新参者

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062157711

感想・レビュー・書評

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  • 加賀シリーズ第8弾!
    短編だけど連作で、犯人が私としては意外な人。
    え?この人かも…違うか、この人??…違った、のくり返しで純粋に楽しめました。
    深く読んでない証拠かしら?

  • 5年の連載ということもあってかゆったりとしたペース。複数の視点が収斂していくのはいつもの手慣れた手法で安心感。ちょっと動機が弱いような気はする。
    加賀が完璧すぎるのは少し鼻白む。

  • 東野圭吾作品は心理描写がイマイチと思うものが多かったんだけど、これは今まで読んだ東野圭吾の中で一番良かった。そしてそれが構成にすごく生かされてて、読み応えがあった。
    加賀恭一郎シリーズを読んだのはこれが初めてだったけど、これから読んでも特に違和感なく読めた。

  • 加賀恭一郎シリーズ8作目。
    練馬署から日本橋署に異動になってからの最初の事件。
    一件の殺人事件の捜査の過程で浮かんだひとつひとつの小さな謎が、大きな事件の解決に繋がっていき、最終的には一本の線に繋がった。「事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人を救うのも刑事の仕事だ」という、加賀さんの優しさや人情味が染みる一冊でした。

  • 短編集ですが、読み終わると1つの長編小説を読んだような感覚になりますね。
    身近で殺人事件が起きればこんな風にさまざまな人に影響していくんだろうなと思いました。

  • 一つの事件を色々な人の目線から語る連作短編集。この緩やかな、でも確かな繋がり方、好きだなあ。
    加賀さんの推理が鮮やかで優しい。
    嫁姑バトルの顛末がお気に入り。

  • 「何者でもありません。この町では、ただの新参者です。」昨今、ドラマや映画で目にすることの多いこの加賀恭一郎シリーズ。初めて手にしたのがこの「新参者」だった。
    事件の真相へ向けて、絡んだ糸を一つずつ解かれてゆく鮮やかな構成。その解ける様が、また美しい。和紙に落とされた色水がじわりと広がるように、暖かく心に響く読み味は、さすが東野圭吾だなあと脱帽してしまう。今回積読の折にこうしてレビューを書いているが、優しさは勿論のこと、やはり彼らしき切なさも最後に残して行く。一つ一つのエピソードが非常に完成度の高いもので、事件の真相が明かされる最終章まで「人間の心」を忘れない。現代ミステリの最高峰との呼び声が、彼以上に相応しい者が他にいるだろうか。いや、ただ一人に違いない。

  • 図書館。古本でもいいから手元に置いておきたい本。
    被害者が殺害されたことで発覚した被害者関係者のそれぞれの小さなすれ違いを、各章ごとに加賀刑事が救っていく。
    六章翻訳家の友では、あの名文句があったが、すれちがってしまった友人同士の友情のほうに涙した。

  • ドラマで観たけど、あらためて原作を読んだ。短編集の集まりのようだけど、しっかりラストに向けて話がまとまっていくかんじが面白い。

  • 東野さんの作品で始めて人情に触れました。
    加賀刑事シリーズを読んでみたいと思いました。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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