんなことから、深入りする羽目になり、「検索」の仕組みに感づくことになって…

    結構、エグい場面もあるのですが、それをコミカルに、でもエグいことしてるんですよ、と言う拷問の場面とか、まさに伊坂さんらしいなぁと感じました。話の構成や展開も、色んなところに伏線があって、相変わらずおもしろかったです

    別作品、「魔王」とのつながりもあるようです。私は知らずにこっちを先に読んでしまいましたが、できれば、「魔王」を読んでからの方が良いようです

  • 魔王の続編。この本を読む前に魔王を読んだほうがより楽しめる。540ページ。分厚くて読むのに少し時間がかかった。

    検索から、監視が始まる。と表紙にデカデカと書いてある。なぜ監視されるのか?監視されるとどうなるのか?表示だけでもう面白そうだなと思った。10ページ以上にわたって拷問シーンがあり気持ち悪くなった。読むなら注意したほうがいい。

    伊坂氏の独特の言い回しが少しくどい気がしたがやっぱり全体的に面白かった。

    ゴールデンスランバーを一緒に読むと良いらしい。










    以下ネタバレ!!!!

























    事件の真相を知っている人にしかわからない単語同士をアンド検索することで特定され口封じされる。
    特定する人や口封じする人は事件のことなど知らず「仕事だから」という理由だけでやっている。
    特定する人や口封じする人をやっつけたところで解決しないのが面白かった。


    以下印象的だった所↓

    「真の恐妻家は恐妻家だと認めることすら怖いから、恐妻家って言えないかわりに、愛妻家って言葉ができたのかもしれない。」
    →これからは自称愛妻家を哀れむ目で見ることにする。

    「小説にとって大事な部分は映像化されると話の核以外は削ぎ落とされるから小説の個性が消える」
    →アヒルと鴨のコインロッカーを観たときに思った。小説は面白かったのに…。

    「太陽が沈んだだけでどうしてこうも暗くなるのだろう、といつも不思議に思う。空は、黒と言うよりも濃い青色で、深い海を思わせた。建物や道路もいちように海の中に沈み、ところどころで照る街路灯やマンションの室内灯は、魚の発する光じみてもいる。」
    →この表現が美しすぎる。同じ景色を見てこんなロマンチックなことを思うなんて驚愕。

  • 2021.7.23
    夏休み突入 今日は五輪開会式

    情報に惑わされる日々
    そもそもその情報が
    正しいのか否か

    浮気を疑う妻
    無敵すぎる強さをもつ
    エンジニアの旦那
    いろいろなことに巻き込まれていく
    伊坂好太郎
    字あってる?ま、いいか。

    長いけどどんどん読める
    でも伊坂さん的な大どんでん返しは
    あまりなく。ってなかんじ


    何もせず見て見ぬふりをして
    諦めるのか
    自分のできることだけでもやるのか
    さて、君はどうする

  • インターネット、情報社会、システム、国家、監視等、自分らの身の回りの事と大きく密接している。現代社会では、それらに囲まれた生活をしているだけに恐ろしい問題。ニュースの真相もほんとわからない。奥さんはきっとキレイなんだろうけど怖い。笑

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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