モダンタイムス (Morning NOVELS)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 8416
感想 : 1070
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  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150736

感想・レビュー・書評

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  • 風邪ひきながら読んだ本。
    だからなのか、面白くないような面白いような、わかりにくいようなわかったような、よくわからない小説。
    あとがきに“ゴールデンスランパー”と同時に書かれていたというのも、なるほどと思うようなそうでもないような…。

  • 小説

  • 不倫相手が仕組んだのは何が目的だったの?ゴッシュとの関係は?連載物だっせいか伏線の回収がイマイチ。
    この人の持ち味の緊張感の無い、飄々とした文章が後半のサスペンス的展開にあまりにも合わない。

  • ★2009年2月28日 22冊目読了『モダンタイムス』伊坂幸太郎著 評価A
    前に発表された『魔王』の数十年後という設定で、物語の続きが語り継がれます。社会の恐るべきシステム、個々人が歯車として粛々と物事が何の痛みも感じられることなく進んでいく怖さ、現代社会の管理の恐ろしさなどが主人公達を通して語られる。
    元々、伊坂氏がいくつかの作品で語ってきた現代社会の管理、監視の冷徹さとそれに反逆しようとするか弱い一個人というテーマが再び物語になっていて、まさに伊坂節の感があります。ゴールデンスランバー程のスピード感ではないにせよ、面白い作品ではないかと思います。一読を推薦します。

  • 1日で一気読みした。
    病院から、家まで。

    「勇気はあるか?」29歳の会社員となった渡辺拓海の前で、見知らぬ男がそう言ってきた。「実家に」と言いかけたが、言葉を止めた。拷問を受けた翌日、拓海は失踪した五反田正臣の代わりに、「ゴッシュ」という会社から依頼されたシステム改良の仕事を引き継ぐことになる。


    とんでも奥さんがすごいカタルシス要員で、ごちそうさまですって感じ。
    「そうなるシステム」
    大きな目的や流れ、渦、仕組みに気付かず、その末端構成員になってるってことは、現実にたくさんあって、そこにどう責任が生じるのかってのは、悩ましい。

    壊すのが勇気なのか
    見て見ぬ振りも勇気なのか


    魔王とのつながりが見事でした。

  • 2018.6.28

  • 平成30年6月

    妻から浮気を疑われ、刺客に襲われる渡辺君。
    SEとしての仕事場では、謎のプログラムから事件に巻き込まれ、浮気相手は、謎の失踪。
    一定の検索を行うと、検索を行った人に罰が起こる。
    なぜだ、なぜだ。そこには、数年前に起こった事件があったのだった…。

    もーねー、怖いよ~~。拷問痛いよ~。
    拷問されるような場面が何回か、あり。。泣きそうになります。いててててて。
    浮気を疑われて、刺客を向けられて、拷問を受ける。。そんな妻嫌です

    • ma05072001さん
      浮気しなけれゃいいんじゃないですかねー
      浮気しなけれゃいいんじゃないですかねー
      2018/06/18
  • 「勇気はあるか?」

    ネット、検索、システム、細分化、部品、国家、
    等々が複雑に絡み合った近未来のお話。
    だけど、今の社会にも十分重ね合わせて読める。

    とあるキーワードで検索をかけた周囲の人間が
    次々と酷い目に遭っていく。
    一人は集団の痴漢の首謀者に仕立てられ、
    別の一人は拷問を受け、
    別の一人は視力を奪われる。
    こいつだ!と名指しできる悪者はいない。
    ただ「そういうことになっている」。

    読み終わった後、キーワードを検索したけど、
    ちょっとドキドキしたよ。

  • 「魔王」の50年後の世界を描いた作品。本作だけで物語は成立しており、「魔王」を読まなくても本作の理解に差し支えないが、一部重複する登場人物がいるので知っていれば少し余計に楽しめる。テーマとしても「魔王」と共通するものを扱っているようだが、本作の方がより分かりやすく提示されている。かなりボリュームはあるが、キャラクター設定の上手さ、セリフ回しの巧みさで引っ張られ、あっという間に読み終わってしまう。個人的には主人公の妻(とても怖いところもあるが、愛らしい)がヒットした。「砂漠」の東堂にも通ずる、強くて美しい女性である。

  • 伊坂サァン!

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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