- Amazon.co.jp ・本 (722ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062162227
感想・レビュー・書評
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長かったー!
まぁ、内容は、普通ですかね。
高校生の少年が、心霊写真の謎などを解きながら成長するお話。
私的には、風子ちゃんが亡くなったときの両親の心情に、ちょっと心動かされました。
私ももしかしたら、あのとき死んでたかもしれないから。
もしあのとき死んでたら、きっと母親は自分のこと責めたと思うし、父親は母のこと責めたと思うんだよね。ていうか結果的に私は一命を取り留めたけど、それでも父親は母親のこと責めたし。
まぁなんとも言えない作品ですね。
宮部みゆきさんの作品久しぶりに読んだけど、彼女こんな作品書く人だったのね。
アマゾンで、“もう会えないなんて言うなよ。あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。ようこそ、小暮写眞館へ。”って書いてあって、それで興味持って読んでみたんだけど、それ全く関係ないよね実際wうーんでも良いキャッチコピーだ。すっかり騙されました。 -
心霊写真、ホームドラマ+ほんのり初恋…かな?なんだかこの直前に読んだ「あんじゅう」の現代版を読んでいる気分だったけど、一気に読ませてもらいました。高校生の初々しさが読んでいて爽やかで楽しかったです。
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不思議な写真の由来を調べるうちに、その写真の関係者が心の奥に封印していたものを引き出すことになるのですが、引き出された方が心の重荷を説くようなすっきりした感じになっているので気持ちよく読み進めれました。
封印をといた人たちの駅に止まっていた電車が再び線路を走り出すように・・・
そしてラストの主人公とヒロインの番が巡ってきますが、痛快でもあり、切なくもあり、いとしくもありいろんな感情があふれてきます。
本の装丁と本の内容との関係性がわかったときには感動がより深くなります。
『小暮写眞館』大好きな作品の一つになりました。 -
やっぱり、私的には宮部さんは時代物の方が好きですね~。
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土地、古家あり。
建物を潰してそこに家を新しく建て直すのがふつうだろうと誰もが思うような、古い写真館つきの土地を買い、しかも風情があっていいからとろくに改装もせず、店舗つきの住宅にそのまま住もうという。そんなことを思い立つ花菱家の夫妻は、ちょっと変わり者だ。
そんな父母と、長男で高校生になったばかりの英一、次男で八歳の光。いまは四人で、写真館だった店舗付き住宅に住んでいる彼らだけれど、もともとは五人家族で、英一と光のあいだに長女の風子がいた。たった四歳で、インフルエンザ脳症で命を落とした女の子。
ひょんなきっかけから、心霊探偵まがいのようなことを引き受けるようになった長男の英一を主人公に、四話構成のストーリーが進んでいきます。ままならない恋、友人の悩みや、家族のこと。そんなあれこれを抱えながら高校生活を送る英一の青春をコミカルに描く、日常の謎系ミステリ……が入り口だったのですけれども、一話一話で語られたエピソードが伏線となり、やがて絡まりあって大きなストーリーへ。
最後はものすごい泣かされました……
700ページと厚いのですが、読みやすく楽しいうえに、読みごたえたっぷりで(矛盾しているようですけれども)、読んで損はない一冊です。子どもたちも大人たちも、キャラクターがひとりひとり、とっても魅力的なんですよね。
宮部さんの小説は、ストーリーテリングや読みやすさなんていう部分もすごいんだけど、とにかくキャラクターがいいなあと思います。
もともとファンではありますが、個人的な宮部さんオススメ作品ベスト3に入りました。
あとの二作は現代ミステリの『名もなき毒』、そのつぎが時代ミステリの『ぼんくら』。どれも切なく、ほろ苦く、けれど心温まる傑作です。 -
「物語のすべてが詰まった700ページの宝箱」まさしくそのとおりの作品で看板に偽りなしさすが宮部さんといった作品でした。
店舗付き住宅だった古い写眞館をそのままにして住むことになった花菱一家の物語。
心霊写真の謎を解いていくという展開にホラーっぽいのかなっと思ったらそうではありませんでした。
いつもながらに丹念にそして丁寧な描写を積み重ねながらゆっくりと物語は進行していきます。
立ち上がりはちょっとスロースターターな宮部さんですが後半、やがて薬が効いてくるようにじんわりとやんわりと切なさ、あったかさが心に染みこんでいって胸がいっぱいになってしまう。
親が子供を思う気持ち、子供が親を思う気持ち、人が人を思う気持ち、時を超えてつながりあう想い。
そんなすべてのつながり、想いを大事にしたいと思わせてくれる作品でした。
家族、青春、恋愛、ミステリー、ファンタジー、いろんな要素が詰まった物語。
宮部さんならではのあったかな目線が心地よかったですね。
英一をはじめとする登場人物の描写もお見事で特にピカちゃんがピカイチでした。コゲパンもよかったですね。
まぁ実際にはいまどきこんな高校生はなかなかいてないんですけどね。 -
ミステリーじゃない宮部みゆきはじめて読んだかも。
みんな前に進めてよかった。クモテツ好き。 -
読み始めから、
なかなかスムーズに進まない…
真ん中あたりが非常に辛かったです。
読み切った達成感もあまりなく、
んー…なんか消化不良。 -
700頁超の作品は、読み応え充分だった。
以前にも、読もうとしたことがあったのに、なぜかその時は、1ページもめくることなく、手離していた。重たい本だけど、持ち歩いて読んだ。
ラストの2 〜3ページでジーンと来た。