- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062153928
感想・レビュー・書評
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邦題が残念、天才の内的要因ではなく外的要因つまり突出した人物に影響を与えた環境や条件について書かれている本。ビルゲイツが日本に生まれていたら、皆が知るあのビルゲイツにはなれなかっただろう。
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人が成功する要素は、本人の資質(才能と努力)もあるが、ある程度以上の知性があれば、それ以上の知能は必ずしも有用ではなく、むしろ、環境の要素が重要だ、という内容。
スポーツ選手の生まれ月が偏っている理由。
アメリカの超富豪が生まれた時代が偏っている理由。
ビートルズやビル・ゲイツが示す、習熟に必要な10000時間。
上下関係が厳しい社会での事故の発生率が高い理由。
水田の伝統が教える努力が報われるという考え方。
ジャマイカのカラードの伝統 -
人はみなコミュニティが持つ文化を持つ。
それが優位に働く時が、成功へといたる。 -
藤原和博がどこかで勧めていたので読んでみたが、確かに面白かった。
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"数学の能力に秀でている人は、母国語による偏りがある?
プロのアイスホッケー選手の生まれた月は1月が多い?
天才と言われる人たちには、個人の能力だけではなく環境からの影響があったという仮説を説得力ある事例から検証している。
著者の持つ視点がユニーク。" -
成功には運が必要ということ。成功している人は、得てして自分の努力だけで成功したと信じたいようだが、この本を読んで、良く考え直したほうが良いと思う。
ただ、一方、努力をしないでも成功するか?というと、それもやはり否。成功している人は、何かについて、1万時間の練習・経験を積んでいるのである。そのスタートが早いほど、運をつかめるようになるための実力がつくのが速くなる。
また、才能があっても、それが人に伝わらなければ、運も、努力(才能)も無駄になる。本書中のランガンとオッペンハイマーの対比例が顕著。
まとめると、成功に必要なのは、この本によると、以下
・運
・1万時間
・他人に自分の能力を知ってもらうこと。 -
・頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。圧倒的にたくさんの努力を重ねている。世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要だ
・クリス・ランガン(並外れた知能の持ち主だが、非常に貧しいうえに教育に全く価値を置かない家庭で育った)には、権威者を相手に自分の意見を主張し、交渉する術を教えてくれる親はいなかった。ランガンは権利意識を学ばなかった。学んだのは遠慮だった
・アウトライアー(並外れた成功を収めた人々)にはよくあることだが、物事が思い通りに進まず挫折の中で仕事に励むことこそが、じつは黄金の好機だったのだ
・ビル・ゲイツやジヨー・フロムは、「世界的な成功を得る」という大それた望みもなしに、まずは世間からよく知られていない分野で努力を重ねた。長年、ある技能(スキル)に磨きをかけてきたところ、それが、突然とてつもなく重要になった
・「1年360日、夜明け前に起きたもので、家族を豊かにできなかった者はいない」(中国のことわざ)
・成功とは、粘り強さ、辛抱強さ、勤勉を厭わない意志の結果である
・「長時間にわたってトレーニングを積める機会」こそが「並外れた好機」なのである -
【要約】
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【ノート】
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